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【回顧】マイラーズC

2024年4月21日 マイラーズC
勝ち時計:1:32.5
レースラップ:12.1 - 10.9 - 11.1 - 11.5 - 11.5 - 12.0 - 11.5 - 11.9
ペース:Hペース
風向き:無風
脚質:逃げ、先行馬は不利
馬場:ややイン有利


【レースポイント】

①雨の影響が強く、土曜比較でタフな馬場状態
②中盤2ハロン11.5秒 - 11.5秒は速い。Hペース負荷あり
③外回しの不利は小さく、各馬の能力が発揮されたレース


【レース概要】

事前に報道(※)があったように春としては異例の芝張り替え作業を行った京都競馬場。土曜2勝クラス(芝1600m)の勝ち時計が1:32.1とかなり速かったことからも、マイラーズCも雨の影響がなければ1分31秒前半~30秒台後半の勝ち時計になったはず。これが走破時計1:32.5になったことからも、雨の影響は強かったと判断できる。

レースはエエヤンが抑えきれずに進出したことで、中盤2ハロンが11.5秒 - 11.5秒と強烈なペース。ここでペースを落とせなかった5番手以内の馬はすべて「Hペース負荷」で展開向かずの参考外レース。

馬場は内が有利なので外を回した馬はロスあるも、バテた逃げ先行馬を交わすために外に回さざるを得ず、ほぼすべての馬が外目を追走したことで相対的な不利は大きくなかった。むしろ外目からスムーズに加速できる恩恵もある分、外回し不利の影響は少ない。外回りの芝1600mらしく各馬の能力が発揮されたレースだった。

(※)京都競馬場の芝張り替えニュース記事


【各馬解説】

1着:ソウルラッシュ

離れた中団の外目。やや外を回すロスはあるが、スムーズに加速できたのが好走要因。時計のかかる馬場を苦にしないので雨はプラスに働いたが、ゴール前の脚も一番良いので上積みの大きい勝利だった。

タフな馬場が合っていたにせよ、シンプルに今が充実期と思わせるくらいパフォーマンスは高い。前述の通りゴール前の脚は一番良く、2着のセリフォスがスムーズではなかったにせよポテンシャルは一枚抜けていた印象。

安田記念はとにかく高速馬場になるので条件的にはマイナスも、2年連続で大敗しているのが理由で人気を落とすくらいであればむしろ買うべき。本格化した今なら高速馬場をこなせるほうにbetする期待値はあるだろう。

気になる点としては休み明け巧者のような成績になっていること。中6週以上は5-2-1-3 / 9。一方で中5週以下は2-0-0-6 / 8と勝ち切れておらず、間隔を詰める安田記念の不安は状態面。


2着:セリフォス

中団馬群内。ペースが流れたことでいつもより折り合い面はマシ。4コーナー出口での加速がスムーズではないが、そこから加速して2着と自力だけで好走。高速馬場のほうが良いし、明らかに叩きの調整だっただけに上積みの見込める内容。

上級条件あるあるだけど、究極の時計勝負になるので道中での加速がいかにスムーズであるかが結果に響きやすい。4コーナーで加速後れになったのは見た目以上に影響は大きかったと思う。

レース後は川田騎手が「今のこの状態でここまでよく走れたと思います。」と、コメントしているように状態は万全ではなかったはず。仮に安田記念が良馬場なら1400m向きのセリフォスにとっては絶好の条件変わり。ダイワメジャー産駒で深追い禁物だけど、今年の安田記念は堅そうな印象を持った。


3着:ニホンピロキーフ

好スタートも控えて中団前。ベストポジションでスムーズな競馬ができたが、ラストは完敗の3着。馬場、展開等は向いたので現状の能力は出し切った。

関西の芝1600m路線がレベル高いというのは各メディアでも話しているが、そのキッカケとも言えるのが本馬の2勝クラス勝ち。2着セーヌドゥレーヴ、3着ディオと強く、もともとポテンシャルは評価していた馬。それだけにこの好走は嬉しいし、納得の3着だったと思う。

ただ馬場、展開ともにこれ以上ない競馬ができていたので着順以上の上積みはない。賞金的に安田記念には出走できないと思うので、おそらくエプソムCや中京記念が視野になる。さすがにG3だと人気確実になるため、重い印を打つことはないだろう。リリース。


以下、短評だけ。


4着:エアロロノア

去勢明け初戦。勝ち馬の後ろをぴったりマーク。直線で突き放されたが、ラストまでジワジワ伸びてきた。マイルだとレース前半で置かれるので時計のかかる馬場はよかった。追走面から1800mのほうが競馬がしやすそう。


5着:ソーヴァリアント

勝ち馬の後ろでやや外目をまわるロスあり。ペースが流れたことで折り合いスムーズだった。能力負けの形で、適度に時計のかかる芝1600mが合う。


6着:ビーアストニッシド

前後離れた6番手ポツン。ペースが流れたことでいつもより折り合いはスムーズ。ラチ沿いからロスなく競馬ができたので能力負け


7着:トランキリテ

後方。スムーズに外に出して差す競馬で前回同様ハマり待ち。現状は力負け。近走は恵まれていたので評価も据え置き。


8着:コレペティトール

後方ラチ沿い。セリフォスの後ろからロスない競馬で力負け。近走は恵まれていたので評価も据え置き。


9着:ボルザコフスキー

後方。4コーナーやや外目を回るロスあり。外枠でポジション取りにくかったのはあるが、タフな馬場もあっており現状は力負け。


12着:ノースザワールド

中団の馬群内で伸び負け。力負け。


14着:リューベック

中団後ろの馬群内で折り合い欠き能力発揮できず。見直し可能な内容だが、近走はとにかく折り合い難のレースばかりでアテにならない。


15着:アリストテレス

後方で特に見せ場なし。


10着:トーゥドジボン
11着:セッション
13着:フリームファクシ
16着:スパイダーゴールド
17着:エエヤン

前半1000mが57.1秒は速すぎるペースで参考外でいい



【次走以降の注目馬】

☆セリフォス
→次走は状態面から上積み。高速馬場の東京芝1600mは合う。


☆セッション
→Hペース敗戦で参考外レース。OPクラスなら足りるし、4歳でまだまだ成長も見込めるので上積みある。


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