見出し画像

「機動戦士ガンダム」全話レビュー始めました!

 「機動戦士ガンダム」は「宇宙戦艦ヤマト」と並ぶアニメ界のレガシーで、当サイトももともとはこの作品のファンサイトであった。今となっては見る影もないが、当サイトを開設した2000年当時には、ファンのレビュー、データ集、イラスト、二次創作小説などのサイトが百花繚乱で、ネットを介したファン同士の交流も盛んだった。今は荒涼たる荒野といった有様だが、その原因の多くは「2ちゃんねる」と「Wikipedia」にあると私は思っている。2ちゃんねるでの誹謗中傷合戦によってファン同士の交流を殺伐としたものになり、詳細すぎる作品データのWikipediaへの投稿は、データ集や分析、考察サイトの書き手から熱意を奪った。同じことは「宇宙戦艦ヤマト」にもいえるが、ヤマトは老舗ファンサイトが地道に更新を続けているのとは裏腹に、「機動戦士ガンダム」のファンサイトはまさに壊滅状態である。

 そんな中で当サイトは作品をきちんと評価、分析、考察することを通してレビュー文化をに本に根付かせ、レビューを通して作品の質の向上が図られることを願ってレビューを続けてきた。中でも本作は、私にとっては原点ともいえる作品である。まもなく初放映から40年を迎えるにあたり、改めて全話を見直し、40年後の今、ここから何をレガシーとして受け取るべきかを考察すべく、レビューをはじめることにした。 

 実はガンダムはヤマトよりずっと再視聴しようとすると気が重くなる作品である。ヤマトは重いテーマを扱いながらも「宇宙のロマン」や「神秘」に彩られた未知への航海と冒険という色が濃く、戦う相手も宇宙気流や浮遊大陸や異次元断層など宇宙の脅威的なものだった。しかしガンダムにはそういうものが一切出てこない。戦う相手も同じ人間、そしてあるのは戦場と「死」そのもの。毎回人間同士が戦って、敵を殺し、味方が殺される。そこから流れ出る恐怖や悲嘆といった感情を描く。それが重く、心に迫ってくる。はじめて「戦場」を描いた、といってもいい作品だからだ。そしてあの当時、どうしてそういう作品が作れたのかといえば、やはりヤマトがそうであったように、「ガンダム」もまた戦時中に少年時代を過ごした人々が筆を取っていたからに他ならない。僕たちの経験した戦争とは、こんなものだったんだよ!と・・・

 そんな全43話の旅、ぜひご一緒に楽しんでいただききたい。

機動戦士ガンダム 全話レビュー(連載中)
http://www.muddy-walkers.com/ATZ/GDM/index.html

宇宙戦艦ヤマト 全話レビュー
http://www.muddy-walkers.com/ATZ/YMT/index.html

宇宙戦艦ヤマト2 全話レビュー(小林昭人さん)
http://www.muddy-walkers.com/ATZ/YMT/index-2.html

最後までお読みくださり、ありがとうございます。 ぜひ、スキやシェアで応援いただければ幸いです。 よろしければ、サポートをお願いします。 いただいたサポートは、noteでの活動のために使わせていただきます。 よろしくお願いいたします。