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野球と温泉しかない栃木旅行記(ときどきラップ)

完全に感情方面の日記を先に書いてしまったので出来事方面の記録も書いておきたいの巻。

ということで西岡剛-川﨑宗則の世界一の二遊間コンビを見るため9/12-13の1泊2日で栃木に行ってきた。

栃木、関東ということしかわからない…数年前村田修一が入団したことで認識をし、西岡剛も入団したとのことだが一体どこ…栃木といわれても宇都宮…?しかわからん…。
みたいな状態からとりあえず検索アンド検索で栃木ゴールデンブレーブスの本拠地は栃木県小山市ということから知った。「こやま」ではなく「おやま」と読むのもこのとき知った。

独立リーグである。人生の半分はプロ野球ファンをやっているが、二軍戦まで観に行ったりはしていないし地方球場巡りもしたことはない。唯一行ったことがあるのは岐阜の長良川球場くらいだ。(その年のオープン戦で唯一地元近くでやる試合だった)
しかも福岡に住むと日本一のドーム球場であるペイペイドームがあるのでそこ以外で観る機会は本当に減る。九州新幹線シリーズを追うくらい?やってみたいけども。

まず球場までのアクセスは公式サイトに「JR「小山駅」東口から、おーバス『城東中久喜線』に乗車し『高専正門』下車。(小山運動公園野球場まで徒歩20分)」とあった。

と、徒歩20分……?!?!

いや、歩けないわけじゃないけど「に、20分か……!」とわななきはする。田舎者は都会で歳を重ねることでこうして変わってしまう。
というかバスがあるのになんで球場前まで行かないの??と思っておーバス(地域コミュニティバス)のサイトを見ると「栃木ゴールデンブレーブス小山運動公園試合時の臨時バス運行について」という記載が。あ、なーんだじゃあこれに乗れば楽勝だな!と楽観してホテルの予約や新幹線のチケットを取っていたら友だち(なかちゃん@寒色会)が「あれ…?なんかこれ、8月末までって書いてない…?」と気づく。

令和2年度は8月末までの運行になりました。予めご了承ください

そう、運行は終了していたのである!!!!!試合はまだ10月まであるのに!!!!!

Ω ΩΩ< ナ、ナンダッテー!!(インターネット老人会)

公式ツイッターにも8月末までの運行になりました。とだけ書かれ以降の更新はなかった。少しでも楽できるならと思って小山市都市計画課の問い合わせフォームからも13日も臨時バスの運行はしませんか?と送ってみたが返信はなかった…。電話すればよかったのかもしれないけどその時点で夜の11時だったし…まあ返事がなければないでいいと思ってたし…。
まぁ…アレの影響で例年より人も少ないだろうし…採算が取れないとかそういう理由なのだろうけど……。

ホテルはサンロイヤル小山というところを利用した。

温泉付きプラン。

最初に検索したとき観光地としてこの温泉が出てきて、ログハウスにも泊まれるって出てきたのでいいな~と思ったんだけどまあ高かったのでやめた。贅沢する旅じゃないし…と思ったら温泉回数券付きプランがあったのでかなりわたしの一存で決めさせてもらったのだった。

当日、大阪と名古屋からそれぞれ新幹線でなかちゃんと合流してまあ1日目はずーっとひたすらヒプマイの話をしていましたね、わたしが。
なかちゃんとは出会ったころから帰り道を一緒に歩きながらひたすらわたしが野球の話をしていて、いまや一緒に野球を観に行く相手で、こんな栃木にまで付き合わせてもまた学生時代と同じことをしていた…ウケるな…。

東京駅では迷うのでは?という懸念から品川で乗り換えて小山駅まで。栃木って埼玉の上にあるんだな…という気づきを得た。
小山駅、ふたりで「すごい!長い駅だ!新幹線が止まる駅だ!」とはしゃいだりした。わかるか?新幹線が止まる駅がなく空港もない県で育ったものたちの気持ちが。小山市、思ってたよりずっと栄えてた印象。

ホテルまでは歩いて10分程度で道順もシンプルでわかりやすかった。めっちゃレトロなホテル…!!って感じ。向かい側に1階建ての三越があったのが印象的だった。えっ本当に三越?1階建てなのに???
カードではなくホテル名が書いてある昔ながらのプラスチックのルームキーにはちょっとテンション上がった。部屋もこじんまりしてたけどトイレはウォシュレットになっていたし電気もLEDになってた。電気はなんか…謎の…プラスチックの棒を突っ込んで通電させるタイプだった…初めて見た。

