磁石は漫才師のスタンダードとしてもっと評価されていい!
昔はテレビのゴールデン番組で冠番組を持つことが芸人のゴールであり、天下を取ったと言われる証明書だったように思います。
時代は変わり、ネットの普及、YouTuberの台頭など表現方法か増え、もはやテレビに出て活躍することだけがステータスの時代ではなくなりました。
例えば絵本作家やビジネスマンとして活躍するキングコング西野さん
音楽やアパレルブランドなどプロデューサーとして活躍するオリエンタルラジオ中田さん
インスタグラマーとして世界を飛び回っている渡辺直美さん
芥川賞を獲得したベストセラー作家のピース又吉さんなど、ジャンルを飛び越えて活躍する芸人さんが増えています。
ラーメンズや東京03、シソンヌ、かもめんたるのようにお笑いライブだけで食べていく芸人さんもいれば
有吉弘行・バナナマン・千鳥・サンドウィッチマン・オードリーのように、今のテレビの流行りに乗り活躍する芸人など、現代では芸人の活動は多岐に渡ります。
「スポンサーのものじゃないですかテレビって。様々な規制がある中で、お笑い芸人は手を変え品を変えやっていると思う。お笑い芸人がオワコンじゃないんですよ」
~ウーマンラッシュアワー・村本大輔~
さてさて
今日の本題は磁石というお笑い芸人についてです。
磁石(佐々木優介・永沢たかし)はホリプロに所属する芸歴19年目のお笑いコンビです。
漫才の評価は高く「M-1グランプリ」では2003年から2010年まで8年連続準決勝進出(敗退)
「M-1」一時休止中に開催されていた漫才の賞レース「THE MANZAI」では2011、2012、2014年と3度決勝に進出している。
お笑いフリークの間ではいつか売れると言われていたし、僕もきっと売れるだろうと予想していた。
なのに未だに売れてない。
なぜなのでしょうか???
僕は昔から、推しているお笑い芸人が売れなかったり、推しているサッカー選手が代表入り出来なかったら、ひたすら文句を言う人間です(笑)
ただここ数年は他者目線に立って
「なぜ売れなかったのか?」
「評価されなかったのか?」を考えるようにしています。
磁石がなぜ売れなかったのか?
掘り下げれば理由は色々出てくるんですが、それだと長文になってしまうので、僕が考える大きな理由を述べたいと思います。
それは
人間力に問題があるか?
もしくは
人付き合いが苦手か?
だと思っています。
長く続けているのに売れない芸人さんは、決して面白くないわけではなく、みんな面白いんです。
あとは好まれるか好まれないかの問題であり、タイミングや運の問題だと思っています。
磁石は「爆笑オンエアバトル」の常連だったのに、オンバトの特番にはなぜか呼ばれなかったし
「THE MANZAI 2011」では順番を逆指名する時に時間を掛けすぎて、スタッフから嫌われたなど、テレビ関係者から出てくるエピソードに良いものがありません。
だから1つには人間力の問題が考えられます。
また売れているコンビは、どちらかがテレビのスタッフさんとコミュニケーションを取ったり、風通しをよくしたりする役割を担っていると思っています。
とんねるずなら石橋さん、ダウンタウンなら浜田さん、ウッチャンナンチャンなら南原さん、ナインティナインなら矢部さん、ロンドンブーツ1号2号なら淳さん、くりぃむしちゅーなら上田さんと言ったように!
余談ですが、ジャルジャルがネタが面白いのにテレビにハマらない理由は、後藤さんも福徳さんもどちらとも人見知りであるからだと僕は考えています。
だからそれと同じで磁石の両人も人付き合いが苦手で、お笑いの先輩やテレビスタッフなどと人間関係を構築できていないのかもしれませんね。
正直、今のテレビ界の現状や芸人の座組を考えた時に、磁石が冠番組やレギュラー番組を持ったり、「アメトーーク!」などのトーク番組にハマるとは思えません。
ただ昨日、友達に誘われて磁石の単独ライブを観てきたのですが、磁石の漫才は熟練の域に達していてとにかく面白かった。
漫才師としての実力・風格は中川家、サンドウィッチマン、ナイツに劣らないと思ったし、漫才師のスタンダードとしてもっと評価されてほしいと思った。
せめて「ENGEI グランドスラム」や「エンタの神様」など、地上波の演芸番組にはもっと呼ばれてほしいし、呼んであげてほしいと思いました。
腐らずに頑張り続けてほしいですね!
2019/05/19
飛田将行 とびたまさゆき
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