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爽やかなご挨拶をしたのに…

先日のお話です。

家の周りを植物で囲んだ生け垣のある家にポスティングをしました。

ちょうどチラシを門にあるポストに投函するくらいのタイミングで、その家の敷地内からカチャカチャカチャと音がして人の気配が感じられました。

生け垣でよく見えないけれどきっと庭仕事をされる人が庭いじりをしているのかと思い、爽やかに「こんにちは~」とご挨拶。

返答がなかったけれど、スルーされることはよくあることです。深く考えずにそのまま投函を終えて、その場を去っていくその時に生け垣のスキマで一瞬、敷地内の様子が微妙に見える場所がありました。

挨拶しても何の反応も示さずにスルーされることに慣れているとはいえ、

どんな人が何をやっていたのか?

庭仕事に夢中で気づかないだけだったのか?

気づいていたけれどスルーしたのか?

やはり少し気になるので、その一瞬の生け垣のスキマに目をやったところ、そこに見えたのは大きめの犬小屋としっかりと紐のようなものでくくりつけられた中型のワンちゃんが歩き回る姿。

どうやらポスティングするために門に近づく私の気配を感じて、犬小屋から飛び出てきて様子を見に来ていたようです。

ポスト付近で聞こえたカチャカチャカチャという音は、庭仕事をしている住人の作業音ではなく、恐らくワンちゃんを繋いだ鎖か紐のようなものが小屋の一部かどこかに当たって奏でられた干渉音てあったと推測されます。

ということは私、ワンちゃんに爽やかなご挨拶を
送っていたんですね。お恥ずかしい(。>﹏<。)

そりゃあー返事も無いわけだ!

だいたいこういうシチュエーションのときは、ポスト周辺で吠え立てまくられて威嚇されることが多いのですが、ワンちゃんにまでスルーされてしまうなんて。

ワンちゃんは、私の爽やかな挨拶に「こいつ、バカだなぁ、俺を人間と間違えてやがる」くらいに思って、呆れて吠えてもくれなかったのでしょうね。

この日は少し汗ばむくらいの陽気でしたが、小っ恥ずかしくなって更に顔が火照ってしまいヒートアップしてしまいました。

『ワンちゃん、この事は私とあなただけの秘密にしておいてください、またお会いしましょう!今度は少しぐらい吠えてね』