あと今回の宿泊にはGoTo施策を使ったんだけど、マジでびっくりするほど安かった。1人あたり3000円以下で1泊セミダブル温泉チケット付き朝ごはんバイキング無料12時チェックアウト。予約時に「やっっっっっす!!」ってびっくりした。

16時くらいについたけどそこからもなかちゃんに「ドラパまで聞くと収拾がつかないからとりあえず集合曲とかおすすめのだけでも聞いて」ってヒプマイの曲を聞かせたり動画を見せたり公式サイトを見せたりキャラの紹介をしていた。久々に友達と会うといつもこういうことをしている気がするな???

18時くらいには温泉に向かった。無料シャトルバスが出ているとパンフレットには書いてあったけど普通の巡回バスで有料になっていた。さっき調べたらこれも6月くらいから変更されたらしい。市の財政切迫を感じる。(余計なお世話)
まあ帰りは受付に言えば100円引きチケットもらえたんだけど。

あとなかちゃんとはわりと2人で遠出することも多いんだけど互いに非常におおらかで「まあなんとかなるやろ」傾向が強いためあんまりしっかり下調べをせずこういう予想外なことがよく起こる。

週末、栃木は雨という予報だったがこの日の移動中はほとんど降られず。電車に乗ってる間は降ってたりしてたのと、温泉も上がったころには結構降っていてすぐ横にあった超でかいショッピングモール(ハーヴェストウォーク小山)でごはん食べて行こうか~と話していたけどそのまま温泉の食堂で食べた。海鮮丼おいしかった。鯖がよい。

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天かすが別添えだったのはよくわからんかったが…。
栃木に来たけど特に餃子もいちごも食べない旅だった。

2日目朝、カーテンを閉めずに寝たのでアラームで3分バイブスクッキングが鳴り響くよりも早く目が覚めた。
朝ごはんはバイキングで、めっちゃ推されているのを感じていたけど推されるだけのボリューム・味で大変おいしくしこたま食べた。

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ごはんおかわりして温泉卵を卵かけごはんにして食べようかな~肉じゃがももらっちゃおうかな~とか考えてたけどどう考えても麻婆茄子を取り過ぎた。みそ汁が具だくさんでびっくり。大変美味でございました。

あとは駅から球場近くまでバスで向かう。小山市、とにかく車文化の町なんだなと思う。駐車場の広いコンビニとか。地元と似通ったとても見慣れた光景。道中、看板に「うまい」と書かれている自信満々なラーメン屋が2件もあったのが気になった。

で、高専正門前という終点で降りて小山運動公園まで20分ほど歩いたんだけどほんと~~~~~~に「こっちで大丈夫なんか???」と不安になる道のりだった。いや道自体はシンプルだったけど、看板も何もなくマジでこっち???あってんの???あとムネリンは本当に存在してんの???夢じゃないよね???みたいなことを言いながら歩いた。
なんかこう、せめてのぼりが立ってたりとか…交通標識にあと何百メートルとか書いてあったらよかったんだけど…。地方球場、だいたいこんなものなのだろうか。マジで不安だった。
やっとそれらしいものが見えてきたと思ったら入り口?みたいな道が「ごみを捨てないで!」って看板があるにも関わらずめちゃくちゃゴミだらけの治安が悪い道になって(十数メートル程度だったが)こわっ!!!!!ってなったりした。

まあそんな感じでなんとか球場にたどり着き、屋台というかキッチンカーがいくつか出ていてちょっとしたお祭りみたいな雰囲気。
前売りチケットを買っていたので当日は来場申告と検温、入場前のアルコール消毒。座席のベンチも小山市のマークが貼ってありソーシャルディスタンス意識な感じ。

来場者は約1300人ほどで、普段の4倍だったらしい。それでもプロ野球の球場に慣れている身からすると、あれで1000人以上いたのかあ、と思ったり思わなかったり。
ラッパは吹けないけど太鼓での応援はあったり、応援旗を振っている人はいた。対戦チームの茨城アストロプラネッツ側はすごくささやかな…メガホンをパンパンと叩いてる感じの応援だったけど、栃木側は拍手とかが多かった。ムネリンがホームランを打ったときはやっぱり声が出たしかなり球場がどよめいていた。

