アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』を見終わったあとに読んだり見たりすると生きていけそうなものについて

 この記事はタイトル通り、アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』並びにアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』を見終わってウマ娘ロスになっている人が生きるために読むべき、見るべき様々なものを一覧にしたものである。URLは埋め込んでいないものの、Amazon等でコピペすれば出てくるよう見出しは正式名称で書いている。


~特に問題なく履修できるもの~

 ウマ娘が大きく話題として取り上げられるようになったのはアプリのリリース、またそれ以降のアニメが放送されて以降であるが、プロジェクトとしてはそれなりに息の長いコンテンツであり、今となってはもう履修の難しいもの、すべてを履修しようとすると大変なものがある。まずは現在でも問題なく履修できるものを紹介する。

【新装版】STARTING GATE! ―ウマ娘プリティーダービー―

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 アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』がアニメ版ウマ娘だとしたら、『【新装版】STARTING GATE! ―ウマ娘プリティーダービー―』は漫画版ウマ娘。単行本4巻までにおいては、トレーナーやスピカと言った名前は登場せず、ウマ娘の性格もアニメとは少し異なったりもするが、お前ら絶対に付き合ってるだろ、というようなスペシャルウィークやサイレンススズカ、変わらずライバル同士ではあるが、ちょっと喧嘩が激しい気がするウオッカやダイワスカーレット、現状単行本だと少し登場が少ないメジロマックイーンや、完全にハジケリストと化したゴールドシップといったスピカメンバーであったウマ娘たちをはじめとし、ウマ娘たちの新たな一面を、アニメとはまた違った物語で楽しむことができる。個人的にはテイオーのすっ飛ばした蹄鉄が空から降って来てワンチャン死んでたダイワスカーレットと、買ってきた寿司をルームランナーに並べて寿司屋の大将やってるゴールドシップのシーンがお気に入り。

ウマ娘 シンデレラグレイ

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  ウマ娘シンデレラグレイは、ウマ娘オグリキャップの物語。調べて見れば分かるが、オグリキャップは史実がロマンに溢れるというか、そもそも漫画的というか、言ってみれば「面白い」のでウマ娘となって漫画になっても当然に面白い。現在単行本は2巻まで出版されており、3巻は5月に発売予定。ヤングジャンプで絶賛連載中。アニメや漫画starting gateとはまた違った力強い絵に最初は戸惑うかもしれないが、すぐその良さが分かるはず。競馬ブームを作った馬、オグリキャップ。オグリキャップがいなければ当時それほど競馬が盛り上がることもなく、ウマ娘制作陣が競馬を好きになることもなく、ウマ娘が生まれることもなかったかもしれない、ともいえる。そういう意味ではオグリキャップはウマ娘というメディアミックス作品においておそらく非常に重要なウマ娘であることは間違いない。敬意を表して(?)読もう。オグリキャップの物語はそれなりに長いため、シンデレラグレイの完結にはまだ時間がかかりそうではあるが、シンデレラグレイが完結した後にアプリのメインストーリー1章1話を見るとまた違った思いが惹起するのだろう。そう考えると今から楽しみで仕方がない。

アニメうまよん

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 第三のウマ娘アニメ。うま「よん」のよんは4コマ漫画の4であり、熱い!感動!というよりはゴリゴリのギャグアニメ。原作の漫画については後述の通り。また現在視聴しようと思うとおそらくdアニメストアくらいしか方法がないため、有料。まぁどうせ漫画starting gateもシンデレラグレイも無料ではないわけだし、アプリを始めたら月パックくらいは買うのだろうから(これはさすがに人によるかもしれないが)これを期にdアニメストアに入会しても良いのではないだろうか。現状アプリ版に実装されておらず、アニメ1期にも2期にも特段の登場がなかったせいで、まともに声が聞けるのがOVAであるBNWの誓いやこのうまよんだけ、というウマ娘も多い。そういう子たちが推しになってしまうと、BNWの誓いは視聴ハードルが少々高い(収録されたウマ箱の第4コーナーは現在Amazonで1万円少し)ため、うまよんで推しを摂取するしかないという状況にもなり得る。そういった状況でうまよんが視聴できないと当然自分の命が危機に瀕するため、それを避けるためにもやはりいつでも見られる状況は整えておくべきだろう。全話見ても40分程度と気楽に見れるのもお勧めしやすい点だ。見終わってみると到底40分では物足りないのだが……。

