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イベルメクチンの服用について

イベルメクチン補足

最初に

 感染症対策での使用について、治験含め、誤った用法が多いと思いますので正しいと思われる服用例を記載します。
(今回は結論を先に書き、後で解説します)


事前に

 サプリ等で亜鉛を一ヶ月飲み続け、以後は高亜鉛食品で補充(養殖牡蛎はノロウィルスのリスクあり)。
 最初に服用する前2-3日に鉄を補給して下さい。
 カレンダー型の予定表を用意し、服用日と錠数を記録します。

提案する服用例

製品:MSD製 ストロメクトール 3mg錠剤

服用にあたって:
 食後服用に際して可能なら高脂肪食がよりよく吸収されると言います。
 朝食、昼食、夕食のうち高脂肪摂取の献立がある時に合わせて服用しても良いと思います。


服用しない方が良い対象:
 15才未満、妊婦、妊娠可能性のある人、授乳中の人、肝腎機能の低下している人。
 該当する方が服用する場合は体重30kg台以下の人の例に準じ、軽度でも副作用に注意して下さい。

服用しない方が良いタイミング:
 手術を控えているなど出血を伴う医療行為を受ける前後2日間
 予防接種する場合は接種日の2日前から接種後10日間の間

服用間隔について
 連続して服用して良い量がありますので、制限を超えた場合は2週間間隔を空けますが、肝機能の弱い方など3~4週間薬が残る場合があります。副作用または血液検査結果で判断して下さい(後述)。
 一錠ずつ一日置きに飲みます。基本は制限量を守って下さい。


予防
 ①タイミング:人混みに出かける時、他県移動、有症状者・陽性者との接触、通院など
 ②服用方法 :一錠を舌の上で溶かして服用
 ③間隔   :2週間間を置く。連続して服用できない事を考え、計画的に使用。なお、効果は約2日間です。
 ④限界   :体重(kg)×0.15÷3が連続して服用できる錠数。次の服用は一日間を空けます。30kg台以下の人は一錠まで。肥満の人は抑え気味に。例えば60kgの人は3錠までですから、2週間以内に3錠以上の服用はなるべく避けて下さい。 こちらの判断のために手帳に服用した日と錠数の記録お勧めします。

治療A
 ①タイミング:陽性発覚、または感染が疑われる症状が出た時
 ②服用方法 :食後
 ③継続   :食後一錠、次の服用は一日間を空けます。体重(kg)×0.2÷3回まで。30kg台以下の人は体重(kg)×0.15÷3回まで。肥満の人は抑え気味に。後遺症などで長期服用の場合は制限錠数服用後2週間間を置く。例えば60kgの人は3錠までですから、1日め1錠、2日めなし、3日め1錠、4日めなし、5日め1錠、6日めなし(効果は計6日間)となり次に服用可能となるのはここから2週間経過した後です。

治療B
 ①タイミング:陽性確定、そう思われる症状
 ②服用方法 :食後一回、空腹時に一回(後述の制限内)
 ③継続   :食後一錠、次の服用は一日間を空けます。合計体重(kg)×0.2÷3回まで。30kg台以下の人は合計体重(kg)×0.15÷3回まで。肥満の人は抑え気味に。後遺症などで長期服用の場合は制限錠数服用後2週間間を置く。
 ④継続2  :症状が改善しない場合は二倍量程度を限度に一日間を空けて飲み続ける。ただし副作用が出たら中止。
 ⑤副作用  :後述します。

治療C
 ①タイミング:重い症状
 ②服用方法 :食後一回、空腹時に一回、食後一回(後述の制限内)
 ③継続   :食後一錠、次の服用は一日間を空けます。合計体重(kg)×0.2÷3回まで。30kg台以下の人は合計体重(kg)×0.15÷3回まで。肥満の人は抑え気味に。後遺症などで長期服用の場合は制限錠数服用後2週間間を置く。
 ④継続2  :症状が改善しない場合は二倍量程度を限度に一日間を空けて飲み続ける。ただし副作用が出たら中止。
 ⑤副作用  :後述します。

副作用

 軽度)吐き気、かゆみ、めまい、下痢、食欲不振、無力感、疲労感、血が止まらない、痛み(過去の傷跡など)
    甚だしい場合は服用中止。服用終了後3日目も続くようであれば水分(お茶)を大量に摂る。排泄したらスポーツドリンクか塩水を飲む。
    さらに3日~1週間経過しても症状が続く場合は医療機関へ。