だいたいの人たちがお隣同士で話したりするレベルだったけどたぶん1人男性がムネリンに対して大声で歓声を上げていたのは気になった。禁止されていることをするのはよくないと思う。いやわかるけどね。わたしも例年の応援スタイルがとれるのなら打席に入るムネリンに声かけたいけどね。
プロ野球ですら記者の人が苦言を呈したりスタジアム放送で「大声をあげての観戦はしないように」と注意を促したりするのを見ていたが、こういう独立リーグの地方球場でもいるんだな…と思った。

試合はムネリンのホームランがいちばんの盛り上がりだった。なんかすごいマシンガン継投で1イニング1人ずつ投手が出てきた。元ホークスでもある北方くんが150キロ後半をばしばし出していた時もどよめいたけど、剛速球ノーコンな感じがホークスにいたのがよくわかるなあという印象。

プロと違うなと感じたのはやっぱり動きとか身体つきかな。若い子が多いからってのもあると思うけど。いつも見ている「やっぱプロは身体がずっしりしてそうだな」と思うような感じはなかった。普段の球場よりも近くで見ていたはずだけど。
あと何人かの選手は個人にスポンサーがついていた。本当にスポンサーがいないと成り立たないんだろうなと感じるほど、気づくと場内放送でスポンサー紹介がされていた。

でも鳴り物応援がほとんどないのでボールがミットに収まる音、ヒットとそうでない場合の打球音の違いがよくわかった。打球音、特に長打だと本当に全然違う!!ゴロとかフライだと「ぱきゃっ…」って感じの音だけど、長打が出ると本当に「パカァーン!!!」みたいな音が鳴る。テレビ越しより生で聞くほうがよくわかった。

ムネリンのヒロインも終わりべしょべしょ泣いたのが落ち着いてから球場をあとにし、また同じ道のりを20分歩いたところで大変なことに気がつく我々。

バスがないのである!!!

いやあったけど!!ちょうどいい時間のバスがなかったのである!!!

試合が何時に終わるかはわからんけど、まあプロと違ってイニング間の演出もないだろうし13時プレーボールなら16時くらいに球場出るくらいの予定でいいでしょ~というアバウトな感じで帰りの新幹線を決めており、実際は2時間45分を超えると新しいイニングにならないという規定もあったため狙い通り16時ごろには球場を後にしていた。

しかし16時台のバスが!!なかったのである!!!
まあ事前に調べていればわかったことなのだが!!!

さすがに「まあなんとかなるやろ」精神の我々も「あ~新幹線間に合わんな~」となったしそのあたりから雨もぱらついていた。

結論的にいえばスマートEXで予約してたので帰りの新幹線の時間はいくらでも変更できたのだが。使っててよかった!!スマートEX!!!ありがとう愛してる!!
それでも30分のロスはちょっと堪えた。球場を出たあたりはムネリンが楽しく野球やっててよかったよ~~~という感情で胸がいっぱいだったけどさすがにそれくらい時間がたてばおなかはすくので。
屋台で食べ物はたくさん売ってたけど感染症防止の観点からごみ箱がないということだったのでかき氷とじゃがりこくらいしか食べなかったのだった。

そんなこんなでまたバス→JR在来線→新幹線と乗り継ぎ栃木旅行は幕を下ろした。
名古屋でなかちゃんと別れるとき「(寝過ごして)広島まで行かないよう気を付けてね」と言ってもらったのでじゃあとりあえず日記書くかと昨日の内容を書いているうち、感情が止められなくなり新幹線で涙目になり新大阪から最寄りまでのあいだもほぼ泣いていたので書くのを中断していた。駅から家までの帰り道もムネリンが楽しそうで本当に本当によかったなと思い泣いて鼻水ずびずびさせながら帰ったのであった。

観に行ってよかった。給付金、使うタイミングを見計らっていたけどムネリンに使うことになってよかった。
そして昔と変わらずわたしがひたすら話し続ける内容をうんうんとやさしく聞いてくれるなかちゃん、一緒に行ってくれてありがとう。

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