第11回採択発表延期・第12回以降の公募延期が唐突に発表されました。

事業再構築補助金に係る第11回採択発表の延期について

第11回の補助金交付候補者の採択発表は、令和5年12月下旬~令和6年1月上旬頃を予定しておりましたが、審査に時間を要しているため、令和6年1月下旬~2月上旬頃へ延期させていただきます。
補助金交付候補者の採択発表が遅れますことをお詫び申し上げます。

事業再構築補助金に係る第12回以降の公募について
本事業は、11月12日(日)に内閣官房行政改革推進本部事務局が実施した「令和5年度秋の年次公開検証(「秋のレビュー」)」において取り上げられ、下記リンク先のとおり外部有識者によるとりまとめが行われております。

(コロナ関連)中小企業等事業再構築促進基金取りまとめ

第12回以降の公募については、ご指摘を踏まえた見直しを行った上で公募を再開する予定です。引き続き、事業再構築補助金については、事業状況の検証・分析等を通じた効果測定を行い、中小企業等事業再構築促進基金の政策目標の達成に向けて、適切に実施していきます。

【外部有識者取りまとめ】(こちらにも掲載)
(コロナ関連)中小企業等事業再構築促進基金

取りまとめ
従前の枠組みについて、
○ 新型コロナ対策としての役割は終わりつつあるので、基金のうちそれにかかる部分は廃止し、もしくは抜本的に事業を構築し直すべき。
○ 申請書・財務諸表の精査、四半期ごとのモニタリングといった仕組みが確立されない限り新規採択は一旦停止すべきであり、それができない場合は基金として継続する必要は認められないため、国庫返納して通常の予算措置とすべき。
○ 審査の厳格化とデータの収集の厳格化については、引き続き十分な検討が必要である。

【玉上意見】
効果測定に四半期報告を求める等常軌を逸しています。また、実際に事業を始めて1年も経たないうちに赤字垂れ流しなどというのは、そもそも中長期のプロジェクト運営について何もわかっていないのでしょう。
さらに、フルーツサンドや、シミュレーションゴルフもごく一部の特異な事例を取上げて、再構築補助金事業全体の効果を否定するのは、あまりにも不見識です。
かつての民主党政権下の「事業仕分け」を思い出しました。

有識者会議の議論は、かなり粗雑なものだと思います。
この補助金によって、どれだけ多くの中小零細企業個人事業主などが新たな道を切り開いてきたか、をよく見ようとせず、たまたま目についた特異な問題を針小棒大に取上げているだけです。
コロナが落ち着いたからこの補助金の役割は終わった、というのは考え違いも甚だしい。
2022年1月からの物価高騰資源高で多くの事業主が苦しんできました。その時に速やかに予算を増強して、物価高騰対策にあてたのが、この補助金だった
のです。
それは一例にすぎません。
その後も政策目的を様々拡大させて、大きな役割を果たしてきたのです。
そして、23年6月の第10回からはコロナ対策という役割は完全に払拭されています。

【虎猫銅鑼猫の参考ブログ】

(こちらのYouTubeもご覧ください。
事業再構築補助金はもはやコロナ対策ではなくなっています。
有識者会議の議論は事実誤認ではないのでしょうか。)

銅鑼猫(社会保険労務士・健康経営エキスパートアドバイザー 玉上信明)


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