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ヒューマンエラー

昨日ポスティングに行った場所は碁盤の目のように区画され同じような道が多い場所でした。

立ち並ぶ家々も同じような時期に建てられた同じようなデザインの家ばかり。

道が碁盤の目のようになっているので、自分でイメージしたルートを決めて、順繰りテンポよく投函していきました。

複雑な道に比べて道路が整然としていると、あまり道のことを気にしなくて良いのでとてもポスティングがしやすい環境です。

しばらくはテンポよく順調に配っていくことができましたが、急に途中から碁盤の目ゾーンではなくなり複雑な路地になっていきました。

そこからは進むルートにも気を配り、道に迷わないようにしてポスティングを継続していたのですが、大きなカーブを進んだところで、また再び碁盤の目ゾーンがやってきました。

「あー、ややこしい道はここまで」

気持ちが楽になり、再び碁盤の目ゾーンを配り始めました。

しばらく配っていると、ある家の外観を見た時に何となく見覚えがあるなぁと感じました。同じような時期に建てられた同じようなデザインの家ばかりがある家並みの中に、最近建てられたであろう奇抜なデザインの家。

「もしかして最初の頃に配っていた碁盤の目のエリア?」

不安になってポスティングを中断し、その通りをグルっと回ったのですが記憶にはないし、複雑な道の場所をしばらく配ってからたどり着いた場所なので、同じところにいるはずがない。

その場所と周辺を3回ほどグルグル自転車で回ってみたら、同じ通り反対側の家のポストからほんの少しだけはみ出した私が配っているチラシの一部が。

複雑な路地が大きなカーブを描いたところで最初に配っていた碁盤の目ゾーンの中途半端な場所と道が繋がっていたのです。

そして調子よくポスティングしていたので、路地の印象や家並みの記憶がほとんど薄れていたようです。

奇抜な家の手前にあった1軒の家には既にチラシを入れているということに気づかずに再びチラシを入れてしまっていました。

これはマズイ。

二重投函はルールとしても禁止ですし、クレームにも繋がります。

不在であったらメモを残すつもりで、一か八かその家のインターフォンを鳴らしてみました。

するとインターフォンごしに反応があり、事情を説明したところ外に出てきてくださって、無事に回収することができました。

わざわざその為にポストまで出てきていただいたのでお礼もしましたし謝罪もしましたが、とても優しい方でスムーズに事が済みました。良かったです。ホッとしました。

奇抜なデザインの家があったおかげで1軒のミスで済みました。気づかずに調子に乗って配っていたら、危うく『謝り侍』になるところでした。

ミスは人間誰にでもあることですが、無いに越したことはないですし、自分の意識で抑制することができます。

「調子がいいときほど慎重に!」

と改めて肝に念じて、ポスティングをしてまいりたいと思います。