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#字書きがいいねの数だけ詳細に語る

の、まとめ。

いいねがこようがこまいがぜんぶしようと思っていたのでふぁぼってくれた方はありがとうございました。俺の話を聞いていけ。
まとめに際して若干の修正とアプリのリンクを貼りました。

1.視点の使い分けについて
最近はほとんど三人称しか書いてない。web用の短い話だと一人称を使うこともある。(昔は一人称しか書けなかったのが本当に成長した。10年前に「三人称が苦手過ぎるもう二度と書かない」と言っている記録があった)
とはいえ一人称寄りの三人称ではある。視点に関しては、基本キャラの感情の動きを書いているのでどちらの感情の動きを書きたいか、によって決めてる。最近は途中で切り替えればいいという気づきを得たので前半は攻め目線、後半は受け目線とかもやるようになった。途中に一部だけ挟むことも。
「相手がなにを考えているのかわからない」という演出にしたい場合は意図的にもう片方の視点に固定する。そういう一方通行が好きだから…。

2.句点読点の使い方について
句点はできるだけ冗長にならないように適宜打つ。読点は強調したいときも意図的に打つ。演出的に一息に読ませたいときとか長めに書いたり、思考がばらばらでまとまってないときは短め短めに区切ったり。
どちらかといえば短めに書くほうだと思う。

3.記号の使い方について
自分がめちゃくちゃ意識して!、?のあとにスペース入れたり…や―は2つずつってするようになってから人のやつがそうなってないとちょっと引っかかるようになってしまった。「〜だけど……」とか「〜かな……」みたいなセリフをよく書いてしまう。これはわたしの考えながら話す癖が出ている気がしてきた最近。明瞭でテンポの良い会話を書きたい。記号の話じゃなくなった。

4.表記ルールについて
改行は多めだと思うけど本にする場合演出上必要なければ1行だけ開けるとかはしない。場面の切り替え、視点の切り替えがある場合はできるだけ2行以上改行するなり記号挟むなりする。字下げもweb用でもするようになった。web用は改行多めにして隙間を開けるようにはしてる。個人の好みで。めんどくてたまにそのままなこともあるけど。

5.ひらがな、カタカナ、漢字の使い方について
ひらがなラブ。昔は昔で好きな人の文章が開いてることが多かったから真似してた。今はもうその人の文章を意識してるわけではないけど開いたほうがやわらかくて好きなので無理に漢字にはしない。
「思う」はずっと開いてきたけど漢字のほうが読みやすいなってことで漢字にしました。「唇」はいまでも開きます。だって「くちびる」のほうがかわいいから。

6.よく使う辞書や参考文献は?
辞書はweblioの類語辞典をよく使っていたけど8月の原稿でidraftのgoo辞典をよく使った。他の道に逸れようがないので便利。今年の初めに買ったことば選び辞典も眺めたりする。
あとは単純に思いついた単語の意味があってたかどうか確認するだけならGoogleの検索バーが気軽。なんでもGoogle先生に聞く。長野の気象情報も高校弓道の日程もなにもかも。
あとは二次創作なので原作・公式が参考文献。

7.アイディアはひねり出す?降ってくる?
どちらでもある。まず「これ書きたい」っていうのがあって(降ってくる)そこから「どうやって?」「どうして?」を詰めていく(ひねり出す)書き方なので。
アイディアっていうか自カプが○○してるところが見たい!!自カプの◯◯が見たい!!受けが攻めに○○してるところが見たい!!受けが攻めに○○されてるところが見たい!!読みたい!!という欲望が先立ち、ないから書こうってなる。

8.アイディアをどうやってストーリーに仕立てる?
ほとんどの場合「こういう自カプが読みてえ→存在してねえ→書くしかねえ」という勢い・本能で書くものを決めるけれど、実際ストーリーになるまでは理性の自分さんがネチネチと5W1Hなどを理詰めしてくるので本当にしんどい。
本能:自カプの初夜が読みたいです!!
理性:いいね、書きましょう。いつ初夜を迎えるの?
本能:夏休み中とかよくない?
理性:わかる。でも夏休み中も彼らは部活があるよね?いつのタイミング?大会とかはどうするの?
本能:えー…じゃあ大会は日程調べるから、そこに影響がない程度の時期で。
理性:普段の部活は?初夜だったら受けにかかる負担があるよね?そこはどうするの?ていうかお互いの親は?どこでするの?
本能:(うるせえ…なんでもいいだろうが二次創作なんだから…)
理性:(誰が書くと思ってんだクソが…そこがわかんねーと書けねーんだよ…)
というような感じで殺し合いしながら8月の新刊は出しました。
だいたいこんな感じで読みたい自分さんと書く自分さんが殺し合いしてストーリーになっていく。

