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【東京うまいもの探求】蔵前 ドーナツもり

先日蔵前に初めて足を踏み入れたのですが、浅草とは打って変わって人通りが少なく、個性のあるお洒落なカフェや雑貨のセレクトショップなどが点在していて、SNSに頼らず自分の脚で散策するのが楽しそうなエリアだと感じました。

そんな蔵前の街並みの中で急に現れる淡色の煉瓦造りに水色の両開き扉のお店。ディズニーのワールドバザールにありそうな、1910年代のアメリカを彷彿とさせます。
入ってみると誰もおらず「ボタンを押してお呼びください」のメモと呼び鈴。目の前のショーケースにはまるで作り物のように完璧で可愛いドーナツたち。

この日は13種類並んでいました

なんでも、神楽坂の伝統フランス菓子店で修行を積んだ店主がドーナツにもフレンチの手法を取り入れてみようと始めたお店で、生地作りに3日かけ、保存料無添加で北海道産のノンチルドバターをふんだんに使用しているのがこだわりだそうです。

約3分、迷いに迷って決めたのは2種類。
・フランボワーズグレーズ
 ”フランス産木苺の自家製ジャムで作るドーナツ”
・焦がしバターグレーズ
 ”ぎりぎりまで焦がしたバターを使った香ばしい深みのあるグレーズ”

どちらも¥390

1つずつぴたりとケースに収まった姿が愛らしいですね。
まずは焦がしバター。
凝固剤不使用のためグレーズがとろとろで、噛んだ瞬間から焦がしバターの風味が拡がります。
上にかかったアーモンドの香ばしさがバターの風味を更に引き立てます。
ドーナツ本体はふかふかのパンのような生地でありながらしっとりもちっとしていてなんと言うか "手間暇かけて作られています" というのが伝わるドーナツです。

続いてフランボワーズ。
苺と違って微かな酸味が大人の味。
時折感じる木苺の粒々食感が良いアクセント。
過度な甘さは無く、先程と同じふかふかしっとりのドーナツ生地と合わさると、まるでケーキを頂いているかのような感覚に陥ります。

最近巷で流行りのドーナツほど見た目のインパクトは無いものの、確かな味でお客を惹きつけるドーナツだと感じました。
食べればわかる素材の良さ、390円という価格設定にも納得です。
こちらも草餅に続いてリピート確定です。

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