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青森の片田舎にあるヤバい駅に行った時のレポ+観光


いざ、ヤバい駅へ

というわけで早速行ってみましょう。
今回乗るのは、弘南鉄道弘南線です。

起点の弘前駅。弘南線はこちらとは反対側、商業施設等がなく静かな城東口側に改札があります。
弘南線は2022年、開業95周年を迎えました
2020〜21年に駅ナンバリングを導入した弘南鉄道。
弘南線は田んぼ鉄道という愛称に合わせて
おにぎりマークになっています。可愛い。
元東急7000系
この令和時代に非冷房である
東急の中古車であることを隠そうともしない
あちこちに東急を感じる事ができます
新里駅に静態保存されているハチロク
弘南鉄道は懐古趣味なんです
田んぼ鉄道という愛称に相応しい車窓

さて、起点の弘前から30分。
問題の駅に到着しました。

何の変哲もない田舎の駅、その名も田舎館駅。
これのどこがヤバいのか。
では中へ入ってみましょう。






!?
何だこの高熱を出した時に見る夢みたいな空間は!?
でもちょっとカワイイ…かも
いややっぱ怖ぇーーー!
外はこんなにのどかなのに…どうして…どうして…
外見とのあまりのギャップに白昼夢を疑うレベル
地元出身のアーティストが手掛けたそうです

弘南鉄道は沿線に学校が多く学生利用が主なのですが、ここ数年は少子化の影響もあって営業成績が宜しくない様子。なので集客のためにいろいろやってるようなのですが、そのうちの1つがこの「ART STATION」。確かに話題性ありますよね。
でも悲しいかな、地元の人は車で来ちゃうんですよね。この記事をお読みになってる皆様はぜひ電車に乗ってお越しください…!


他にも有名スポットが

弘南線沿線にはこんなのもあります。

ドォン!!!

そう、田んぼアートです。
田んぼアートを見下ろせる展望台のすぐ近くに駅があります。

駅ナンバリング導入に伴い新調された駅名標
1面1線の簡易的な作り
ホームからは田んぼと岩木山を一望できます
こちらは2017年に展望台から撮った写真。撮り鉄的にも良いですね
2017年の田んぼアートは桃太郎でした

なお、田んぼアートのために作られた駅なので、展望台が開いている時間帯である日中しか停車しません。また、12月1日~3月31日の冬季も終日停車しませんのでご注意ください。
…という事を知らせるための動画をなんと公式が作っていましたw


ジブリ作品の舞台モデルも

既に有名ではありますが、スタジオジブリ『借りぐらしのアリエッティ』の舞台モデルとなった国指定名勝「盛美園」も沿線にあります。
津軽尾上駅から徒歩7分。弘前駅からは電車で23分です。

また、盛美園へ来たらついでに足を運んでほしいのが「猿賀公園」です。
二つの大きな池があり、ボート遊びをしたり、周辺を散策したりしてゆったり過ごすことができます。食事処や足湯もあるみたいですよ。

夏は一面に咲き誇る蓮を見ることができます

黒石 中町こみせ通り

弘南線沿線の観光名所として絶対に外せないのが、終点の黒石にある中町こみせ通りです。
日本の道百選にも選ばれており、藩政時代からそのまま残る伝統的建造物と雪避けのアーケードが特徴的な風情ある所です。津軽三味線の生演奏を無料で聴いたり、酒蔵見学や試飲したりできるそうですよ。
また、つゆ焼きそばというソウルフードも有名です。モチモチした太麺をウスターソースで炒めた焼きそばにそばつゆをかけ、揚げ玉やネギをトッピングしたものです。

黒石つゆ焼きそば

一度食べたことあるのですが個人的には、まぁ普通かなって感じでしたが、今までにない味わいなので試してみる価値はあると思います。

なお、つらつら書いてますが実は私、黒石をちゃんと観光したことないんですよね(絶対外せないんじゃなかったのかよ!?)
YouTubeで見つけた動画を貼りますので、それで許してください…!


沿線観光ならフリー切符がおすすめ

弘南鉄道全線が1日乗り放題

その名も「大黒様きっぷ」
弘南鉄道の2路線、大鰐線と弘南線それぞれの終点である大鰐と黒石から取って、大黒様なんですね。なんとも縁起が良さそうです。元を取るのは意外と簡単で、始点から終点まで乗り通し+途中下車1ヶ所でOKです。1日あるなら2路線全部、半日しか時間がなければどちらかに絞って利用しても良さそうです。


おまけ

今年の夏に訪れた時、駅の中にこけし灯籠がたくさん置いてありました。黒石は津軽系こけし発祥の地なんだそうです。

明かりが灯るとまた印象が違いますね
絵柄も形もそれぞれ違って可愛いです
ちなみにこれは1つ上の写真に写ってる、ピンク帯車両に乗った時の写真。シートもカーテンも広告スペースも全てがショッキングピンクで目が覚めます。

この記事を読んで、少しでも弘南鉄道での旅に興味を持っていただけたら幸いです。
後日、今度は大鰐線に乗った時のレポと、弘南鉄道と深い関わりのある某廃線跡を辿った時のレポも書こうと思いますので、良ければまたお付き合い頂けると嬉しいです。
ここまでお読み頂きありがとうございました!


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