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ワンちゃんは見かけによらない話

先日ポスティングをしていたときに、広い家の敷地に大きめの秋田犬のようなワンちゃんがいました。

敷地内の端っこと反対側のの端っこに2本の高いポールが立っていて、ポールとポールの上部先端には電線のようなものが渡され、さらにそこに柴犬が繋がれていました。ワンちゃんは繋がれている紐の範囲ならかなり自由に動き回れる状態です。

ポスティングするためにその家の郵便受けに近づいていくと、ワンちゃんは私の方にゆっくりと向かってきて郵便受けの少し手前で立ち止まりました。

これはチラシを投函するタイミングくらいで、ガンガンに吠え立てられまくるパターン。

しかも繋がれてはいるものの自由に動き回れるので威嚇されたり襲ってくるのでは?

そんな不安を感じドキドキしながらポストにさらに近づき、手をめいいっぱい伸ばして届く位置から遠巻きにポスティングをしました。もちろん、ワンちゃんの動向を気にかけながら。

しかし、ワンちゃんは吠えることも威嚇することもなく、ただその場に立ち尽くしたまま、優しい眼差しでポスティング作業の一部始終を見守っていました。

立ち去るときもずっとこちらの方を見ていて、振り返る私と何度も目を合わせながら、敷地内を出るところまでワンちゃんは一歩も動かず、吠えもせずただひたすら私がその場を離れる姿を見届けてくれるのでした。

以前、人は見かけによらない話↓という記事を書いたことがあるのですが、ワンちゃんも見かけによらないなぁ、そんなことを思いました。

絶対に至近距離でめちゃくちゃ吠えられてビビらされると思ったのに…。それにしても見た目のイメージとは反して、とても優しい眼差しのおとなしいワンちゃんでした。

ずっと無言でしたけれど、心の中で「ごくろうさんね」っていってくれた感じがしましたよ。