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悩みの正体

語弊を恐れずに結論から言うと、僕には悩みがありません。

・深く物事を考えていないのか?

・適当なのか?

・バカなのか?

よくわかりませんが、僕には悩みがありません。

でも、もうちょっと深く考えてみると、僕にも世間一般の人と同じようなことを思ったりします。

・お金が欲しい

・時間が欲しい

・人目を気にせず自分らしく生きたい

・好きなことしてお金を稼ぎたい

・男前になりたい

・将来が不安

こんなの氷山の一角で、ピンからキリまで言い出したらキリがありません。

だけどよくよく考えると、僕の中でこれらは悩みではないのです。

極論かもしれないけど、仕事をしてても、友達と遊んでても、恋人と一緒にいても、どこにいて何をしてても、そのことが常に頭から離れない事柄が、僕が思う悩みであり悩みの定義です。

3年くらい前になりますが、とあるメンタルコーチJさん(以下Jさん)のトークライブに行き懇親会に参加した時の話です。

参加された人たちが、次々とJさんに悩みを相談していました。

「仕事で評価してもらえない」

「やりたいことでお金を稼ぎたいけど、不安」

「自分の進むべき道は正しいのか?」


などなど。

それに対して、Jさんが1つ1つ丁寧に真摯に対応されていました。

それを横で見ていた僕は

「Jさんすごいな~」

「みんな熱いな~」


と、その光景を見て色々と刺激をもらっていました。


懇親会も終盤になり、トイレに行こうと席を立つと、Jさんもトイレ待ちで、そこでJさんに声を掛けられました。

「何か悩みとかあるんですか?」

正直、Jさんとはこの日が初対面だし、こういう場面を想定していなかったし、冒頭にも書いたけど僕には悩みがない。

でもせっかくJさんとお話できるチャンスだし、せっかく話かけてもらえたのだから何か言わないと。

「何か悩みあるだろう?」と、そのコンマ何秒かで頭をフル回転させ出た言葉が

「僕、人に弱み見せられないんですよね……」

だった。

それに対しJさんが仰った言葉がこれ

『でも僕に弱み見せてるじゃないですか?』

『大丈夫ですよ!』

約15秒で終了、、、

「あれ???」


確かにこれが悩みかと言われれば、自分の中で疑問符が付く。

だけど人に弱みを見せられないのも本音。

かと言って、そこまで深刻になるほどの悩みでもない。

事実はわかりませんが、そういう内面をJさんには見透かされていたのかもしれません。

だけど3年経った今、Jさんがなぜ僕にそう言ったのか?

今ではその理由が僕には理解できます。


長々と書いてきましたが、ここからが結論です。

このJさんとのやり取りを通して確信に変わったことがあります。

それは何か?

僕ら日本人は、無意識に「悩み」について刷り込まれているものがあるということです。

もう一度言います。

僕ら日本人は、無意識に「悩み」について刷り込まれているものが絶対にあるということです。

それは何か?

「悩みのない人間なんてこの世にはいない」という刷り込み

これを無意識に刷り込まれていると思っています。

これを無意識のうちに刷り込まれているから、どういう状態になるかというと

「人間は悩みがあって当たり前」と思うようになります。

この言葉は裏を返せばこういうことにもなります。

「悩みがない人間はおかしい!」

だから僕たちは「みんなと同じ感覚なんだ!」と思いたい、安心したい、孤立したくないという気持ちから悩みを作り出すんじゃないでしょうか?

僕が言いたいのは、「悩みは後付け」ということです。

Jさんに「悩みがないの?」と聞かれて、咄嗟に悩みを絞り出した僕のようにね。

だから順を追うと


①無意識に「悩みがない人間などこの世にはいない」という刷り込みをされている。

②「人間は悩みがあって当たり前」と思わされている。

③「悩みがない人間はおかしい」と結論づける。

④「自分は普通の人間だ」と思いたいし、孤立したくないから悩みを作り出す。

これが僕が思う悩みの正体です。

多分悩みがない飛田でした。

2019/07/10

飛田将行 とびたまさゆき

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