積み上げたことが一瞬で変化するとき。
子供達に読んでいる絵本の中で、私が特に好きな1冊があります。
「ぐるんぱのようちえん」という本です。可愛らしいゾウさんの絵が描かれた表紙で、ほんわかとした内容を想像していましたが、最初の想像とは全然違う中身でした。
ひとりぼっちで育ってきたぞうの「ぐるんぱ」は、ジャングルの他の象たちの会議で、街に働きに出させられます。もともと気弱なぐるんぱですが、街へ出て一生懸命働きます。
でも、全て空回りするのです。ビスケットやさんでは、食べられないくらいの特大ビスケットを作ってしまい、クビに。それからお皿やさんに行って池のようにデカいお皿を作って、クビ。その後靴屋さんでも、誰もはけないような巨大なクツを作ってクビになります。おんなじように、ピアノやさんでも巨大なピアノ、自動車工場で巨大なスポーツカーを作って、全部首になってしまうのです。
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気弱なぐるんぱは、「しょんぼり しょんぼり」と落ち込んで歩いていくのですが、そこで出会った12人も子供がいる大家族のお手伝いをすることで、人生(?)が変わるのです。
子供たちのために幼稚園を作りました。
そこでは、大きなピアノを自分で弾いて子供たちに歌を歌ってあげられるし、大きなスポーツカーや靴は遊具に、大きなお皿はプールになりました。そして特大ビスケットはみんなのおやつになって、まだ残っていますね・・・というラストで終わります。
もともと、水戸黄門で泣けるレベルの涙もろさを持つ私なので(笑)、必ずこのラストシーンで、ホントに毎回泣いてしまいます。理由ははっきり分かりませんが、お話全体の空気がもつ「せつなさ」と、そして何より、頑張っているのに認められなかったことが、最後に突然、意味付けが変わって、素晴らしい価値に転換される、と言うパラダイムの変化に心を打たれるからではないかと思っています。
実際、勉強でもビジネスでも、そういう時期はあります。がんばってもがんばっても、
結果でない⇒結果でない⇒結果でない⇒結果でない⇒結果でない⇒結果でない⇒結果でない ⇒ 突然、大成果!!
という流れであることがほとんどです。グラフの右肩上がりの直線の様には、絶対に行かない。不思議ですが。
あなたがいま積み上げているもの、それに対して良い言葉を言ってもらえないとしても、心配要りません。もう少し先、あと少し先で、大きな転換が起こるかもしれないのです。
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