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【町探検】おいしい学校給食ができるまで

普段見ることができない、学校給食ができるまでの過程をご案内します。



戸田市立学校給食センターの概要

旧戸田市立学校給食センターは昭和45年に開設され、当初は小学校8校、中学校3校に対して学校給食の提供を開始しました。その後、老朽化が進んだため、平成23年9月に今の戸田市立学校給食センターを建設し、令和5年度は小学校3校、中学校5校の約5,500食分の学校給食を作っています。

給食調理場内の地図


調理場

準備室

給食を作る前に、毎日全員の体調チェック(下痢、発熱、腹痛、嘔吐、化膿性疾患及び手指等の外傷等)、清潔な白衣・帽子・マスク・履物の着用、手洗い・消毒を行います。手洗い場の蛇口は直接手の触れない自動式やレバー式となっており、爪ブラシも毎日消毒しています。

汚染作業区域

荷受け室

納品業者に発注した食材の量・時間・温度が適切であるか確認します。生鮮食品はすべて当日搬入し、1日で使い切る量を発注します。また、食品の状態(品質・鮮度・品温・異物の混入の有無)についても確認し、ダンボールから専用の容器に移し替えます。(ここより中には納品業者もダンボールも入れることができません。)

下処理室

届いた野菜や果物の処理を行い。流水で3回洗います。処理した食材のみ次の調理室に渡し、調理エリア(非汚染作業区域)への人の行き来はできません。(移動するためには準備室に戻り、適切な恰好に着替え、履物を変える必要があります。)

非汚染作業区域

揚物・焼物調理室

揚物や焼物などメインのおかずを作ります。揚物はフライヤーという機械を使いコンベアに食材を乗せて油の中をくぐらせます。焼物はスチームコンベクションオーブンという機械を使い蒸気で温めます。温められた食材は必ず中心の温度を測り、安全な温度・時間で作ります。

フライヤーに食材投入

加熱処理室・和え物調理室

給食に欠かせない和え物も一度加熱処理室で加熱を行います。加熱後に真空冷却機という機械で急速に温度を冷やし、和え物調理室で調理します。温度を急速に冷やすことで、細菌の増えやすい温度の時間を短くします。

上処理室・煮炊き調理室

カレー・味噌汁・スープ・煮物等を作る部屋です。下処理室で綺麗にした野菜を裁断し、スパテラという大きなヘラで食材をかき混ぜながら作ります。1つの釜で約600食作れます。

必ず温度を確認します。
スパテラという大きいヘラでかき混ぜます。

コンテナプール室

完成した給食・食器をコンテナに詰めてトラックに積み込む部屋になります。給食が完成してから、2時間以内に食べてもらうため、急いで積み込みます。

検食

食べる給食の味に違和感がないか、見た目に問題がないか確認をしています。戸田市立学校給食センター職員と各学校の校長先生がそれぞれ行い、問題があれば報告します。また、完成した給食は-20度以下で2週間以上保存しており、問題が起きた場合に原因の特定ができるようになっています。

配送

完成した給食をトラックで安全に学校へ配送します。






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