ご依頼頂いた本のタイトルの決め方について

こんにちは。草日です。

最近は詩の活動がめっきり減ってしまいました。
このままではいけないと思い文章を書いてみました。

1月初め、藤波ぐりむしさん(以下ぐりさん)のイラスト本「JOURNEY with birds -かなでる つばさに しゅくふくを-」のタイトルにご協力させていただきました。(英字はぐりさん。平仮名を草日が協力させていただいた部分になります)
今回はそのタイトルの決め方について簡易ではありますがご説明いたします。
よろしければ最後までお付き合いください。

「かなでる つばさに しゅくふくを」をそれぞれ分けての説明になります。

1、「かなでる」

少女が命を燃やして生きているイメージがあり別の言い方を探していました。その時、ふと星野源さんの「POPVIRUS」というシングル曲の歌詞を思い出しました。​

始まりは 炎や 棒切れではなく 音楽だった   *1

この歌詞を

人間は炎や棒切れ(道具)を手に入れたことにより文明が始まったとされているが、それよりも先に人間は生まれたときから【命の鼓動】という【音楽】を備えている。そう、文明の始まりは【音楽】なのだ。

と、捉えています。

ここから【音楽】は【奏でる】ものなので、【燃やす】を【奏でる】に言い方を変えました。

2、「つばさに」

上記からの続きで燃やすの別の言い方を考えました。「奏でる炎」では語呂は良いかもしれませんが、炎では本の中身にしっくりときません。
少女とメインをはる鳥に関する要素を考えた結果、翼を取り入れました。

3、「しゅくふくを」

少女の旅先に幸せが訪れてますようにと願いを込めたものになります。

もともと漢字と平仮名の二種類を候補に入れていましたが、ぐりさんに平仮名を採用して頂きました。個人的にもぐりさんの本には平仮名が似合うだろうと思っていたので内心とても嬉しかったです!

解説は以上となります。
ここからはおまけとして、最初に考えたタイトル案を載せて置きます。
他タイトル案も含めてぐりさんのイラストのサブタイトルに使用いただきました。とても嬉しい!
※ぐりさんに絶対の信頼を置いているので一部改変や他タイトルも喜んで使ってもらっていますが通常は改変等はご遠慮いただいております。

仮タイトル案
①鳥は天へと昇りました
とりは てんへと のぼりました
一番最初に考えたストレートなタイトル

②翼彩、故郷を訪ねる
よくさい、こきょうをたずねる
翼彩(よくさい)→造語
「鳥」ではそのまますぎるかな?と思って「翼」に置き換え
異国の地の建物や文化の「彩」
少女にとっては地球が故郷になるのかなと

③故郷参り
ふるさとまいり
お伊勢参りから発想
旅の本だけど最後は地球を守るため鳥になる(仮)の締めなので
お参りは当時、旅の一つでもある

以上になります。
少しでもお楽しみ頂けたなら幸いです。
改めてご依頼いただいた藤波ぐりむしさんに感謝いたします。新刊待ってます!!!!!!!!

引用 *1 星野源『POPVIRUS』2018

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