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泡いっぱいの人生

思い出すほど単純だ
朝から夜まで
同じ気持ちを行ったり来たり
B5サイズ一枚きりの
思い出ばかり書いている

吹けば飛ぶような
泡いっぱいの人生
潰しても溢れ出る
泡いっぱいの人生

中身のないふりをして
僕らに吸いつく亡霊は
言葉では落とせないほど
淡くひかるもの

肌に感じた優しさを
胸の奥にしまいこんだ
忘れじの花はいま咲かないで
ほら 春がきたるまで


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