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自分用セイバーメトリクス指標の意味メモ⑦UZRと守備のこと

①OPSとISO(打者)
②QSとWHIP(投手)
③DIPSいろいろ(投手)
④RCとXRとwOBA(打者)
⑤wSBとUBRとBsR(走塁関連)
⑥パークファクターとBABIP

守備とは一種の萌え要素(標語)
というわけで今回は守備。UZR、これも最近よく聞く気がするけどわたしだけ?松田宣浩はUZRが良いので他の三塁手が全然出てこねえみたいな話をよく聞く。どうでもいいけどUZRって文字列を見ているとUZGS(アルティメット残塁グランドスラム)とかいうなつかしのやきう板用語を思い出してしまうのはわたしだけ?(たぶんわたしだけ)

UZRについて

Ultimate Zone Rating」のこと。読みはそのままユーゼットアール。各ポジションの平均的な野手に比べてどれだけ失点を防いだかを示す。
評価基準は「失策数(ErrR)」「併殺奪取能力(内野手のみ・DPR)」「肩の力(外野手のみ・AMR)」「守備範囲(RngR)」の4つ。

守備についての指標はレンジファクター(RF)→ゾーンレーティング(ZR)と変化を遂げ今のUZRに落ち着いた。(RFとZRについては下記にメモ)
算出方法は、球場をいくつかのゾーンに分けて、なんかいろいろ数値を測って平均値を出す。(大雑把)一般人では算出できない。
その上で対象の選手が
平均より難しい打球をどれだけアウトにしたか?(プラス評価)
平均的にアウトにできる打球をアウトにできなかったか?(マイナス評価)
というものを数値化する。

平均的な選手というものは数値が「0」になるよう計算される。日本で計算しているのはデータスタジアム社とDELTA社だけど微妙にゾーン分けが違うため、それぞれの会社が出す数値は同じ選手でも若干異なる。あと分析してるアナリストによっても若干異なる。

「+3」なら平均的な選手に比べてその選手の守備は3点分の失点を防いだ。「-3」なら平均的な選手に比べてその選手の守備は3点分の失点につながった。
といった考え方。

数値が+15以上だともう最高に守備がいい。ゴールデングラブ賞。+10でも大変優秀。+5で平均以上。反対に-5は平均以下、-10でだいぶ悪い。-15はかなりよくない…。といった具合。

ちなみに投手・捕手は守備範囲が狭いためUZRの算出は行っていない。(捕手については一応守備範囲と失策、盗塁阻止などで各社守備貢献値を出している)
選手によってシーズン毎にばらつきが生じやすいので、だいたい3年前後のデータでサンプリングすることが望ましいとされている。

#源田たまらん

2017年以降、SNS上を席巻したこのタグ。西武の源田壮亮はUZRが異次元。去年とか+30前後だった。(DELTAとデータスタジアムでちょっと違うのでこの表現)1人で30点近く防いでるとかやばない???
ホークスファンなので今宮さんの三遊間深いところの捕球から一塁への送球も好きなんだけど、源田くんの守備はまた違った意味でめちゃくちゃ目が幸せになる。お金を払う価値がある。
スラッガーの選手名鑑、データスタジアム社のデータによると2018年に源田くんが貢献した得点は+20.6防いだ失点は+32.9。ひとりで救援陣の失点-40.9を補いまくってんのほんとすごい。

しかしUZRはポジションごとの相対評価なので、単純に他のポジションと比較できるものではない。でもすごいよね。

あと積立式に計算する指標なので、守備イニング数が多い選手ほど高い数字になりやすい。
試合数の条件を揃えて比較しやすいようにDELTA社はUZR/1000を算出している。これは1000イニングあたりのUZRを示す。
また各ポジションのUZRをランキングする際、規定守備イニング数というものもある。
規定守備イニング数=所属チームの投球回数の1/2

RF(レンジファクター)について

ある選手が1試合平均(9イニング換算)でいくつのアウトに関与したかを示す指標。アウト寄与率。
レンジファクター=(刺殺+補殺)÷守備イニング数×9

ZR(ゾーンレーティング)について

守備範囲内に飛んできた打球を処理できたかどうかを示す数値。守備範囲が考慮できないRFの欠点を補うために考案された守備指標。

今さらすぎて逆に知らない(かもしれない)基礎

守備といえば古くから使われている指標は守備率。
守備率とは、その選手が守備に関わった回数のうち、エラーをしなかった確率のこと。
守備率=(刺殺数+補殺数)÷守備機会

→守備機会とは、選手が守備に関わった数。アウトになるプレーに関わることで記録される。ゴロの処理、フライの捕球、ベースもしくはランナーへのタッチ、送球の中継、ランダウンプレー。(※ランダウンプレーとは、塁間に挟まれた走者をアウトにしようとする守備側のプレー)
守備機会=刺殺数+補殺数+失策数

守備率はだいたい.990前後になることが多い。近年の野球ではエラーが少なくなっているのが現状。たまにそんなことある?みたいなエラーもあるけど、でもやっぱりそれは「たまに」なわけで。あとホークスはめちゃくちゃ守備のいいチームなので余計にエラーを頻繁に見る機会は少ないんだな、わたしの場合。

刺殺と補殺の違い

刺殺…打者(走者)をアウトにしたプレー
補殺…アウトを取るまでに送球や補助で関わったプレー
って感じでいいのかな?めちゃくちゃざっくりしたまとめ方。
補殺も刺殺もアウトが成立しないと記録されない。補殺はアシスト(補助)の補!

例:無死三塁の場面で打者がライトフライを打ち、ライトが捕球することで1アウト成立・ライトに刺殺1が記録される。それにより3塁ランナーがタッチアップを行うが、ホームでアウトになると2アウト成立・最終的にボールを持っているのがキャッチャーのため、キャッチャーにも刺殺1が記録される。また、ホームに投げたライトには補殺1も記録される。さらに途中でセカンドが中継プレーに入った場合、セカンドにも補殺1が記録される。

ライト→刺殺1、補殺1
キャッチャー→刺殺1
セカンド→補殺1

ややこしや…。今回はめっちゃ長くなった。書くのも時間がかかった。イラストとか描けるとわかりやすいんだろうけどね。まあわたしがわかればいいメモなので…。
次回はついにWARかな?覚えときたいな~って指標があればまたいろいろ書くかもしれない。

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