Twitterのコミュニティノートが投げかける波紋
Twitterのコミュニティノートが投げかける波紋
Twitterの新機能が波紋を呼んでいます。コミュニティノートと呼ばれるこの機能ですが、Twitterにおける議論の双方向性をコントロールするものになっており、それが私見(出典は公式情報ですが、公式見解自体の正当性が話題になることも多い)を含みます。Twitterは次のように説明しています。
なお、内容は予告なく改変されます――今回の記事の核心ですが、勝手に主旨の異なる文章に置き換えられるため、スクリーンショットを添付します。変更履歴も開示されません。記述の信頼性は低いと言えます。
丁寧な言葉遣いという所から抵抗がありますが、例えば次のノートでは「数字の読み方が分かっていない」と投稿者を侮蔑する表現を使っています。
主な目的が体験の記録ですので、他の記事に比べるとざっくりと書かせて頂きます。
体験したのは次の投稿のノートについて再共有コメントがありました・二点の瑕疵が指摘されましたが、問題を認識したノートの作成者が、ノートを改ざんしたことにあります。改ざんと呼ぶ理由は変更点も明らかにせず原文を隠してしまったからです。
https://twitter.com/hankoyama/status/1681953325540061184
(こちらは改ざんの恐れはないと思われますのでそのまま引用します)
こちらの投稿に付与されたノートは現在改ざんされています。内容の瑕疵が二点指摘されたところ、両方の指摘を回避する表現に修正されました。修正点は明らかにされず原文は隠された状態です。
原文を証拠隠滅された形ですので、書かれていた内容の要点を書きます。
処理水は基準値以下で安全性が確認されたものである との記載
処理水からは放射性物質は除去されている との記載
こちらが現在次のようになっています。
分かる範囲で改ざん箇所は以下です。
全体的に「これは違うのではないか」と思わせる強気な表現が繰り返されて長い文章になっていたものが削除されて(自信がなくなり主張の後退した守りの文章に変更)、生じた批判を逸らしてしまった。
このように文章の瑕疵責任と、虚偽を疑われる記述を配信した責任から逃げています。公的な謝罪や訂正はなく、まさに「逃げた」 状態です。可能な限り除去する ではなく、基準値以下に取り除いたものが処理水である としていた
政府が汚染水を区別して呼称している との記述はなかった
複数のリンクが記載されていましたが、以上の主張にあたるものは削除され、リンクは一つだけにされています
誤字を修正したというレベルではなく、いくつかの主張が完全にすり替わっています。
それも十分に閲覧された状態(1.5万件)で都合の悪い点だけが削除され、これはさすがに書いた内容にいささかの責任も持つ気がなかったということになります。指摘内容から見ると主張丸ごと入れ替えと取れる大幅な軌道修正だからです。事後に見た人からすると指摘された内容にあたる部分が見当たらないので、瑕疵を指摘したコメントが宛先を勘違いしているかのように見せています。
内容について時系列で見ていきますが、改ざん前のノートに対して行われた指摘は次の二点です。
つまり、改ざんされたノートでは
安全に関する公的見解の瑕疵
処理水という言葉の混用
という省庁(つまり公的見解)の瑕疵が隠蔽されています。省庁への批判が生じることを避ける目的で関連の記述を削除した改ざんということになります。
ちなみに改ざんの際には次のような通知が来ています。
個人的な感想ですが、ノート機能は著しく偏った言論誘導を行っていますし、作成者による(言論空間を領土と見立てた場合の思想的主従関係を強制する)封建主義ツールになっていると感じます。
コミュニティノートに関しては他にも双方向性がない、とか行政の問題を指摘するとデマ扱いされて議論が封殺される、内容が正確性を欠く、評価が内容の正しさではなく多数決、などの問題が持ち上がっています。
以上です。ありがとうございました。
追記
なお、通知直後のインプレッション数が万を超えていたため、削除して新規追加ではなく、内容を編集したと分かりました。
サポート頂けると嬉しいです。