 重度)発疹・発赤が全身に広がる炎症、黄疸(手が黄色になる)、急な激しいめまい・動悸・血圧異常
    医療機関へ。自力不能の場合、急性の場合意識を失う事があるので躊躇わず救急車を呼んで下さい。
    ストロメクトールを○錠服用したと告知して下さい。(予定表提示で可)

 血液数値)AST、ALT、γ-GTP上昇、血小板減少、白血球減少、リンパ球上昇、単球減少、重度の場合は赤血球減少

誤った服用法

・連続して服用:
・高容量を服用:
・2-3日集中して服用:

  効果は40時間程度ですから1日置きに飲み、薬効を持続させます。副作用を避け、効果期間を長期にするため一度の服用量は少なくします。
  少量でよく効く薬ですので、容量を増やしても効果の改善は低い。
  そのために錠剤は最低容量の3mgを用意して管理しやすくします。
  効果が出ない場合でも、症状の悪化を食い止めている場合あります。そうでない場合は明確に別の治療が必要で、想像以上に体の抵抗力が落ちています。
  また、薬剤は効果を発揮している場合でも体内異物細胞の症例の場合、相手の勢いに追いつかない状況は生じます。効いてない訳ではありませんので増量での対応は慎重にして下さい。
  まとめて飲んでも、3日め以降は代謝してしまい効果はなくなります。また、一度に肝腎機能が低下する事でアレルギー症状やサイトカインストーム(免疫の暴走による危険な急性症状)を引き起こしやすくなります。
 (追記)別記事にコメントしましたが、容量を上げたい時にこのような飲み方を検討してみて下さい。12mgなら一度に服用するのではなく、4日に分けて(一日3mg一錠ずつ)飲み、体内濃度を 3mg/6mg/6mg/6mg/3mg で5日間持続させる方が良いと考えています。持続時間が長いので生き延びる異物が減少し、肝臓への負荷も緩やか(通常であれば血液数値の変化が小さい)です。自己再感染や再発を防ぐ服用方法でもあります。短期投与した場合、生き延びた異物組織は変異も起こしやすくリスクとなります。
・症状が進行してから服用:
  初期の感染からT細胞(免疫細胞)を守る事で悪化への進行を防ぎ、高い効果を発揮しますので症状が進行すると効果が追い付かなくなります。
  マイクロライド系の薬剤は肺細胞への浸透力が他薬剤の10倍程度高いですが、肺炎症状が進行すると服用では効果が低くなります。

解説は別記事、もしくは後日こちらを編集追記します。

解説

事前に体質改善する意味
 イベルメクチンに限らず薬剤は肝臓に滞留し、腎臓の機能を損耗させます。すべての化学療法において肝腎の保護は絶対条件になります。
 亜鉛は肝腎の機能を補強し、有機タンパク質として肝臓に蓄積しておく事でアレルギー症状に対する抵抗性が得られます。万一、副作用が出た場合も劇症化しなくて済む可能性が高くなりますので、一ヶ月間服用して化学療法に耐えられるようにします。時間がない場合は同時に飲んで下さい。
 また、亜鉛自体がウィルスや異物組織を攻撃する作用を持っており、肝臓を感染や他の異物(転移播種のような)からある程度防護してくれます(イベルメクチンも肝臓に2週間滞留しますが、イベルメクチンにも同様の作用がありますのでそのような治療にも有効です)。肝臓は血流の盛んな場所なので、異物であるウィルスなどを体内(肺にも到達しやすい)に循環させますから、肝臓の抗ウィルス化は有効性が高いと言えます。
 さらに亜鉛は全ての免疫細胞の働きに深く関わっています。亜鉛が欠乏すると免疫の性能が低下します。
 ただし、亜鉛を過度に摂取すると異物組織を悪性化してしまう事が確認されていますので、過剰摂取はやめて下さい。体質改善した後は食事による穏やかな補給に切替えて下さい。亜鉛は体内で再利用されるので充分量が蓄積されています。
 鉄剤を飲むのは腎臓に副作用が現れた場合の貧血症状防止のためです。

MSD製ストロメクトール3mg錠剤
 信頼性という意味と3mgという低容量が流通上手に入りやすいのがMSD製です。効果に関しては他のメーカー品でも薬効が報告されていますので事前に調べて決めて頂ければ良いと思います。ただ、ジェネリックは高容量でも安く入手できるという利点で売っていますから、高容量の製品が出回りがちです。偽物には注意して下さい。安全な購入先を選びましょう。
 ジェネリックを使用される場合は6mgしか手に入らないかもしれません。その場合はピルカッターや錠剤専用のはさみで半分にカットすれば提案の服用例を利用できます。