9.どこから書き始める?
だいたい頭から書くけど書き出しがマジのマジで苦手。でも一文書けばなんとか次が出てくるしかなり書いてから書き直すこともある。最初の一文字がいちばん大変。
web用の短い話も頭から書いてる。前に〆から書いたときもそれはそれでおもしろかった。
構想の段階で「どうしてもここはぜったい書く!」って会話とか表現があるのなら先に書いとくこともある。思いついてストックしてる文もあるにはあるけど結局使いどころがわからんまま放置ってことも多い。

10.自分の文章の好きなところと嫌いなところは?
お話に限らず「文章」というくくりにするなら自身の文章がいちばん読みやすいので好き。長くてもするする頭に入ってくる。
嫌いなところは…下手なのはわかるんだけど、どう下手なのかが現時点ではよくわからなくてつらいところ。なんかたぶん上手くないと思うんだけどどこが上手くないのかはわからない、読んだ人に伝わっているのかがわからない、なにもわからない…。
昔に比べたらそりゃもうだいぶ上手くなったなとは思うけど、具体的にどこがどう上手くなったかを説明できない…なにもわからない…。

11.どうやってタイトルを考える?
短いお話は書いてる途中に浮かぶとその話は「けっこういい感じに書けたな」という手ごたえを感じたり自分でも好きな話になってたりする。本にする場合は表紙を作る関係で構想時に先に決める。
今ツルネで書いている話はタイトルを10文字以内にする縛りをしているけれどこれは深い意味はなく、最初に書いた2,3個のお話が短いタイトルだったのでどうせなら短いタイトルを考える練習にしようと思って継続してる。イメージ的には曲のタイトルって感じ。反対に曲のタイトルからもらうことも多い。多かった。
言葉遊びで複数の意味にとれるようにしたい場合はひらがなに開いたり縦読みとかもやる。普段からこういうタイトルの自カプ書きたいなーって考えることもあるけど実現されることは少なめ。

12.お話にテーマってありますか?
解釈厨だからテーマというより自カプの解釈をどう詰め込むかに終始しているような…?
「つまりうちの自カプはこういうことで!!!こうなってこうなるのが正解なんだよ!!」っていうのを下敷きにお話を書いている。これが定まらない、原作・公式で「このシーンがあるからここはカプが成立する(付き合うのも付き合わないのも)」っていう強い根拠にたどりつかないとなかなか書くのがむつかしい。
「AがこうしたときBがこうなるからこのふたりはABなんだよ~~~!!わかれよ世界〜〜!!」ということばっかり考えてるから、書くお話全体についてのテーマは特にない。
わたしは付き合わない、しあわせじゃない話もよく書く(というかそういうほうが得意な)んだけど、しあわせじゃないことと不幸であることは同意義ではないと思いながら書いている。ので、テーマといえばそれがテーマかもしれない。

13.いつか書きたい設定、テーマ
ツルネはまだまだ書きたいこといっぱいある!自分が足りていない。
ヒプマイはアニメのキャラ設定でだいすくんの首がどっぽちんより細いことにめっちゃ萌えてるからだいすくんの首が細いことにきづくどっぽちんのドダが書きたい。
テーマじゃなくてネタだなこれは。

14.筆が進まない時の対処法
よっぽど〆切が切羽詰まってない限り書かない。他のことをする。切羽詰まってるときは死ぬ気で書く。この前は切羽詰まってたから24時間で1万文字以上書いたけど本当にもう二度とやりたくない。やろうとしないでくれ。
そもそも書きたいものがまとまってなくて手が進まない場合、家事をしながらプロットというか全体の流れを考えて、ボイスメモに吹き込む。究極にひとりごとなのでひとり暮らしの人、話しながら考える人にしか勧められないけどここ1,2年音声で基本のプロット立ててる話めっちゃ多い。webも本も問わず。はかどる。

