金木犀に触れる

にいはま森のようちえんでは、子どもたちと過ごすときに、あえて「教えない」ということを大切にしています。


なので、子どもたちが、バッタを見て思わず「カマキリッ!」って言ったとしても、訂正しません。
今ここでは虫と出会って心が動いたことを大切にしたいから。
周りの子が「バッタだよ。だって、ここがこうで〜」って言ってくれることはよくあります。


けれども、
子どもたちと一緒に過ごす大人が、
自然の中の楽しみ方、季節の感じ方を知っていて、楽しんでいる姿は大切だなって思います。

自然の中での遊びを楽しむ中で、五感を使って楽しんでほしい。


「教える」のではなく、「楽しむ」
こことっても重要。
そのためにもまずは「知る」が大切。

ということで、
自然の楽しみ方をnoteで発信。



今回のテーマは、金木犀(キンモクセイ)

私が大好きな金木犀。

私達のフィールドにはないけどね…。
まだ気付いてないだけでどこかにありそうだなぁ。

新居浜の祭りといえば、キンモクセイ

実家の金木犀

新居浜市では、10/16~18に新居浜太鼓祭りという秋祭りが行われます。

「金木犀の香りがしてきたら、太鼓祭り」だそうです。

それを聞いて以来、数年ほど、本当に時期が重なるのかチェックしていますが、
本当にまつり=金木犀。

すごっ。

金木犀 豆知識

枝から取る

金木犀の「犀」って、動物の「サイ」をさすらしいです。

子どもたちに問題を出してみました。

問題☆キンモクセイのセイは動物のサイ。なんででしょう!?


小5「え?サイの香り??」
年長「同じ香り!?」

ブブー!
やっぱり、キンモクセイの特徴は子どもたちにとっても、香りなんですね。

キンモクセイの樹皮と、サイの肌が似ているんだって☆

と話をすると、驚きながら枝をまじまじと見る子どもたち。


強い香りで邪気を払うとして、神社に植えられていることもあるそうです。


そして、何といっても香り。
三大香木、
キンモクセイ、沈丁花、クチナシ。

沈丁花も好きだけど、クチナシの香りはわからないなぁ。
庭に植えてみようかな。



キンモクセイの花を楽しむ

ザルでふるう

○モイストポプリ作り
金木犀の枝から、花のみを摘み、ザルでふるいます。
我が家の木は小さいので、実家の大きな木から枝をいただきました。

新聞紙に広げて、数時間干します。

広げるといい香り

ビンに金木犀と粗塩を交互に入れる、とのことですが、混ざってます。
もう少し花が多くてもいいかな。

量は目分量。

モイストポプリってやつ

子どもと一緒に作業できます。

すぐ飽きちゃうけど、どの作業も何回かやってました。
それでいいんです。
ちょっとやってみた、が大事。

花をそぅっとちぎる。
ザルを振るっていたら、盛大にこぼす。
一度こぼしたら、こぼさないよう力を加減しだします。
ビンに花を詰める作業は、一緒にワクワク。

ちゃんとやらなくていい。
うまくやらなくていい。
楽しんでやる。大切にしたいですね。


塩に香りが移って、1年間楽しめるそうです。
ほんとかな。
色や香りがどう変化していくのか、実験してみます。


○入浴剤
詰んだ花をお茶パックに詰めて、お風呂に浮かべる

○紅茶に
詰んだ花を水洗いして乾かす。
紅茶の茶葉とお花をお茶パックに詰めて、紅茶を入れる。

○ハーバリウム

モイストポプリ作りで、大人も飽きてしまい、入浴剤と紅茶はまだ試せていませんが、
来週中にはやりたいな。



こうやって、きっと来年もキンモクセイの香りをかいで、秋の訪れを感じるんだろうなぁ。
この感覚が子どもたちの中にも残っていくと思うと、とても尊い時間です♪