“ビ陶コインを配るバー”に行った話

どうもみなさん、こんにちは。毎度おなじみボウズです。

実は最近、あるお店によく足を運ぶことが多いのですが、今回はそのお店のことを少し紹介しようと思います。

そのお店の名前は「エデン名古屋」です。

エデン名古屋とは?

エデン名古屋は、東京都豊島区、要町駅にある「イベントバー エデン」のフランチャイズ店で、様々な背景や趣味を持った人たちが、日替わりでバーテンをして、イベントを開催するという形式のバーです。僕自身、「イベントバー」というものに馴染みがなく、一体なんなんだろうと思っていたのですが、バンドマンがライブハウスを借りてイベントを打つのと変わらないのかなと最近は認識しています。より詳しく「エデン」について知りたいなら下記の記事を読んでみるとその雰囲気が掴めるかもしれません。

さて、今回はそんなエデン名古屋で5/25に開催された「ビッ陶コインを配るバー」に赴いた次第です。

ビッ陶コインを配るバー???

イベントの字面だけ見ても何がなんだかわからないと思いますので、まず実物を確認してもらいましょう。こちらです。

そう、ご覧の通り、

仮想通貨であるビットコインのロゴを“陶”器で実際に作っちゃった

というものです。

だから“ビッ陶コイン”

それをお店に来た人に配るのが「ビッ陶コインを配るバー」です。

正直、「くだらないもの作ってる人がいる!!」と思い(たかはしさんすみません、、)、どんな人が作ったんだろうと、仕事終わりにエデン名古屋に向かったのでした。まぁ、実際に作者にお会いして話を聞いたら、その「ちょっと斜に構えてしまった自分」を後悔することになるのですが、それは追い追い。


来店、そして作者との出会い

さて、いそいそと烏森駅へ向かい、エデン名古屋の調子の悪い自動ドア(現在故障中)を開けると作者であるたかはしさんが出迎えてくれました。

たかはしさんは滋賀県は大津市で活動している陶芸家。陶芸歴は8年で、誰にも師事せず独学で学び、技術を培ってきたらしい(すごい!!)。普段は雑貨屋さんに作品を卸したり、ネットショップで販売されているそうです(instagramのアカウントの方が作品がたくさん載っているのでそちらもぜひ!)。

たかはしさんはとても温和で、柔らかい話をされる方で、話声を聞いてるだけでも癒されそうでした。

そんなこんなで、初めのうちは滋賀県の話や、名古屋や三河の方言の話とかして穏やかな会話していたのですが、Bitcoinミートアップ名古屋アシスタントオーガナイザーの“まのまちゃん”さんが来店してから、怒涛の急展開を迎えます。

仮想通貨界隈のファングッズへ 〜ビッ陶コインに隠された思い〜

僕は仮想通貨を持っていないので、全く知らなかったのですが、仮想通貨をテーマにしたイベントが結構開催されているらしいんですね。そして、そのイベントでは、仮想通貨をイメージしたグッズも多数作られて販売されているらしく、この「ビッ陶コイン」はそこで結構リアクションがもらえるのではないか?という話になったのです。

そこから「陶器と投機」で掛かっているとか、「マイニング(採掘)も土からできてるものだから意味が通る」とか、色々なアイデアが出るわ出るわ。

極めつけに“まのまちゃん”さんが、

「今度、ミートアップのイベントで紹介したいので、追加で購入させてください」

と言って、一枚千円で四枚購入されていきました。

僕はめちゃくちゃ呆気にとられて、「これがやっていき界隈のスピード感なのか、、」とただただ感心していました。

またその時、たかはしさんの口からビッ陶コインを作ってみた理由の一つも聞くことができました。それがこちらです。

これから暗号通貨が普及すれば、サイバー犯罪や老人向けの金融商品対策として実際手に取れる形で売り出されると思う。例えばコインにしたり(実際まのまさんがビットコインが入ってるコイン持っててびっくりしました)すると思う。その予言としてのビッ陶コイン(twitterより引用)

いや、本当にちょっとバカにした感じで来てしまってすみませんでした。ただなんちゃってで作ってたわけではなく、しっかりと裏にはコンセプトがあって、「あぁ、作家さんってやっぱり頭いいなぁ」と、痛み入りました。

陶芸にかける思い

ビッ陶コインのビジネスの話が落ち着いたあとは、たかはしさんに色々と陶芸について話してもらいました。といっても、専門用語や様々な土地の焼き物の名前が飛び交い、あまりついていけてなかったというのが本音です。ただ、窯の種類で色の出方が変わったり、陶芸の要素は四つあるんだとか、興味深い話がいっぱいでてきて、今度から本屋や美術館に行ったときに、確実に見る目が変わるなと思いました。また、たかはしさんが、一生懸命に陶芸について語ってる姿を見て、やっぱり熱意ある人は輝いてみえるなと感じました。

そういえば、その陶芸に関わる話で、一際印象に残ったたかはしさんの言葉があります。それが、こちら。

「(食事が)ソイレントになっても、器の必要性は残ると思うんです。」

これを聞いた時、僕はすごく興奮しました。それはなぜかというと、ちょうどこの前、仕事の仲間と似たような話をしていたからです。その話というのが、「AIの発達が脅威なのはむしろホワイトカラーであって、今後はブルーカラーの仕事(特にサービス業といった“おもてなし”に関わるもの)の方が重要になるかもしれない」というもので、たかはしさんの言っていることはそれなんじないかと勝手に関連妄想が炸裂し、感動してしまったのです。

また自分たちは批評家の話を通して、初めてその問題を認識できているけれど、おそらくたかはしさんは作品を作っていく中で、そういう雰囲気を自然と感じてるのかなと思って、なおさら感動してしまいました。


さてそろそろこの文章も締めていきましょう。

まぁこんな感じで、エデンには面白い人たちが集まって来ます。

何か刺激が欲しい方、行き詰まっている方はぜひ来店してみてください。

それではまたどこかで会いましょう。

ここまで読んでいただきまことにありがとうございました。

読んでくださってありがとうございます。サポートしていただいたものは、読みたい本がいっぱいあるので、基本的に書籍代に当てたいと思っております!