15.推敲では何を直すことが多い?
書き出し。同じ表現が近くに頻発してないかどうか。同じような指示語(特にその・それ・そう)を連続して使っていないかどうか。文頭が重複してないか。「だろう」「ような」「らしい」「そうだ」などの曖昧表現が多くないか。同じ単語の漢字・ひらがなが混在していないか。それらの修正に伴い行や段落のおさまりに違和感がないかどうか。

16.文章を書く上での悩み
悩みしかねえ。上手くなりてえ。世の中のフジョシ全員自カプに目覚めさせてえ。
精神を健全に保ちたい。頭に浮かんでいることと実際に出力できていることの差をなくしたい。出力が詰まると頭には思い浮かんでいるのになにも書けなくなるのを避けたい。瞬発力を鍛えるにはどうしたらいいのか。完璧主義なのがよくないのか。でも片手間でどのカプでも替えがきくような話じゃなくてその自カプだからこそ書けるものを書きたいし読みたい。
楽して他人を自カプに目覚めさせるための圧倒的な力がほしい。短い話でも他人を自カプに引きずり込みたい。文字数をたくさん書くのがしんどいから短い話で破壊力を持ちたい。

17.書き始めたきっかけ
昔は絵を描いていたんだけど本当に漫画にする方法がわからなかった。漫画を描いた時期もなかったわけじゃないがノートの1ページに上下2コマってのばっかりだった。とにかくコマが割れない。そこに悩むくらいなら文章のほうが書けると思って書き始めた。漫画は描けないが文章なら書けるの典型。
今も自分が書いた話を漫画で読みたいと思っているけれど漫画でどう表現したらいいのかがさっぱりわからないし漫画を描いている人はすごい。もう文章で説明したほうが早いわって感じで今も文章を書いている。
でもえっちなシーンを書くときはえっちな小説の語彙がないのでこの状況どう書けばいいの?!どう表現したらいいの?!?!?ってなるから図を挟みたくなる。

18.読書はする?どんなジャンル?
趣味と実益を兼ねて決まった作者のBL小説ばかり。

19.書くときに使っているツールは?
基本PC、下書き・見直し・推敲にスマホ、外でがっつり作業したいときはポメラ。あとはA5判の無地ノート。

20.書くときに使っているアプリは?
原稿の下書きまでは標準のメモ帳だったりする。
去年の秋くらいからPCではMeryを使用。今月からスマホでidraftを使用してたけどわりと長い原稿には向いてなかった。TatePadも使ってたけどこれは全角スペースを入れるために使ってたのでiOSが全角スペースに対応して以降出番が減った。
web用の短い話、原稿用に思いついた文章を書き留めるのはなぜかずっと瞬間日記を使ってる。SSカードはほとんど瞬間日記で書いてる。
昔は全部Evernoteでやってたけど最近は1万文字以上のお話をiPhoneの音声読み上げ機能で校正するときに同期するためだけに使ってる。1万文字以内の場合TwitterのDMで自分宛に送ってPCとiPhoneを行き来させている。
下書きが終わったら最終的には全部Word。

21.どういう場所でどんな時間に書く?
自宅がいちばん多い。外でも書くことはあるけど全体の3割くらいかな…あとは仕事中に隙を見て…。今年に入ってから上がアホなのであんまり隙を見られなくなったけど…。

22.一回あたりの執筆時間は?
集中力が続くまで。400文字程度でも1〜2時間はかかる。よっぽど書くことがまとまってない限り。あんまり時間って気にしてないかも。一応タイマーかけて時間自体を区切ったりはするけど、それを何回繰り返すとかは決めてない。数分でやめるときもある。集中力すぐ死ぬ。

23.書きやすいお話の長さはどれくらい?
400文字〜2000文字程度。いちばん書きやすい!!いちばん楽しい!!
3000文字近くなってくると「本にしたほうがよかったのでは?!?!」って後悔し始める。3000文字超えると「もうやだ!!早く終わりたい!!!」ってなるし、web用には5000文字くらいしか書きたくない。5000文字でも本当にもう一刻も早く終わりたいと思いながら書いてる。原稿も本当に一刻も早く終わりたい、一刻も早く脱稿したいと思いながら書いてる。