ウマ娘 プリティーダービー

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 いわゆるアプリ版ウマ娘。説明不要の現状一番深い沼。育成可能なウマ娘一人一人に閲覧型のキャラストーリーと、育成中のストーリー、またメインストーリーとイベントストーリーが存在する。中でもメインストーリーのクオリティは凄まじく、アニメロスを埋めるには最適だろう。どう凄まじいのかは見てからのお楽しみということで。また、摂取できる物語量においても圧倒的に多く、3年間の延期を含めた開発期間(おそらく)5~6年の貫禄を見せる。加えて物語だけでなくゲームとしての完成度も非常に高く、そういう意味でも沼として深すぎる。アプリ版についての項目は文字数が少ないが、理由としては、アニメを見たらだいたいみんなアプリやるからとやかくお勧めする必要がおそらくないと思われるためである。

アニメ ウマ娘 プリティーダービー Season1 OVA『BNWの誓い』

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 OVAとは『オリジナル・ビデオ・アニメーション』の略である。ウマ娘のOVAである『BNWの誓い』はSeason1のブルーレイBOX『ウマ箱 第4コーナー』に収録されている。アニメうまよんの項目では視聴ハードルは少々高いとは書いたものの、後述する『履修難易度が高いもの』の項目に比べればまだ全然な部類。BNWの誓いが見たいだけなら上記の通り第4コーナーだけを購入すれば良く、ハチャメチャに高いわけではない。全3話、1時間5分程度。内容としては、大阪杯に出走するにも関わらず三者三様の理由で走る意欲を失っていたBNWをどうにか奮起させようと、生徒会がファン感謝祭においてBNW駅伝を企画。優勝チームには全国お取り寄せ高級スイーツ1年分が贈られるということもあり、ファン感謝祭の実行委員となっていたスピカもその企画運営の補助及び、出走することになるのだが、というもの。アニメうまよんの項目でも書いたが、アニメ1期2期や現状アプリ版での登場が非常に少ないウマ娘を見れるというだけでもまぁ買う価値はあると思う。アニメで走るマチカネフクキタル、マヤノトップガン、マンハッタンカフェ、スーパークリーク、アグネスタキオン、エアシャカール、アイネスフウジン、エイシンフラッシュ、アドマイヤベガ、ゴールドシチー辺りはBNWの誓いでないと見られないのではないだろうか。それを言ったらヒーローショーしてるビコーペガサスやヒシアケボノ、湯切りしてるファインモーションなどもOVAでないと見られないだろうが。


~履修難易度が高いコンテンツ~

 以下は履修難易度が高いコンテンツを紹介する。主に履修しようとするとかなりの金額がかかるもの、また掲載が終了していたりするため、復刻がないとそもそも履修が不可能なもの、企画だけ存在したらしいがその後の音沙汰がないものを指す。記事のタイトルにはそぐわないものであるが、参考程度に。

ウマ話

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 Season1のブルーレイBOX『ウマ娘』の封入特典に『ウマ本』というものが存在する。このウマ本には描き下ろしイラストやアニメの設定資料等が掲載されているが、同時にアニメ本編で公開されなかったエピソードを書き下ろしたオリジナル小説『ウマ話』も掲載されている。第1コーナーは『セイウンスカイ編』、第2コーナーは『グラスワンダー編』、第3コーナーは『メジロマックイーン編』、第4コーナーは『ウオッカ・ダイワスカーレット編』となっている。ブルーレイBOXをすべて買わないとすべてのウマ話を読むことは出来ないため、ウマ本の完全読破には結構な金額がかかる。なお後述するように第1コーナーのウマ話である『セイウンスカイ編』は非常に好評であった。

ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』STARTING GATEのドラマパート

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 最初に紹介した『【新装版】STARTING GATE! ―ウマ娘プリティーダービー―』と名前が酷似しているが、『ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』STARTING GATE』というとキャラクターソング等が収録されたCDを指す。あまりに紛らわしい。そしてここで履修難易度が高いものとして挙げているのは項目に書いた通り、キャラソンCDに同時に収録されているドラマパート。キャラソン自体はiTunesでのDL版の購入や、AmazonでもMP3が購入可能なのだが、ドラマパートはCDにしか収録されておらず、全ドラマパートを聴くするためには12枚出ているCDすべてを購入する必要があり、それなりの金額がかかる。

