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泥棒と怪盗って何が違うのさ

最近アニメを見ていたときに、敵に盗賊が現れた。その盗賊はお金持ちから金品を奪って貧しい人に分け与えており、「俺たちは盗賊じゃなくて義賊なのだ」という丁寧な説明があった。盗む側にもどうやらいろいろな事情があるらしい。

考えてみると、賊ひとつとっても活動する場所によって山賊、海賊と棲み分けがあったりする。なんだか急に気になって思考を広げてみると、盗む人に関する呼び名はたくさんあるのだと分かった。

一般的によく聞くのは泥棒。これがどうやら盗人を指す広義的な名前にあたる。そこから細分化されていき、他人を脅して奪い取ったら強盗になるし、だれもいない家に入りシュッと取るなら空き巣になる。

おもしろいのは、こっそり盗む人のことを「こそ泥」と呼ぶこと。こっそりて。盗む時点でこっそりしてる人の方が多いでしょうに。買い物に行ったときに「M2F」とかいうフロアを見たときと似たような気持ちになる。

さらに言うと、泥棒は日常で口語として使うことが多い呼び名だけれど、刑法的には「窃盗」になる。ややこし過ぎないかな、日本語。

そうなってくるとやっぱり気になってくるのが、アニメでルパンやキッド、キャッツアイなど、魅惑的なディティールで描かれる存在「怪盗」。あれは何なのって話。

そもそも怪盗だけなぜか急にかっこいいかんじになる。言われる側もちょっと気持ちよくなってる節あって、「フフフ…我が名は怪盗X」とかって自分で名乗っちゃったりする。

怪盗と調べてみるとこうあった。

変幻自在に出没して、正体のつかめない盗賊。

goo辞書/デジタル大辞泉(小学館)

つまり複数回の事例のもとに成り立つ称号的なものなのだろうか。

犯罪行為っていうのは細かく分けてワードを作らないと、どんな犯罪なのかいちいち説明しなければならないし、罰するときにも一概に言えないような場合が発生するのかもしれない。

そう思うと使用頻度が高く、正しく伝える必要性の高いものほど細分化されて言葉ができていくという背景があるのだろうな。

丁寧に説明してくれたアニメの義賊のおかげで思わぬ学びを得た。神風怪盗ジャンヌ、好きだったな。

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