2017年の10月はとても長く感じた。

ここ数年はあっという間に毎日が通り過ぎて、自分が年を取ったことを痛感していたのに、この時間感覚の変化はどういうことだ？

それはきっと「週休3日」のおかげで、いい意味で暇になったからだと思う。

今年に入ってから、残業が多くて、毎日をとりあえずやり過ごして、何も考えず、休みになったら、何もしなかった平日を取り戻そうと無理して遊びにいったり、忙し過ぎればひたすら寝続けることもあった。

そう。時間が早く感じるのは、何も考えていないからだ。

とにかく日々の仕事をこなしている際には、思考することはない。決められた手順でことを進めて、退屈な作業を消化していく。そうしていると意識している時間がないために、時間が早くすぎてしまったという錯覚に陥るのだ。何かをやったという意識や、何かアイデアを思いついたという意識、これってどういうことなんだと疑問に思う意識。ほんの少しでも意識があれば、心は充足し、時間感覚は延長する。

そしてアイデアが思いつけば何かしたくなる。今月は久々にnoteの記事が書けた。

たった数本でも、その数本、数行が生きる糧になる。

ちょっとでも「スキ」と言われれば、もうテンションは最高潮だ。

この働き方がいつまでできるか分からないけれど、この経験をどんどん活かしていきたい。

さてこの記事では、自分が今後やりたいことを書いていこう思う。「自分の目標を口に出してはいけない」と聞いて最近はなるべく沈黙を貫こうと思っていたけれど、自分の理想の働きかたが半分くらい実現できたのは、日頃から口に出していたからだと思うので、やっぱり口に出していこうと思う。

正直自分は「週休三日」に関して進んで自分で何かをしたわけではないけれど、欲しいものは口に出して行くべきで、そうすることで向こうから近づいてきてくれるのではないかと思う。

僕がやりたいのは「何度でもやり直せる社会にする」というものだ。

僕はこのアカウントで繰り返し、「自分にはルーツがない」ということを言ってきた。高度な教育、小さい頃から続けている趣味や習い事。そういったことが何一つないのだ。それはじわじわ大人になってくると効いてくる。気づくとまわりは自分の能力や嗜好を深めて、新たな人生のステージに進んでいて、自分はフラフラしたままだ。

いや、自分はまだいい方かもしれない。特別な能力は無くても知り合いがいて、家族も健在で仲も悪くない。自分はだいぶ恵まれている。やり直そうと思えばやり直せる環境だ。

しかし、世間ではもっと厳しい環境に置かれている人がいる。お金が無くて、奨学金もうまく借りれずに大学に行きたくてもいけない人もいた。家族仲が良くなくて、人付き合いにトラウマを持っている人も見たことがある。あげればキリがないだろう。

そういった僕みたいに軽く挫折を味わったり、もともと辛い環境にいて、身動きができない人たちでも、何度でもやりなおせる社会にしたいなと思っている。

じゃ、どうするのかということになるかもしれない。本来ならNPOなり、各団体に参加するのが手っ取り早いと思う。実際そういう団体に寄付したり、利用してみたりしたけれど、自分はそもそも「人とかかかわるのが苦手だ」と気付いて、「直接」困っている人を助けることはできないなと思った。なので、寄付をしたり、そういう団体の取り組みを紹介したりする方向で協力できないかなと思っている。

ただそれだけでは自分が面白くない。そこで、このアカウントでやりたいのは、「学び直し」という点だ。もともとこのアカウントは自分のバンドを紹介するために開設したものの（現在でも曲作りは進めています）、それを紹介する傍ら、音楽に関わる本や、自分が興味を持った内容について調べたことなどを書いていた。そこで大事にしていた点が「改めて音楽（やその他の分野）を勉強するにあたって参考になるもの」だった。それは自分に知識がないため、必然的にそうなってしまったのだが、少し狙っていた部分もあった。自分と同じように学び直したいと思っている人はいるはずだから、そういう人たちのために文章を書こうと。

「何度でもやり直せる社会」のためにやれることはたぶんいっぱいあるんだと思う。しかし、今、自分は学び直しのきっかけになるような本の紹介や、記事が書ければいいかなと考えている。自分のできる範囲で社会に影響を与えられたら、面白い。

あ！ちなみに音楽の制作も相方が進めているので、出来たらここで紹介していきたいと思っているので、改めてそこもよろしくお願いします。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

※この記事は投げ銭制です。自分の記事が気になったと思った方は、銭を投げてください。生きる糧とします。