ウマ娘 プリティーダービー -ハルウララがんばる-

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 以降は現状の履修が不可能なコンテンツとなる。『ウマ娘 プリティーダービー -ハルウララがんばる-』は2016年5月8日~9月11日までサイコミにおいて連載されていた漫画。初期ということもあり、設定が多少曖昧であったり、割とがっつり入浴シーンがあったり、画像からも分かる通り今のハルウララとはだいぶキャラデザが違ったり(これについては作画の方の違いもあるかもしれないが)と今のウマ娘とは少し違った空気を味わえる。現在のサイコミとは違い、当時は連載が終了した漫画も長期にわたり掲載していたようだが、現在の仕組みに移行するにあたってかは不明であるがしかし2018年の11月28日に掲載が終了した。しかしアプリのリリースに先立って2021年2月5日からサイコミにおいて全話無料で復刻がされていたが、3月31日15時に復刻が終了。単行本化もされていないため、現在ハルウララがんばるを読む手段はない。

4コマ漫画うまよん

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 4コマ漫画うまよんは非常に優秀(?)なコンテンツで、アニメ2期から登場したウマ娘、連載が終了してからシンデレラグレイに登場したウマ娘などを除く60人のウマ娘が登場している。また話数も147話と多くウマ娘ロスにめちゃくちゃ効くと思うが、読めない。漫画うまよんはサイコミで2018年3月30日~2021年1月15日まで毎週金曜日に更新されていたコンテンツ。ハルウララがんばるの項目に記載した通り、サイコミは連載終了した漫画が削除されるため、サイコミで連載が終了した漫画うまよんは単行本化もされていない現在読むことが出来ない。作画の熊ジェット氏がCygamesを退社したこともあり、うまよんがこれからサイコミで復刻する可能性などは不明である。また熊ジェット氏は自らのnoteでウマ娘プロジェクトがうまよんに代わる楽しいコンテンツを準備しているらしいと記載していることから単行本化などが可能なのかなどもまた不明である。

ウマ娘 プリティーダービー BLUE SKY

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 前述した『ウマ話 セイウンスカイ編』が好評であったため、それを元にしたウマ娘プロジェクトの新コミカライズが企画された。『バーサスアース』や、かめはめ波エンドで一部界隈において有名になった『放課後ウィザード倶楽部』の作画を担当した漫画家の渡辺義彦氏が作画を担当するという情報が2018年10月に発表され、その後は音沙汰が無い。本当にその後何も情報が無いため、サイコミの公式Twitterアカウントのツイートアニメの公式サイトの告知、ニコニコ大百科のセイウンスカイの項目や一部まとめサイトにまとめられた情報以外でこのコンテンツの存在を知ることはほとんどないと思われる。当然コンテンツとして世に生まれていないため履修は不可能。

~ウマじゃなくて馬~

 ここからは少し毛色が変わって実際のお馬さんの話。4本足で走るほう。

JRA公式チャンネル

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 言わずと知れた日本の競馬の元締め、日本競馬協会の公式Youtubeチャンネル。ウマ娘に触れると、史実というか実際の馬にも絶対に興味が出るものだ(断定)。そういった際にはだいたい動画サイトで競馬のレースの動画を検索して見ることになると思うが、まずはこのチャンネルで西暦とレース名を検索欄に入れてみるとだいたい出てくると思われる。

カンテレ競馬【公式】

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 こちらのカンテレ競馬さんも、現在の競馬を追っていくだけに限らず、昔の競馬の名レースなども高画質で動画をアップロードしてくださっている。シンザンの動画1080pで見れることなんてないですよ、普通。また、ナイスネイチャの声優である前田佳織里氏、ゴールドシップの声優である上田瞳氏、またアニメウマ娘におけるレース実況の元ネタとなるような数々の名実況を行ったレジェンド実況者杉本清氏らが出演するウマ娘とのコラボ動画もアップロードされている。必見。

日本競馬協会(JRA)

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 実際の馬だけでなく、競馬に興味を持ち、競馬がやりたくなったらここへ。この記事をアップロードした4月13日にはすでに高松宮記念から始まる春のG1戦線真っ只中だ。牝馬三冠の第一冠たる桜花賞はすでに終わってしまったが、牡馬三冠の皐月賞は目の前であり、皐月賞の次々週からは春の天皇賞、NHKマイルC、ヴィクトリアマイル、オークス、日本ダービー、安田記念と毎週G1レースが続き、6月の最終週宝塚記念で一度幕を閉じる。あなたがアニメしか見ていない場合なんのこっちゃまだ分からないと思うが、アプリをやればきっとこのG1戦線の熱さが理解できるはずだ。特段馬券を買わないといけないということはない。これ、と決めた馬を応援するだけでも楽しいのでぜひ一度見てみよう。

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