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平成の森本とGraffityを振り返って、令和への決意。〜ARゲームにチャレンジします〜

令和という新しい時代になり、Graffityとしても一つのターニングポイントとなるので、平成で試行錯誤したことを整理し、令和の決意を述べたいなと思います。

歴史に残ることがしたい。

多くのインタビューでも話していますが、自分の中の根源的なモチベーションは、「歴史に残ることがしたい」というところにあります。

いつからこんなことを思うようになったかわからないですが、常に人間の一生って短いな、なんで生きているのだろうという疑問がありました。宇宙の歴史138億年のなかで、人の一生なんで本当にチリみたいなものだなと。そんなチリでも何か残せるんじゃないか、自分の生きた証を最大限残す形はないか。ということを突き詰めていたら、その時代に生きる人々の記憶だけでなく、人類の記憶である歴史に残ることなんじゃないかと考えるようになりました。

歴史に残ることをしたいという思いではじめにしたのが、高校の生徒会長になるということでした笑。第52代生徒会長!いいじゃん!という感じで。そんな利己的なモチベーションでなってしまったもんですから、もちろん挫折。生徒会長としてできたことは特になく、結局名前だけの生徒会長になってしまいました。

何が間違ってたんだろうと振り返った時に気づいたのは、「どんな事を成したかで語れ」ということでした。アインシュタインは一般相対性理論を発表し物理学の発展に大きく寄与したし、エジソンは電球や蓄音機を発明したし、ジョブズはパソコンやスマホを洗練されたデザインで普及させたしと。歴史に力強く残ってる人は、人類の発展に寄与する大きな事を成しているという至って単純な真実に気づかされた訳です。

大学に入る前に、人類の発展に寄与する大きな事って何だろうなと考えた時に、3つの選択肢を考えました。日本のために日本のリーダーとして政治の舞台で戦うか、世界を100年早く進めるような研究をするか、人類の進歩に貢献する事業を作っていくかという、3つです。自分だからこそできる分野はどこだろうと考えた時に、自分自身が韓国系の在日3世であること、その境遇だからこそ親を含め親戚皆経営者だったので、才能はきっと起業家にあると思い、起業家として生きる人生オールインすることを決めました。そして6年たった今もその気持ちは変わりません。

大学に入って以降、人類の発展に寄与する大きな事を考えはじめました。人類史を読んでいた時に気づいたことはテクノロジーを軸としたイノベーションで人類が前進しているということでした。火、言語、活版印刷、水車・風車、蒸気機関、パソコンなどなど。テクノロジーを軸としたイノベーションこそ人類の発展に寄与できるじゃないかと思いました。

次に考えるべきことは、どのようなテクノロジーを軸としたイノベーションに人生をかけていくかということです。そしてAIとARという技術に出会うことになります。

AIとARとの出会い

21世紀のどんなテクノロジーのイノベーションに人生をかけていくべきか。

まず、時代から考え始めました。自分の生きている間で活躍できるのは70才くらいまでとして、2065年くらいまでにどのようなことができるのかなと考えるようになりました。特に自分が40代〜50代はさらに大きいことができる、だいたい2035年〜2055年くらいに人類はどのように発展すべきなんだろうという問題意識を持ってました。そんな時に、所属してたTNKという東京大学起業サークルの先輩にオススメしてもらった本がありました。

「Near The Singularity」という本。レイカーツワイルという未来学者であり、人工知能の世界的権威のある人物の書いた本です。衝撃的でした。AIによってこんなにも世界が変わるのかと。そして、元々哲学が大好きで、人間の思考をモデル化するということにかなり興味があって、AIというのは人間の思考を数式でモデル化するということで、哲学よりもより科学的でいい。そして2045年くらいにAGIという汎用的な人工知能が誕生し、人間の知能レベルを超えていくと。自分の時代にもあっている。これだと思いました。

