中二病と発達心理学

(週1更新を目標にしてたのだが、随分間があいてしまった。反省。)

中二病という言葉のルーツは伊集院さんのラジオ(深夜の馬鹿力)にあると思う。
投稿コーナーの一つだったのだけど、比較的短命に終了した。
(そんなにつまらなくもなかったのだが、他のコーナーのほうがはるかにおもしろく、陰が薄かったというのが私の感想。芸能人選手権がめちゃくちゃ好きだった)
その後2000年代に入って何故か言葉だけ復活。自分は先に知っているという妙な優越感を感じてうれしかった。

けどどうやらこの頃には意味の違うものになっていたらしい。
この意味の変遷も興味深いのだけど、今回は、ラジオの1コーナーだったころの中2病について考えてみたい。

最初に出ていた頃つまり、ラジオの1コーナーだった頃は、
中学2年生くらいの年頃でやっちゃうちょっと背伸びした(イキった)行動を自虐的に笑おうという意味合いが強かったと思う。
つまり過去の嫌な思い出をネタにして笑い飛ばそうという企画だ。

こういう誰もがやってしまいそうなことに名前をつけたのはとてもいいことだと思う。ネタにしやすくなって笑い飛ばしやすくなったと思う。

笑い飛ばしやすくなったのと同時に青年期の心理について考えやすくなったのではないだろうか。さっきも書いたけど中2病のネタ(症状)は思春期ごろに見られる背伸びした行動だ。特に失敗例が多くまとまっている。これらを青年期の心理学と上手くリンクさせられないだろうか。
高校倫理の教科書に出てくるエリクソンに言わせると青年期の発達課題は「アイデンティティの確立」だ。中2病の症状をアイデンティティの確立を目指してとった行動の失敗例として考えたら何かわかることがありそうな気がする。
また、中2病の症例の多くは同じく高校倫理の教科書に出てくるフロイトの防衛機制で説明できるような気もする。このあたり掘り下げてみるとフロイトの防衛機制という理論の実証研究になる気がして興味深い。

…と思っていろいろ探してみたけどあんまり専門的な研究対象になっていないんだよね。おもしろいネタだと思ったのだが。自分でできないかな。

以下は参考文献です。(更新が止まっているのもあるけど)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?