GW中、小池知事のサプライズ登場を報じたのはMXテレビだけだった!?

 ゴールデンウィーク、政治家の皆さんは、諸国歴訪の旅に出るのが通例の総理大臣などを除いて、しばしの休息を楽しむのが一般的となっているようです。そのため、ニュース番組では政治ネタが枯渇しがちで、都政モノをあつかう筆者も青息吐息。そんななか、5月3日、小池知事が登場するニュースが流れました。
 場所は、日比谷大音楽堂(通称、日比谷野音)。オーケストラのコンサートに小池知事がサプライズで登場し、聴衆を前に指揮棒を振ったのです。報じたのは、MXテレビの”newsTOKYO FLAG”。念のためネットで検索しましたが、他ではどこも取り上げていません。ほぼMX独占って感じです。

 それもそのはず、MXテレビ、正式名称・東京メトロポリタンテレビジョン株式会社は鈴木知事(当時)の「東京にもローカルテレビ局を」のかけ声のもと、1995年に開局したTV局です。今でこそエフエム東京が筆頭株主で東京都の株式保有率は4%に満たない程度ですが、以前は都庁幹部の天下り先だった時代もあるほど、東京都とは切っても切れない関係にあります。
 当然、東京都の情報発信にも力を入れています。都民のために、広く都政や東京の地域情報を公平中立な立場から伝えることはとても重要です。たとえば、”newsTOKYO FLAG”では、都庁だけでなく各区市町村単位の情報、あるいは「東京ウォッチ」のコーナーでは、犯罪発生情報や不審者情報をこと細かに報道しています。(これが結構マニアックだったりします。。。)

 しかし、仮にMXテレビの報道がある特定の為政者のために利用されているとすれば、由々しき事態であると言わざるを得ません。意図的かどうかは別として、こんなことがあります。”newsTOKYO FLAG”では、小池知事の会見などでの発言が頻繁に報じられます。ローカル局なんですから当然と言えば当然。でも、同じ発言内容を番組の前半と後半の2回流すことも少なくありません。
 視聴者にしてみれば、小池知事の顔に接する機会が二倍に増えることになります。メディアへの露出頻度を極度に気にする小池知事にとって、MXテレビは「とてもありがたい存在」なのではないでしょうか。

 そんな穿った見方と、冒頭の日比谷野音のサプライズ登場をつなげて考えてみれば、小池知事の狙いが浮かび上がってくる気がしませんか。野音の一件もサプライズとは名ばかりで、周到に準備された演出であるのは疑うべくもありません。ゴールデンウィーク中のメディア露出を増やす方策として、小池知事によってMXテレビが利用されたとの見立ては充分に成り立つでしょう。
 そして、こうした一連のメディア戦略は、政策企画局内に新設された戦略広報部が全面的に担っています。政策企画局では、あらゆる案件がこの戦略広報部を通さないと局長に上げられないことになっています。局長の口癖は「戦略広報を通したのか?」だといいます。つまり、小池知事のメディア露出ありきで都政が動いているのです。
 いったい誰のための都政のなのかとクビを傾げたくなります。でも、それが小池都政の実態なのだと思います。ゴールデンウィーク明け以降、戦略広報の動きが活発化することは間違いありません。
 

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