メンタルヘルス・マネジメント検定試験(Ⅲ種)学習記録

2023年3月19日にメンタルヘルス・マネジメント検定試験(Ⅲ種)を受験したので、受験までの学習記録と当日の様子について記載します。

メンタルヘルス・マネジメント検定について

メンタルヘルス・マネジメント検定とは、大阪商工会議所が実施する、メンタルヘルスに関する知識と技術の理解度を問う検定試験です。

試験のコースは次の3つがあります。
Ⅰ種マスターコース
Ⅱ種ラインケアコース
Ⅲ種セルフケアコース

今回私が受験した、Ⅲ種セルフケアコースは組織における従業員自らのメンタルヘルス対策の推進を目的として設けられたもので、自らのストレスの状況や状態を把握し、早期に不調に気がつくことによって、自らケアを行い、必要に応じて相談できるということを目標としています。
Ⅰ種は人事労務管理向け、Ⅱ種は管理監督者向けとなっていますので、一般の従業員はⅢ種のみで問題ないと思います。

個人受験は3月と11月に行われているようで、年2回の受験機会があります。

学習/受験の動機について

この検定試験を社内で2022年11月に受験した方のアウトプットを読んでこの検定の存在を知りました。

コロナ渦によるリモート勤務や案件の異動などで自身のメンタルに不安を抱えていたこともあり、この資格の勉強をすることでセルフケアできるようになればと思い、学習を決めました。

検定試験の存在を明確に知ったのが2月上旬で、試験の申込み締め切りが2/9(試験日は3/19)でした。
会社の福利厚生で資格の試験料金は負担してもらえるのですが、試験までの期間も申込み締め切りも短く、受かるかまだ見通しが立てられない中で、試験を受験するかどうかは迷いました。
今回受験しないと次は11月になってしまいますので、先延ばしにせず、ある程度期間的に追い込まれていたほうが、学習意欲も上がるかなと感じましたので、締め切りギリギリでしたが3月の受験を決めました。

学習過程について

試験の申込みから試験日まで1ヶ月ちょっとの勉強期間です。

書籍は公式のものを2冊購入しました。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト III種 セルフケアコース〔第5版〕

メンタルヘルス・マネジメント検定試験III種セルフケアコース 過去問題集<2022年度版>

とりあえずは公式テキストを読むことからはじめて、これが1ヶ月掛かりました。
170ページほどの書籍なのですが、テキストの最初の方はメンタルヘルスに関する基礎知識的な要素が強く、□□に関して○○年にXX%に達した。▲▲で最も多いのは☆☆であるというようなものが延々と続き、最初の2~3週間ほどは集中力もやる気もでませんでした。
過去問題をパラパラめくって全くわからず、検定料を払ったのに試験を受けるのをやめようとさえ思いました。(どこか受験料を出してもらえるという甘えがあったと思います)

普段技術書や自己啓発の書籍を読む際は、ざっと読んで要点を抑えるという方法で読むくせがあるのですが、これは図表も含めて読み込まないと回答できないものもあるという情報を掴んでいたので、そういった読み方を意識した結果かなり時間がかかった印象です。
実際のケアの方法や相談先の章になってからは楽しく読みすすめることができたものの、最初の導入部分でつまずくと学習がうまく行かないかもしれません。

過去問題集は問題の出題形式を掴むには良いと思いますが、同じ問題はでないので効果は限定的だったと思います。
過去問で記載されていることは、最新テキストでは別の記述になっていることも多々あり、どちらかというとテキストをベースとして理解している事が重要だと思います。
模擬試験というよりは出題形式の傾向を押さえたり、理解不足な分野を洗い出してテキストを読み返すという使い方のが良いかもしれません。

その他、「メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 秒トレアプリ」というスマホアプリを利用しました。
腰を据えて勉強するのもよいですが、寝る前やお昼休みなど気楽に勉強することができ、勉強のモチベーションが上がりました。

試験について

申込みの際に受験地を決めるのですが、これは在住している都道府県と異なっても問題ありませんでした。
私は東京都に近い神奈川県に住んでいるため、横浜ではなく、東京を受験地にしたところ、北千住の大学が割り当てられました。(北千住は東京都の北東で埼玉県に近いので結局遠くなってしまいました…)

Ⅲ種の試験は午後からでしたが、Ⅱ種の試験が同じ会場で午前中にあったようで、同日に2つの試験を受ける人もいるようです。

試験自体は50問で2時間ありますが、開始後30分から退出ができます。
私の場合は50分くらいで解答が終わり、見直しを入念にしても1時間10分程度で終わったので、途中退出しました。

問題は基本的に公式テキストに書いてあることしかでないそうなのですが、ひっかけ問題や言い換えている表現がたまにあり、問題文を適当に読んだり、本質を理解しないような覚え方をしたりしていると対応できない問題も多い印象でした。

問題としてはやや難しいものもあると思いますが、この試験は4択で70点(50問中35問)取れればば合格ですので、合格のライン設定を考えると合格することはそれほど難しくないと思います。

その他

余談ですが、元々、メンタルヘルスマネジメント検定も含めて、自身の資格取得については否定的な考えを持っていました。机上の知識ではなく、実務的なスキルやノウハウを重視しているからです。(もちろん実務で役立つ資格もたくさんあると思います)

出だしこそやる気がでなかったものの、後半になるにつれてストレスの軽減方法(ストレッチ)や相談リソースなどの具体的な方法や情報が記載されており、実務でも役に立つと感じましたので、学習してよかったなと思っています。

Ⅰ種、Ⅱ種は管理監督者向けになってくるので、いまのところは試験を受ける予定はないのですが、機会があれば勉強してみたいと思います。

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