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多くの知識は必要ない。放射線の話のダウト判定

 放射線の話はことごとく有料指定にしているので、どんな人が書いているのか分からないと思います。ごくごく基本的な事実のみ記載しますので判断下さい。普通であれば角は立たない程度の内容で詳細には踏み込みません。
 読みやすいよう、あまり細かい話は書いていません。

20mSv以下は安全か?

 いきなりですがダウトです。この一言がある場合、文章でもお話でもその人には基本的な理解がないことになります。
 被爆の基準はICRPという組織に遡ります。こちらの定義ではどうなっているかと言いますと「職場で放射線を扱う人の一年間の被爆量を20mSv以下に抑えるので社会は原子力を許容して下さい」です。
 安全については「1mSv以下の低線量でも健康被害を生じる恐れはある」つまり安全と言える基準はない、としています。

甲状腺がんの発症には時間がかかる

 日本の原発事故の際、多数の国際的な医療チームが現地にて調査を行いましたが、甲状腺がんの発症速度の速さに驚きました。明らかにチェルノブイリとは異なる事態だとされました。
 チェルノブイリと同じく数年経過しないと甲状腺がんは発症しない、と言うためには、日本の原発事故とチェルノブイリが全く同じ条件で発生したと証明してからでないと言えません。実はこの証明は誰もしていません。証明なしで同じ現象だと口にしたらこれはダウトです。
 原因として注目されているのは球状形成された微少物質で、高い放射線量です。ダストとして拡散し、呼吸で体内に吸い込まれたためではないかと推測されています。この物質は後にセシウムボールと俗称されました。

 セシウムボールが確認されたのは日本の原発事故が初めてです。従って、私たち人類はセシウムボールによる被爆データを一切持っていません。
 そのため過去の常識は一切根拠を持たないのです。誰も知らないのですから。


まとめ

 ・放射線に「安全」という基準値はない。
 
 ・日本の原発事故には過去の常識が通用しない

 ・以上は基本なので、これを無視して派生した話、逸脱した話や文章は、多分に作られたもの(どこかで想像・仮定を交えている)である可能性が高く、真偽や無理解の疑いが生じます。 
  書きましたように無視できない要素です。

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