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マーケティング戦略|プロシューマーとコンシューマーについて

Webマーケティングについては「TANOSHIKA HP作成」サイトにも詳しく掲載しています。
今回の記事では、マーケティング戦略|プロシューマーとコンシューマーについて書いてみます。
情報元は『マーケティング戦略』 野口智雄著 です。

モノ作りに向かう消費者と受動的消費者

モノを作るのは本来、生産者の役割です。しかし購買意欲が高まり自ら好みにあったものを作る消費者をプロシューマーといいます。これに対し既存品の選択だけを行う消費者をコンシューマーといいます。

プロシューマーとコンシューマー

★プロシューマーとは未来学者のアルビン・トフラーが「第三の波」という著書の中で登場することを予想した新しいタイプの消費者像です。
★これは、プロデューサー(生産者)コンシューマー(消費者)が融合した概念で、大量生産され画一化された製品に満足することなく自分に好みに合った製品を自分自身で作り上げる人を意味します。
★近年、消費の多様化は顕著で、カスタマイズを要求する消費者が増えてきました。またデジタル革命によりコンピュータおよびネットワークを利用した個別対応のインフラも整ってきました。
★このような状況下で、人々はたとえばコンピュータゲームを自作したり、CDを自主編集したり、オリジナル・スペックのパソコンを自作したりしています。日曜大工やガーデニングなどもプロシューマーの仕事といっていいでしょう。
★これに対してコンシューマーは、大量生産、大量消費の時代の消費者像で、生産者が標準的に作ったものの中から好みのものを選択するだけです。その意味でプロシューマーに比べると主体性に乏しいといえます。今後一層、価値観が多様化し、カスタマイズ志向が高度化すると、コンシューマーからプロシューマーへ変質する人は増えるでしょう。

プロシューマー事例

良品計画

「無印良品(MUJI)」を展開する良品計画では、2001年からインターネット上の顧客コミュニティを活用した消費者参加型製品開発に取り組んでいます。取り組みの中からは「体にフィットするソファ」や「持ち運びできるあかり」などのヒット商品も生まれています。
現在も、同社のウェブサイト「IDEA PARK」を通じて消費者の声を拾い上げ、それらを活かした製品開発を行っています。2015年には、年間で4,600の商品のリクエストを消費者から集め、実際に約100の商品にその声を反映しています。アイデアを投稿した会員にはMUJI マイルを付与することで参加を促進し、顧客を商品作りに巻き込んでいます。

minne

GMOペパボが展開する「minne」は、ハンドメイド・手作り・クラフト作品の販売・購入ができる日本最大級のウェブサービスです。同サイトでは、消費者が自ら制作したハンドメイド作品やリメイク作品を販売し、収益を上げることができます。
たとえば同サイトでは、個人が手作り・リメイクしたアクセサリーや、インテリア、アート作品、作品制作のための素材などが販売されており、人気作家ともなると月に数十万の収入を得ることができます。同社は消費者間の売買代金から手数料収入(販売代金の10%)を得ています。


最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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