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「未完成」な凪原涼菜の1周年を祝って、

こんにちは!RIOTMUSIC箱推しのあたつなひかこです!

凪原涼菜さん、デビュー1周年おめでとうございます!本稿では私の最推しである凪原涼菜さんが誕生日記念に歌われた「未完成」の感想を述べつつ、改めてデビューをお祝いしたいと思います!

このMVでは象徴的なものがいくつかあります。一つ目は白いドレス姿の涼菜さん、二つ目は天候に合わせて変わっていく季節、三つ目は気球、四つ目は音楽の機材です。これらによって涼菜さんの未完成を歌うまでの物語が描かれています。

雲透きの詩の考察で書かせていただきましたが白いドレスを着た涼菜さんは涼菜さんの過去であり、振り払いたいものの象徴なのかな思います。便宜上、過去涼菜さんと呼ばせていただきます。

涼菜さんが過去涼菜さんと一緒にいる時ってモノクロでどこか寒々しい感じがします。1番、2番でそれが象徴的です。一方でサビでは涼菜さんが一人で、そして歌っていて、色がついてます。はっきりと対照的な描写になっていますよね。歌を歌うということが涼菜さんにとって意味のあることなのだな感じました。

図1

1番から2番になり変化がいくつか見られます。一つ目は天気が凍りつくような雪から雨に変わっています。気球で移動している涼菜さんですが嵐で少し後ろに押し流されそうになっている感じがします。そしてカメラの前に写っているのがマイクではなく過去涼菜さんの影です。「君はなんて未完成」という部分を過去涼菜さんが歌っています。

歌が自分にとって特別なもので歌手になろうと考えているけど、過去の自分が邪魔してなかなか踏み出せずにいるのかなという気がします。

でも2番のサビは1番のサビと比べて涼菜さんの動きが大きいです。「好きだよ」と歌っているのが何だか「歌を歌うのが好きなんだよ、どうしても歌いんだよ」と言ってるような感じがしました。

図2

2番のサビが終わったところでちらっと雲透きが出てくるのがこの後の雲透きの詩が作られる伏線にでもなっているのでしょうか。気になるところです。

気球で岸にたどり着くのですが、そこで出迎えているのは過去涼菜さんです。そして「いいよ君が決めて」と言っています。そして涼菜さんがカメラの前に立ちます。ここが涼菜さんの中で歌手になることを決心した瞬間なのだと思います。

季節も新芽が出てきて暖かい季節になっていることがわかります。ここまでの季節の移ろいが時間の変化としての意味と涼菜さんの気持ちの変化の両方の意味があるのだと思います。

気球に乗っているのはどこか周囲に流されてしまいがちな気持ちが表現されているんじゃないかなと思いました。一方で気球に乗った移動していることは涼菜さんが歌手になるために上京してきたことも意味してるのかもしれせん。

図3

そうして涼菜さんはスポットライトの前に立ちます。そして場面は舞台へと移ります。最初は客席には過去涼菜さんしかいませんが歌い終わる時には幾人かの人が客席いて拍手をしています。これはオーディションで歌っている場面なのだと思いました。涼菜さんにとってここが一番大事な瞬間で、「未完成」な涼菜さんが過去を振り切って歌手としての歩みが始めた場面なのだと思っています。

そして曲は「雲透きの詩」へと続きます。「未完成」のラストの振り付けは「雲透きの詩」でも使われています。この時点ではあくまで応援してくれているリスナーやスタッフへの感謝気持ちですが、「雲透きの詩」ではライブに押し上げてくれたと言う意味も含まれているので、より強い気持ちが込められてると思います。「ありがとう」と。

図4

最後に講談界初の人間国宝となった故一龍斎貞水は次のような言葉を残しています。

「偉大なる未完成のまま終わりたい」

涼菜さんも、どこまでも成長し続ける「未完成」でいて欲しいと思います!
これからも応援しています!






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