人間とAIが協調する社会を作っていきたいと心から思ったのです。

運が良かったです。ちょうど東京に出てきて2年くらいで自分が人生をかけていくべきテクノロジーと出会うことができた訳ですから。ジョブズのスピーチを聞いててよかったと思いました。自分の夢中になれることを探し続けろという言葉。それを素直に実行してたら見つかったのです。だけどAIのことは何一つ知らない。じゃここから勉強だなと笑 

ということで、2015年くらいから、大学は利用できるところは利用して、独学中心で人工知能分野を勉強し始めました、学問だけではダメなので事業も知らなければということで、ABEJA、PKSHA TechnologyというAIベンチャーや松尾研究室、ドワンゴAIラボという研究機関で修行させてもらいました。「森本は何してるんだと」よく言われてましたが、そんな言葉なんてどうでもいいと、粘りつよく努力して、約3年くらい学問から事業開発まで学んである程度AIに関して詳しくなりました。

じゃ次にやることはAI使ってどこで勝負するのか?を決めていくことです。まず、学問的にはDeepLearningはデータ・ドリブンの推論をしていると。人間の機能でいくと五感のようなところを再現できる訳です。(人間はもっとデータ少なく学習できますが)現在、大量にあるデータは、画像・音声・テキスト・時系列センサーといったところ。AIによって代替・拡張出来そうなところは、視覚、聴覚、言語野、触覚あたりなんだろうなと思いました。AGIを学んでいく過程で言語を代替するにはまだまだ技術の発展が足りないことを理解してたので言語野はカット、聴覚も音認識だけでは儲かる匂いがしない、触覚もあんまりイメージできないしデータを収集するところからスタートだなと。視覚は、、と思った時に現れたのはARという概念。視覚は生物の大進化を生んでおり生物において非常に大事な感覚の一つ。これじゃないかと。同時にAppleとGoogleがARKitとARCoreを出し、ARに大きな投資をしていくことを発表。自分の仮説と時代の動きが一致した訳です。思いが確信に変わり、これはオールインだと思いました。10年ARというイノベーションに人生をかけようと。

そして、2017年8月にGraffityという会社を設立しました。
ARイノベーションで世界を変える会社です。

Graffityを設立しての1年半で仮説検証したこと

さて本題。笑

ARイノベーションでどのように世界を変えていくか。

まず、ビジョンをベースに、ブレない意思決定の軸を決めました。

やはり2Cサービスが直接世の中を変えていくと思っているので、まず2C中心に考えはじめました。2C領域は大きく4つくらいあると思いました。コミュニケーション、エンタメ、EC、検索という分野です。一番若い起業家が活躍できるのはコミュニケーションだなと思ったので、そこで勝負しようと思いました。ARイノベーションで人と人との繋がり方を変えていこうということです。

一年半で3つほどアプリをだして、どのように人と人との繋がり方をスマホARで変えることができるか仮説検証してきました。

3つのプロダクトを通して様々な仮説を検証できましたが、一つの大きな気づきがありました。スマホARはカメラを立ち上げてあたりを見渡す訳ですが、平均してスマホARに滞在する時間は2分〜3分程度、さらにかなり動作として重いし疲れるということ。つまり、スマホARカメラを起動するためには強いモチベーションが必要だということです。

1つ目のプロダクトは「場所に落書きを保存できるアプリ」Graffityでは「見る体験」にフォーカスしました。投稿は多くされましたが、全然見られない。友達が場所に保存したARコンテンツをわざわざスマホARでは見ない訳です。

「見る体験」では、リッチなコンテンツを自社で作り続けるしか道はないです。AR動画というようなものあって、それを見るという感じなイメージです。スマホARが2~3分ほどしか滞在時間がないものに対してAR動画でトラフィックを集めること、収益化していくことは難しいなと感じ、別の体験を検証することにしました。

