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自転車の話題、再び〜のりりん(作:鬼頭莫宏 講談社)を読む〜

最近ようやく天気が落ち着いて来て、自転車に乗れそうではしゃいでいる。

どうも坊主です。

自分が自転車にはまり始めているということは前の記事に書いた。そこでは自転車のルールについて書いたのだが、自分がどうして本気でスポーツ自転車に乗りたくなったかは書いていなかった。(もともと興味があるとはいっていたけれど)

というわけで今回は自分に高い自転車に本気で乗りたいと思わせ、かつその背中を押してくれた本(というかマンガ)を紹介したいと思う。

その本の名前は「のりりん」だ。

ストーリーは自転車嫌いの主人公が、ある一人の自転車乗るの大好き娘と出会い、不本意ながら自転車の世界にのめり込んでいくというもの。作者は鬼頭莫宏。「ぼくらの」の作者で有名で、今でも「のりりん」と「なにかもちがってますか」を連載中。この方の作風は人の生死を題材にしたり、倫理観を揺さぶってくるものが多いのだけれど、この本は全く重くなく、少しラブコメ的な展開もみせている。(自転車での大きな事故がひとつやふたつ出てきて、欝展開があってもおかしくないのになと思うことはある)ただそこはやっぱり鬼頭さんの自転車の本。詳しく解説すぎて説教臭いところもあったりする。

何故僕がのりりんを読んで、自転車を買う!っていうようになったかというと、それは自転車に乗るのが楽しそうだったからという当たり前のことだ。はじめて主人公が全力で自転車を漕ぐシーンなんかは特に印象がつよいところで、自転車に乗る感覚を上手く表現していて、「ロードはこんなに気持ちいいのか!」と読んだだけでテンションが上がってしまった。また作者自身も無類の自転車好きだからか、自転車乗りが抱える葛藤や持論がみえるのも好きなポイントだ。それは第四巻のモモ道を逆走してしまいオイちゃんに怒鳴られるシーン。自転車乗りは人口が少なく、でも車道で見かけると目立つのでその一挙一動が自転車乗りのイメージを作ってしまいかねない。よく言われることだけれど、自動車の乗っている人がマナー違反や法律違反をしても「ダメな運転手だな」で済むのに、自転車乗りが違反をすると「これだから自転車乗りは!」とユーザー全体を否定されてしまうことに今はなっている(のりりん7巻でもオイちゃんが言っている)。だから少し初心者に厳しくなってしまう。みんながみんなルールを守るのは当たり前なんだけれど、趣味人口の少ないときは特に気をつけないといけないのだ。僕も気をつけていきたい。そして、最後にこのマンガにハマっている最大の理由も教えよう。それはキャラがカワイイからである。特にキャラが恥ずかしがっていたり、オロオロしている時の表情がかわいいのだ。やっぱりマンガはカワイイキャラがいないと始まらない!

そういえば、僕は入門書が好きだということも前の記事で書いた。最近も物理の入門書や文化人類学入門などを買って勉強してやろうと意気込んでみたものの、それらは今、部屋の積読(つんどく)コーナーにご鎮座している。知らないことを知るのは好きなんだけれど、馴染みの無いものは読みづらくて結局、後回しにしてしまうのだった。(いや、でも本当に入門書は好きなんだ!)

さて入門書というものにおいて、マンガも忘れてはいけない選択肢のひとつだ。昔から野球やサッカーなどのスポーツマンガや医者や料理人などの職業を題材にしたマンガなど人の趣味や生活に役に立つ作品はあったけれど、今はその幅が広く、内容も題材としている物事を積極的に解説するようなものが多いような気がする。入門書は字ばっかりでイメージがしづらいという人はマンガで勉強するというのはおすすめだと思う。マンガには物語と画がある。それによって難しい単語や知識がエピソードによって関連づけられ、記憶が定着しやすくなるのだ。だから僕はとりあえず気になることがあったらその事柄を題材にしたマンガをまず探すようにしていたりする。(山登りを学ぶために「ヤマノススメ」や「岳」を読もうかな。)

いつか入門書マンガ特集とかやってみたいな。それではまたどこかで!

※自転車といったらこの曲しかない!

読んでくださってありがとうございます。サポートしていただいたものは、読みたい本がいっぱいあるので、基本的に書籍代に当てたいと思っております!