55.【誰も知らない?】個別指導塾の弱点③
こちらの記事は保護者向けの内容です。
ぜひ53.と54.の記事を読んだ後に、こちらの記事をご覧下さい。
こんにちは、トビタです。
家庭教師・塾講師としてのキャリアは10年以上になります。個別指導塾で指導してきた生徒は、幼稚園児から小中高生、浪人生と幅広いです。個別の強みと弱みをそれなりに知っているつもりです。
個別指導は国理社の学習が手薄になりがちなので、それぞれの塾が対応策を持っていると書きました。学習機会は担保されるのですが、今度は授業ないしは指導の質が問題になってきます。詳しくみていきましょう。
国理社の指導の質
一度よく考えてみてほしいんです。講師の立場として、年がら年中教えている英数、テスト前と季節講習しか教えない国理社、どちらの授業のクオリティが高くなるでしょうか。
言わずもがな前者です。授業の機会が多ければ多いほど、どうやったら授業が良いものになるか、考えては実践を繰り返すことができます。また使った分だけ教材のことも深く知ることができます。教える立場としては、経験値の積み上げほど大きなものはない。
個別指導の先生はどうしても国理社の経験値が小さくなります。普段教えていないということもあって、どこがポイントなのかをつかめていない人も少なくない。率直に言えば、普段教えている英数と比べて、国理社の指導の質は落ちるということです。
もちろん、塾・教室によってはこれらの科目の指導が上手なところもあります。でも生徒の立場からすれば、それは塾に入ってしばらく経たないとわからない。となれば、腕の良い講師がいる可能性が高い個別を探したいですよね。今回は候補を2つ紹介します。
駅近の塾
なぜ駅近がよいか。これは講師がたくさんいる可能性が高いからです。講師がたくさんいれば、それだけ分母が大きいわけですから、腕の良い講師に出会える確率は上がります。
なぜ駅近の塾に講師が集まりやすいか。大学生は大学の授業が終わった後にアルバイト先の塾に向かうことになります。もしアルバイト先が駅近だったらアクセスが良いし、1つでも早いコマから授業に参加できるんです。これってお小遣いを稼ぎたいと考えている大学生にとっては重要な条件ですよね?だから駅近の塾には講師がたくさん集まるんです。
マニュアルがしっかりした塾
私は神奈川県内でそこそこ大きな規模の個別指導塾にいました。ですが大学生向けの指導マニュアルといったものは皆無でした(教室長の指導がメインという理由もあるが)
おそらく全国的に見て中小規模のところだとマニュアルはあるようでないところが多いのではないかと。教室単位で指導の様子やクオリティが大きく変わると考えています。
「マニュアルがあったからといって…」という意見も重々承知なのですが、あるのとないのとでは大違いです。マニュアルがあれば、最低限のことはできるようになりますからね。個別指導塾最大手のマニュアルを見たことがありますが、想像以上にしっかりしていましたよ。何から何まで。ぜひ面談で「国理社の指導に関して、講師用のマニュアルはあるのでしょうか?」と聞いてみてください。
最後に
3回分のまとめ
個別は授業の性質的に人件費が高くなる
↓
それに応じてコマ単価が高くなる
↓
ご家庭が現実的に選べるのは週2回のプラン
↓
週2回で学ぶとすると、多くの子が英語と数学を受講する
↓
国語・理科・社会の学習が手薄になる
↓
テスト前や季節講習でそれら3科目を補完することになる
↓
授業の機会の少なさから、指導の質に問題ありという場合も少なくない
↓
腕のいい講師がいるかもという可能性の面で、駅前の塾または講師用マニュアルがしっかりした塾を探すといい
駅近でマニュアルがしっかりしているとなると、結局選択肢は大手の個別指導塾になってしまいますね笑
国理社の指導が手薄とはいえ、どこも英語と数学の指導ノウハウは確かなものがあります。それに個別指導の一番のメリットは、わからなくなったところから着実に進められるという点です。
いつか、今現在個別指導塾に通っている方やこれから通う方に向けて、通ううえでのアドバイスを書きたいと思います。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
(このnoteが興味深いと思った方はスキを、他のnoteも読みたいと思った方はフォローをお願いします)
いつもお読みいただきありがとうございます。教育者の端くれとして、自分が持っているものを他の人に伝承していきたいと思っています。今後とも宜しくお願い致します。