(実際SnapchatはLensという構想でARフィルターのプラットフォームを出して、人の顔を中心としたフィルターだけでなく、物や場所のフィルターコンテンツも作ってます。まさにこの物や場所のフィルターコンテンツこそAR動画の先駆けだと思ってます。すでにトラフィックを集めて、ビジネスモデルを確立しているからこそ実現できることだと考えてます。)

2つ目に出したのは「楽しむ体験」です。ビデオチャットをしながら、お互いの空間に落書きをするというアプリ。ビデオチャットの市場はアメリカの方が大きいので、LAに滞在してプロダクトを作りました。

このARビデオチャットでは大きなことに気づきました。ARが生かされるのは、遠くいる人を繋げるのではなく近くの人を繋げる時だということです。遠くにいる人は見ている世界が違います、その状態で目の前にコップがあってコップをAR落書きとして相手に送る、けど相手は自分の目の前に、コップの絵が書かれても、それで?という感じな訳です。つまり、「楽しむ体験」近くの人、さらに同じ空間にいる人と体験する方が良いのだろうという仮説を立てました。

そこで、3つ目に出したのはARシューティングバトル「ペチャバト」です。近くにいる友達と「楽しむ体験」にフォーカスしました。近くにいる友達と楽しむ体験の競合は「会話」です笑。それを超えなければなりませんでした。トランプ、人狼や、ボードゲーム、家庭用ゲーム機などそういうものが友達と「楽しむ体験」が既存にはあり、ゲーミフィケーションが必要ではないかと仮説を立てました。だから、ARのゲーミフィケーションを通して、友達と「楽しむ体験」を作ったのです。

結果は、ペチャバトは非常によくリリース1ヶ月にしてバトル10万回を達成し、レビューも1000件を超え、評価が4.5以上を達成しました。さらにAppleから高評価をいただいております。

そして10月には、高校の体育の授業で単位として認定され実際にプレイすることが決定しました!ARゲームは「動く」のでこのようなことが起きるんですよね。

もちろん良いこともありますが、課題は山積みです。友達と一緒にいる時しかできないじゃんとかという課題があったりします。一難さってまた一難な訳です。これがスタートアップですね。

コミュニケーションからARエンタメヘ

当初はARイノベーションで人と人との繋がり方を変えていこうということで仮説検証していきましたが、出来上がったものはARゲームでした。確かに人と人とのつながりに新しい価値はもたらしました、しかしインターフェイスはコミュニケーションではなくゲームになりました。

4つの2C領域の区分でいうとエンタメの領域。プロダクト単位でのピボットを3回ほど行いましたが、令和を機に一つテーマをARコミュニケーションから、ARエンタメにピボットする形にしました。

ミッションとして「ARで、リアルを遊べ」を掲げ直し、
ARエンタメ領域にフォーカスすることを心に決めました。

そして、我々が考えている、ARゲームの未来はこちらになります。

ゲームは大きく分けてPvP(Player vs Player)とPvE(Player vs Enemy)があります。2020年にスマホARが普及した際には、ペチャバトのようなシューティング系のPvPや、空中にいるモンスターをシューティングで倒すPvEアクションゲームの中心となっていくと思ってます。
(やはりARCloudがまだ未熟な点があり、地形をすぐに認識して何か行うことが難しかったり、スマホを持ってるので、ハンズフリーではなく武器で戦うということができなかったりします。)

そしてARグラスが普及するであろう2025年はまさにSFの世界。ARグラスをつけることでハンズフリーになるので、Apple Watchのようなデバイスと連携しジャイロセンサーなどを利用して武器のように扱えたり、ライトセイバーの持つ部分の柄のところだけIoTデバイスみたいな形で発売されて、武器を持った感じで戦えたりします。そうすると、スターフォーズのような武器で戦うPvPモンスターハンターのように武器で町中で暴れまわるモンスターを倒したりするPvEがアクションゲームの中心となったりすると思います。