24.アイディアをメモしたものがあったらちょっと見せて!
これはついったーのみ。

25.今までもらってうれしかった感想
感想は本当になんでも嬉しいんだけど、やっぱずっと自カプをしあわせにしたい...って泣きながら10年やってきたから自カプをしあわせにしてくれてありがとうってお手紙もらったときは泣けました。
自分がずっと自カプ を好きでいることは他の人にとって邪魔なのでは?迷惑なのでは?みたいなことも思ったりしたから、ずっと好きでいてくれてありがとうとか言われたときも泣けましたね。こっちがそんなふうに言ってもらえてありがとうなのですが…。
もっと早くこのジャンルにハマればよかったとか、自カプの教科書って言ってもらったことが嬉しいのも何度も書いてる。オンリーワンカプを書いたときの、自カプの本が手元にあることが嬉しい、とかも。わたしも物理的に自カプの本が存在してることが嬉しい~~!わたしが出したから本がある!!強いぞ!!角で殴れるからな!!
直近だとミスがなくて引っかかりがない、本物、と称してもらったのが震えるほど嬉しかった。
最後のほうに書かれてるセリフや一文がいい、って言われたときはわたし自身好きだなと思っているところなので「わかる」って返してた。
感想は本当になんでも嬉しい。2回目。あれも好き、これも好き、とだけでも言ってもらえると嬉しい。自カプを書く人の中でわたしの話がいちばん好きだと言ってもらえたのも本当にありがたいです。夢みたい。
この頃は立て続けに文章が美しいと褒めてもらえたり、雰囲気や空気感が好きと言ってもらえて自分だからこそ出る良さかな?って思って嬉しいです。本当にいつもありがとうございます。

26.いいねとかブクマの数って気になりますか?
それなりに気にしてる。数という基準がないとどれだけ他の人に届いたのかはわからないから。でも数を気にすると自分の好きなものが書けなくなりそうなので気にしすぎないようにはしてる。
書いたお話より作った料理がふぁぼられるのは、 このアカウントフォローしてる人たちってマジでわたしがお話を書くからフォローしてるわけじゃないんだな~笑 とは思う。わたしがわたしであるだけでいいのは嬉しいことだけどね。

27.好き、影響を受けている作家
一穂ミチ先生、タアモ先生(漫画だけど)

28.あなたの処女作について
2004年に書いたお話が残ってる中で最古だった。約1700文字。

29.執筆中(構想中)のお話について
書きたいのは宇宙に行くお話とメイド服を着てどったんばったん大騒ぎする話と首を絞める話。
あーあと久しぶりに会った自カプが人目を盗んでちょっ とふれあう話も書きたいかも。彼らの夏が終わったら、夏を埋葬する話も書きたい。
物騒な単語は全部概念的な話です。

30.あなたはなぜお話を書くのですか?
これをずーっと考えてたけど、まあその「なぜ」がわかればもうお話を書くことはしてないんじゃないかな。
この、誰にも訊かれてないのに30問答えてきたことにも通ずるけど、俺の話を聞け!!!って性質なんだと思う。しゃべるからとにかく聞いてくれ、そしてわかればはいと答えてくれ、こんなふうに考えるのはわたしだけじゃないということを証明してくれ、ってことなのかと。
上手くなりたいって気持ちはあるけど、なぜ上手くなりたいかっていうともう「自カプを理解してほしい」に尽きるわけ。
わたしが原作・公式からこう読み取ってこんなにも心震わすこの自カプを、わたししかわからないなんて嫌だ。誰が見たって感情を揺さぶられるはずなのに、気づかれ ないなんて嫌だ。わたしはこんなにもこれが好きで好きでたまらなくて考えるだけで泣いてしまうほど感情を動かされるのに、他の人にとってはそうではなくてわたしという人間にしか響かないなんて嘘だ。わたしがわたし だから気づいたのではなく、広く認知されていろんな人 の心を揺さぶるはずなのになぜそうじゃないんだ、そんな世の中許せない。だから書く。
世界!!!!自カプはこんなに素晴らしいんだぞ!!!思い知れ!!!!って最高自カプ二次創作を世界に叩きつけてえ~~!!だから書いてる!!!
あれっ?なぜかっていう答え、出てしまったのでは?
わたしがマイナーを選ぶのではなく、わたしの好きなものが脚光を浴びていない世界のほうが間違っているのだ。

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