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赤穂緞通工房ひぐらし

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赤穂緞通の工房とギャラリーです。 見学と購入ご希望の方はHPからご連絡ください。 http://akodantsu.com/
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2019年3月の記事一覧

いまさら京都って素敵だと思う

いまさら京都って素敵だと思う

京都への納品ついでに(というかイベントに合わせて納品日を決めたのですが)あこがれの地山科にある春秋山荘での「狐の嫁入り」という不思議なお茶会に行ってきました。時折雨がぱらつき時折日が差すまさに狐の嫁入りなひと時。

お目当ての一つはあたりに生えている竹で組まれた庵茶席。
森の庭で放置竹林問題に取り組んでいる身として、気になるスペースであります。

お道具も素晴らしくあたりの風景も素晴らしく、久しぶ

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朧月夜の白木蓮

朧月夜の白木蓮

夕食を外で食べて帰って来たら、月の光を浴びて白木蓮の花がひらきはじめてました。

今年はちょうど父の命日あたりに満開かな。
私の一番好きな花。
いえ、一番はやっぱり桜かな。
ずいぶん前から花見の宿は予約済み。
早く仕上げて心置きなく花見に行けるように、
あと一踏ん張りしよう。

赤穂緞通工房ひぐらしwrote #日記

瀬戸内文化って実は激しい

瀬戸内文化って実は激しい

一見穏やかな自宅前の海
のんびりと見えますが、大潮が近づき海がザワザワしてきました。
我が家は海辺の二十数軒しかないない集落にあって、ここに大阪からやってきた父親は瀬戸内海賊の隠れ里だと言っていました。周りの海は浅瀬だらけの複雑な地形で、潮の流れがきつい時には10ノット以上になるかんじ。ここに船で乗り付けられるのはよっぽど腕の良い船乗り=海賊
海賊って支配者側から見た名前で、中央権力の言うことを聞

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正藍型染へのオマージュ

正藍型染へのオマージュ

正藍型染師の田中昭夫さんが2月に他界されました。一度だけ、名古屋の展示会でちらっとお目にかかったことがあります。無口で無骨で、職人の定義がそのまま衣装を纏ったような印象でした。

その時求めた端切れの、ふれれば切れるような惚れ惚れする藍型染を、段通で再現してみたくなって機にかけています。春頃出来上がったら田中さんにも見ていただいきたいなぁ。でも感想を言っていただけるようなお人柄ではないよね、とか

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