これが我々の掲げている、ARゲームの未来の具体的なイメージです。共通しているのはARは人を動かすということ。スポーツのように動きながら楽しめるゲーム。ARゲームは新しいゲーム体験になっていくと思います。少しでもワクワクしていただけたら伝わってるかなって思います!笑

もともとARイノベーションで世界を変えていきたいという思いからスタートして、コミュニケーションは1つの分野として捉えるので、これは大きなピボットですが、僕自身がぶれているわけではなく、仮説検証を重ね、大きく前進していると思ってます。

スマホARはやはりエンタメの領域が現在は相性が良いです。現在立ち上がっているスマホ領域では、SnapchatやInstagramのようなスマホARの中でもインカメであり「撮る体験」にフォーカスしているものもありますが、今から参入しても勝てないと思ってます。スマホARのアウトカメラにフォーカスした場合は、エンタメ以外あり得ないなと思いました。

HololensやMagicleap oneをはじめARグラスがありますが、おそらく2C向けで利用されるものが出てくるのは来年の2020年。Appleが出してくるんだろうという仮説を持ってます。スマホの普及の速度を考えるとARグラスは2024~2025年くらいに普及するだろうと読んでます。さらに形としては、スマホで基本的には処理して、描画する形としてのARグラス。AirpodsやApple watchのようにスマホと合わせて利用されるARグラスだと考えてます。ARグラスが普及すると、体験が全て受動的になり既存のコミュニケーション、エンタメ、EC、検索が全てディスラプトされるだろうと考えてます。ARグラスが出るまでは、エンタメが中心なんじゃないかと。スマホARが能動的な体験なので、強いモチベーションが必要なのです

だからこそ令和のはじめ4年くらいは、スマホARでエンタメ領域をせめていきたいなと思っております。そして、ARグラスが出た時にはいち早く、当初掲げていたARコミュニケーション領域にも参入したいと思ってます。10年かけた戦いになりそうです。諦めずホームランを狙っていきたいと思います。

ARでイノベーションを起こしたい人へ

だからこそ、ARでイノベーションを起こしたい人はエンタメにフォーカスするべきなんじゃないかと思ってます。(それかARクラウドというインフラレイヤーを作っていくかという感じかなと。)

ARイノベーションをより加速したいと思っているので、ARで起業したい人はぜひ相談してきてください、色々仮説検証したことを伝えていきたいなと思ってます

ARで何かイノベーションを起こしたくてどこか会社を探している人は、Graffityにぜひ来てくださいARイノベーションで世界を変えて行きましょう。この大きなイノベーションを実現するためには同志が必要です。一人ではでないからこそ力を合わせて、AR時代を牽引していくのです。

まずはスマホARでエンタメの領域。ARゲームへチャレンジしたいと思っている方は、是非手伝って欲しいです。

・CTO候補でUnityでARゲーム開発を手伝ってくれる方

・サーバーサイドでARゲーム開発を手伝ってくれる方

それには該当しないけど、

・ARに熱い想いを持ってて何か手伝いたい方

も大歓迎です。ぜひ一度お話ししましょう!気軽に連絡ください:)

共にARイノベーションで世界を変えていく会社を作っていきましょう。

TwitterのDMもお待ちしております:)

最後に

平成の森本、そしてGraffityを応援いただいている方へ。ARイノベーションで世界を変えていきたいという思いに賛同いただき非常に嬉しいです。応援なくしては、志も実現できません。1年半仮説検証できたのもその応援のおかげさまです。

まずは、スマホARでエンタメの領域特にARゲームをせめていきます。さらにARグラス領域で大きなホームランを狙っていきます。長い道のりになるかもしれないですが、ぜひ引き続き支えていただければ嬉しいです。

令和の森本、そしてGraffityをよろしくお願いします。



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Totti | Graffity Inc. CEO

Graffity Inc. CEO / Focusing on AR Innovation

AR Blog

GraffityのメンバーによるARに関する考察ブログです。
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