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ウッチャンナンチャン最強論

「歴代で好きな芸人は?」と聞かれたら、ダウンタウンかウッチャンナンチャンと答える。

2組が競演していた「夢で逢えたら」や、それぞれが持っていた冠番組、「ダウンタウンのごっつええ感じ」「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば」に僕はかなりの感銘と影響を受けている。

2組が次世代のスターとしてのし上がる瞬間を小学生低学年から高学年になる時期に、僕は目の当たりにしていた。

人を笑わせることがカッコいいと思わせてくれたのがこの2組で、僕の中では大スターである。

それくらい好きだ。

さてさて

今回はウッチャンナンチャンに絞って記事を書かせて頂く。

ウンナンはとんねるずの「みなさんのおかげ」や、ダウンタウンの「ガキの使い」のような、その芸人にとってのホームと言えるテレビ番組がなかったように思う。

だからお笑い史を語る時に、とんねるずやダウンタウンに比べると話題に上がることが極端に少ない。

実際に、とんねるずやダウンタウンに憧れて芸人になったという声はよく聞くけど、ウッチャンナンチャンに憧れて芸人になったという声はあまり聞かない。

「なぜだろう?」と考えた時に、やはり「ウンナンと言えばこれ!」というホームと言える長期のお笑い番組がなかったことが要因だと思う。

長く続いた保証はないけれど、「やるやら」がそれを担うはずだったと思うんだけど、番組収録中に起きた不慮の事故で「やるならやらねば」は打ち切りになってしまった。

2年8ヶ月という短命な番組だったけど、「マモーとミモー」「満腹太」など、たくさんの人気キャラクターを生み出したコント番組だった。

『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』は、フジテレビ系列で1990年10月13日から1993年6月26日まで放送されたお笑いバラエティ番組である。ウッチャンナンチャンが司会を務める冠番組でもあった。放送時間は毎週土曜日20:00 - 20:54。略称は『やるやら』―Wikipediaより

ただ、ホームと言える番組がなかったからこそ、「ウリナリ」「気分は上々」「炎のチャレンジャー」「笑う犬」「内村プロデュース」とたくさんの人気番組が生まれたとも思っている。

流行らせた番組だけで言えばウンナンは、とんねるずやダウンタウンより上である。

「やるならやらねば」がもし続いていたら、そこに安住して、ここまでたくさんのヒット番組は生まれなかったのではないだろうか?

ウッチャンにしてもそうだ。

志し半ばで「やるやら」というコント番組が終わってしまったからこそ、コントへの飢えや愛に気付いたところはあると思う。

「ウリナリ」では何とかコントをやらせてくれと懇願し、番組の残り10分くらいに「ランキングキャラクターライブ」を始めて、ホワイティなどの人気キャラクターが生まれた。

「電波少年」などのドキュメントバラエティー番組が全盛で、コント番組氷河期だった時代に「笑う犬シリーズ」を始めた。

今でも「LIFE」というコント番組を続けているのもそういう理由があるのではないか?

ウンナンは自分たちが点を取ることはもちろんだけど、ネプチューン、キャイ~ン、よゐこ、さまぁ~ず、くりぃむしちゅー、バナナマン、有吉弘行など、たくさんの後輩芸人をアシスト・育成してきたことがすごいと思う。

自分たちの我を殺して、周りを引き立てることが出来るのも、ウンナンの魅力だと思っている。

「笑っていいとも」のグランドフィナーレで、タモリを中心にさんま、とんねるず、ダウンタウン、ウンナン、爆笑問題、ナイナイが競演した奇跡の瞬間

スッと1歩下がって戦況を見つめていたウンナンの2人に、ウッチャンナンチャンのすごさを観た気がしましたよ。

2017/07/13

飛田将行 とびたまさゆき

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