服用の際の注意
 多くの化学製剤と似た特徴を持っています。
 ・血小板低下
 ・血管新生阻害能
 出血しやすくなり、血が止まりにくいなど血管に負担がかかる事で内出血しやすくなり痛みも出る事があります。
 RNA予防接種剤は血管内皮を刺激するらしく出血性の障害が出る事が認知されています。このピークが接種4日後ですが、7日後に亡くなったケースもあり接種後10日間は服用しない方が良さそうです。これはイベルメクチンに限らず血流を良くする薬や他の血小板を低下させる多くの薬も同様です。
 効果が持続中は傷の治りは悪くなります。

服用期間の制限
 イベルメクチンは40時間程度で代謝され排出されますが、肝臓には蓄積します。これが服用限界になります。
 仮に毎日3mg服用して1mg吸収され、肝臓に0.5mg残るとすると、2日めは体内に2mg、3日め以降も2mg、ですが肝臓には2日め0.5mg、3日め1.0mg、4日目1.5mg…と増えて行くイメージです*1。肝臓と全身の容積を比べると高濃度になる事が分かると思います。これが肝臓から消えるためには服用を中止しておおよそ2週間の目安で時間が必要と言われます。
 ですので、飲み続ける事で肝臓に負担がかかり、機能が低下して行きます。腎臓にも徐々に負担がかかってきます。腎臓が機能しなくなると赤血球が減少します。重度の副作用では貧血で意識障害が起こるケースがあります。体重の軽い人は体組織に対する薬剤の体内保有量が大きいのでこういった変化の影響を受けやすく注意が必要です。

服用方法
 舌の上で溶かすと上気道付近の薬剤濃度が上がると言われていますので、感染初期の予防には効果的です。特定の変異など鼻に症状が出ている場合もこの飲み方が有効と思われます。
 食前・食後・食中の服用に大きな差はないと思われますが、空腹時に服用すると小腸へ届く場合があり、リンパ管の腫れがある時など効果が期待できます。

容量の目安
 イベルメクチンのメリットは疥癬治療で長年使われてきたことで安全性が確認されている事です。0.15mg/kgは現場で使用されている容量で、寄生虫の駆虫ができない場合はそれ以上の容量が使用されますが、メーカーの定める限界が0.2mg/kgです。
 正直0.15mg/kgでも容量的には多いのですが、体内に行き渡らせるためにはある程度の濃度が必要なため、実績のある容量として提案しています。おそらく効果のある正確な容量はより小さいと思われます。
 定められている容量は寄生虫のような大きな異物組織の中心(神経)まで浸透させるためのものですが、ウィルスを阻害するにはこんな高容量は必要ないからです。
 しかしながらイベルメクチンには免疫細胞や細胞をウィルスから保護するという機能もありますので、未知の必要限度量よりも多く使用した方が良いと推察されます。
 残念ながら多くの治験は考えなしに寄生虫を標的とした濃度を踏襲してしまっていますが、治験というシステム上、畑違いであっても実績が重要視され、根拠に相反する手続きが通りやすいのです。


まとめ

 ・イベルメクチンは摂取可能量に制限があるので計画的に服用する

 ・自身のタイミングで必要な時に服用できるメリットがあるが、経口薬なので点滴ほどの効果は期待できない。

 ・副作用を抑えるために日頃からサプリを飲んでおく

 ・現在の所、ほとんどの人が個人輸入で入手することになり、利用は自己責任となります。医師が様子を見ながら処方する訳ではないので、容量と副作用には注意して下さい

 ・たくさん飲んだからと行って効果があるとは限らない。むしろ副作用やサイトカインストームのリスクが上がる
 
 ・タイミングが重要なので、必要な時に使用できるというメリットを生かした服用をお勧めします

 ・飲んでたちどころに汚染をブロックし全快する薬はありません*2。有効かどうかは使い道によります。

追記
 ・症状が収まっても感染が持続している可能性ありますので、容量に余裕があれば服用継続して下さい。(後遺症対応)


*1
喩えであって正確な数値ではありません。

*2
稀に目覚ましい効果を発揮する事があるので、よく効く薬であるという風評が生まれます。

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