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土地にしばられなくするためには

僕は昔から家やインテリアが好きだった。
それはたぶん父親が元大工で家を作る作業場に遊びに行ったことあるからだとか、兄がオシャレ好きだというのが関係しているのだろう。

そして、よく理想の間取りを考えたり、カッコイイデザインの家具が欲しいなぁというように妄想していた。部屋をオシャレに片付けておけば、女の子も呼びやすいよなーとかも、当然考えていた。
また自分で家は買えないから、実家を出来る限り自分の理想の家にしようと、掃除したり、家具のレイアウトを変えたりもしていた。正直掃除はしているものの、実家をまるで自分の物のようにしていたのを家族は鬱陶しいと思ってたのではないか。

そう当時、僕にとって家はオシャレに飾り付けるものだった。

しかし、今は生きるための最低限の機能を持たせればそれでいいのではないかというように考えが変わってきている。

そのきっかけは東日本大震災だ。

東日本大震災について、正直いうと何も被害を受けてない。住んでいる所は東海地方であるし、友人が東北にいたわけでもない。ただあの時、テレビに流れていた映像や、世間に漂っていた空気、そして自分が住んでいる土地にもいつかあのような災害が起きるのではないかという不安は、僕の考え方に物凄く影響を与えた。

多くのものを持っていても、いつかは失われる。
壊れないものはない、だったら壊れても直しやすいものにしなければいけないと。

それからはなるべく物を増やさないようにして、物を増やしたらなるべくいらないものをすぐに捨てるようにした。
またモノを増やす時は処分しやすいものにするように変わった。

そして家への興味は大きな家から小さな家へと移っていた。

特に坂口恭平の「モバイルハウス」に惹かれ、その後はタイニーハウスやトレーラーハウス、オフグリッドハウスといったものにハマっていった。

それらの何に惹かれるのか。
それは簡単に作れ、なおかつ壊れても直しやすいというところだ。

「モバイルハウス」はホームセンターで買える材料を使って、3万円で作れるし、販売されているタイニーハウスでは200万円代でバス、キッチン、トイレもついたものが購入できたりする。

200万円くらいであれば、地震で壊れたとしても、もう一度作り直す予算を比較的楽に容易できるだろう。

ちなみに僕が最近気になっているのは軽トラキャンパーだ。
軽トラに自作のキャンパーを乗せるだけで、格安のキャンピングカーが出来上がる。
クルマなので移動も容易にできる。
一体型のキャンピングカーではないため、取り外しが可能であり、ただの軽トラとしても利用できる。

土地に縛られず、お金に縛られずに、小さく暮らすにはとてもいい選択肢なのではないだろうか。

もう少し小さな暮らしについて考え、オフグリッドな生活を学び、いつの日か、土地に縛られない生活を実現させたいと思う。

読んでくださってありがとうございます。サポートしていただいたものは、読みたい本がいっぱいあるので、基本的に書籍代に当てたいと思っております!