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スプリンターズS 枠前展望

中山競馬場は2015年の馬場工事で暗渠管を設置して以降、日本で屈指の排水性能がある馬場へと変化しました。

例えば今年の9月9日(土)の開催では明け方まで降り注いだ大雨の影響で重馬場スタート。

それでも当日の午後には稍重まで回復し、同日に行われた紫苑Sの勝ち時計は1分58秒と、紫苑S史上歴代1位タイの高速馬場になりました。

これだけ排水性能が良いと、馬場が荒れることは少なくなり、結果的に内有利の馬場が多く出現することになります。

これはスプリンターズSにおいても例外ではなく、昨年のスプリンターズSも1~3着馬は全て内ラチ沿いを走った馬が独占。
データ的にも馬場改修工事以降、明らかに内枠有利の傾向が見て取れます。

<スプリンターズS:2015年以降>
枠番 複勝率 複勝回収率

1枠 37.5% 202%
2枠 25.0% 108%
3枠 18.8% 87%
4枠 31.3% 69%
5枠 13.3% 43%
6枠 6.3% 10%
7枠 6.3% 23%
8枠 12.5% 60%

外枠から勝ち切ったのは後にスプリンターズSを連覇したレッドファルクスと、馬場が荒れまくり例外的に外有利の馬場状態になった2020年のグランアレグリアです。
どちらも名馬といって差し使えないレベルの馬であり、それだけ能力が抜けていないと外枠から好走するのは難しいコースと言えます。

今年の出走馬はナムラクレアアグリなど、春の高松宮記念の時の上位人気と大きく変わっていません。

ナムラクレアこそデビューから大崩れしていませんが、それでも高松宮記念は12番人気のファストフォース、13番人気のトゥラヴェスーラが馬券になったように、馬場や展開次第で逆転可能な混戦状態だと判断できます。

よってスプリンターズSでは内枠に入った馬の中から逆転可能な馬を探すのが懸命だと考えています。

現時点では枠順が出ていないので別の視点から注目馬をあげるとすれば、やはり注目は前走芝1600m→今回芝1200mになる降格ローテ該当馬。

中でも昨年のスプリンターズSで1番人気、および今年の高松宮記念でも1番人気に支持されていたメイケイエールは大きく人気を落とすだろうここで狙い打つべき馬になるでしょう。

【各馬解説】

ナムラクレア
前走のキーンランドカップは外目から楽に追走して突き放す勝利と能力が一枚抜けていた。
そもそも敗戦したレースは距離が1600mで長かった阪神JFとヴィクトリアマイル。そして外を回す不利が大きかったスプリンターズSだけであり、少なくとも芝1200m路線では一枚も二枚も能力が上になる。
今年も馬場がキレイなことが想定されるので外をまわされるリスクだけは怖いが、普通に走れば大崩れするとは考えにくく馬券に加えるべき。

アグリ
前走のセントウルSは前半800mが44.4秒とキツイ流れになり、後方内からスムーズに外にだして追い込み2着とやや恩恵が強い好走。
昨年の高松宮記念では特殊な不良馬場&直線でよられる不利もあり7着だったように、現1200m路線であればG1でもと思わせる内容だった。
それでも前走はテイエムスパーダ相手に敗戦しているし、3着だったスマートクラージュ比較でもやや物足りない。
戦績の並び的にもまず間違いなく人気するだろうし、ここはオッズなりの評価に落ち着きそう。


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