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マイラーズC 枠前展望

近2年は京都競馬場改修工事の影響で、マイラーズCは阪神芝1600mで行われていましたが、今年は3年ぶりに京都芝1600m(外)での開催になります。

京都競馬場の最大の特徴は3コーナー手前から始まる坂。
外回りコースでは高低差4m以上の坂を上り、4コーナーにかけて少しずつ下っていきます。

芝1600mの場合、レースの中盤で上り坂になるため、登り坂の部分でペースが緩みやすくなります。

シャタリングが行われるようになった2015年以降のマイラーズCのレースラップを見てみても、レース中盤の2ハロンが阪神で行なわれた2年は22秒台、京都開催の時は23秒以上と異なることが分かります。

(マイラーズCの前3F、中2F、後3Fラップ)
                場   前   中   後
2022年 阪神 34.6 22.9 35.8
2021年 阪神 33.3 22.5 35.6
2020年 京都 35.3 23.3 33.8
2019年 京都 36.0 24.3 32.3
2018年 京都 33.9 23.3 34.1
2017年 京都 35.3 23.5 33.4
2016年 京都 34.1 23.8 34.7
2015年 京都 35.3 24.1 33.2

中盤でペースが緩むことで追走能力のない馬も好走できる可能性が高くなり、結果的にマイルよりも長い距離で活躍していた馬が好走しやすくなるのが特徴です。

実際のデータで見てみると、京都競馬場が通常スケジュールで開催されていた2016~2020年の5年間で、京都芝1600m外回りに距離短縮ローテで出走してきた馬は単勝回収率96%、複勝回収率98%と人気以上に好走していることがわかります。(単勝オッズ40倍以下に限る。)

一方で同期間における阪神芝1600mにおいて、距離短縮ローテで出走してきた馬は単勝回収率67%、複勝回収率68%。東京芝1600mでは単勝回収率64%、複勝回収率77%と悪い値になっています。

上記の傾向を裏付ける例として、マイルCSと安田記念のリンク性が度々話題になります。

安田記念が行われる東京芝1600mは時期的にも高速馬場になりやすく、道中での追走スピードが要求されやすくなります。
そのため、道中で追走スピードが要求されにくい京都芝1600mとはリンクしにくくなります。

これが京都で行われていたマイルCSと、東京で行われるマイルCSは好走馬が異なる傾向になる要因です。

以上より、狙いは距離短縮ローテの馬、もしくは中間でしっかり緩む競馬で好走してきたマイラーを狙うべきと判断できます。

出走予定馬の中で距離短縮ローテなのはビーアストニッシド、ガイアフォース、シュネルマイスター、シャイニーロックの4頭。

中でもシュネルマイスターは1800mで行われた毎日王冠の勝利経験があり、前走の中山記念でも不利がなければ勝ち切っていた可能性もあります。京都芝1600mはマッチするタイプだと考えられるでしょう。


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