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赤穂緞通工房ひぐらし

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赤穂緞通の工房とギャラリーです。 見学と購入ご希望の方はHPからご連絡ください。 http://akodantsu.com/
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#緞通

緞通の性別?から仏像の性別へ

緞通の性別?から仏像の性別へ

工房六月で手入れ中のこの緞通を「晴れ着の娘さんを見るような気持ち」
って書いてあって、おぉ、女性名称使ってるなと昔のことを思い出しました。
https://www.facebook.com/akodantsu.mutsuki/posts/1136040733514468

私も手入れした古緞通がお客様の手元に行くときは、嫁に出す心境で送り出していたのですが、ある時リビングに敷いた緞通を、〇〇くんと

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牡丹唐草に蝶文

牡丹唐草に蝶文

坂越浦会所に古緞通を一枚持って行きました。
このあいだ写真撮影に使わせていただいたときに、ずいぶん長く敷いてもらっている古緞通が色褪せてしまっているのが気になって、新しく一枚持ってきますねとお伝えしていたんです。

「牡丹唐草に蝶文」
藍染めが美しい緞通ですが、実はずいぶん傷んでいて販売は不可能。
こういった訳ありの緞通や工房に寄付していただいた4畳半緞通など、
この江戸時代の建物内部で実際に使っ

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一人前になるのに10年 in2008

一人前になるのに10年 in2008

工房ひぐらしのHPは14日を目途にリニューアルされます。
作品などのデータは移行いたしますが、2008年から2015年まで書いてきたブログ「ひぐらし日記」は削除となります。今のうちに見といてくださいね!
昨晩残しておきたい資料などは自分のパソコンに移しましたが、昔の日記って面白いですね。独立直後の私の呪文「一人前になるのに10年」あれからもう10年以上が過ぎ、私は一人前になったのか?次の呪文は「生

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手作り小箒が届きました!

手作り小箒が届きました!



遥々青森から手作り小箒が届きました。
兵庫民芸協会の会員の方が奥会津でのこうじん市に行かれて、そこで買った箒の写真をFacebookにアップしてくださったのがきっかけ。長年箒を探していた私はさっそく教えてもらった「ほうき工房佐京窯」さんにお電話!
こちらの仕事を説明したら、実用的な小帚を薦めてくださいました。

今濃い藍染の地に白茶で鳳凰を作ってます。写真の上は鳳凰の羽部分。

チョキチョキ鋏

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龍野町ぢゅう美術館

龍野町ぢゅう美術館

播磨の小京都として知られているたつの市龍野地区は、毎年何万もの人が訪れる秋のオータムフェスティバルで有名ですが、2月の寒い季節にも「町ぢゅう美術館」なるイベントが開催されます。これの主催者は旧龍野実業高校(現在は統合されて、たつの北高)の自治会です。高校生といっても侮ってはいけません。自分たちで作ったパンフレットをご覧になっていただければ一目瞭然です。

工房ひぐらしではこのイベントに協賛参加して

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御崎めぐり,スタンプラリーに参加

御崎めぐり,スタンプラリーに参加



上記facebookで盛りだくさんのイベント情報が次々アップされていますが,
工房ひぐらしではミニ展示会を開催し、玄関前に緞通床几を設置してお茶の接待いたします。ご休憩にどうぞお立ち寄りください!
17,18日とも午前10時~午後5時まで開けています。

写真は国際音楽祭でホールに用意した緞通床几です。

赤穂緞通工房ひぐらしwrote #赤穂御崎 #イベント #緞通

ギフトショップ店頭でミニ展示会

ギフトショップ店頭でミニ展示会

10月いっぱい赤穂市のショッピングモール「フレスコ赤穂」にあるココマルコさんで御崎ガラス舎、赤穂緞通たつの工房のミニ展示会をしていただいてます。幸灯工房はホテルシーショアにて個展の真っ最中のため、ひとつだけ灯りを展示。

今回の目玉は幻の赤穂緞通「華紋唐花」
昭和46年に川島織物が50本限定で製作した緞通。デザインと染色は川島織物美術部の専属職人が担当、緞通作成は最後の織元である赤穂御崎の西田織物

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ルポン国際音楽祭

ルポン国際音楽祭

今年の国際音楽祭は10月7日から始まります。詳細はこちら↓

http://www.imf-le-pont.jp/

会場の赤穂ハーモニーホールのロビーには毎年緞通床几を設置して、来場者をお迎えしています。今年使う緞通はこの二種類のうちどちらか。

これは姫路の古民家カフェでミニコンサートが行われた時の写真です。
手持ちの古緞通をイベントなどで使っていただく活動をしていますので、ご希望があればご遠

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刃物が届いた

刃物が届いた

小野市の刃物職人を育てるための画期的なクラウドファンディングのリターン品が届きました。

左下の握り鋏はお世話になっている水池さんのもの。他にも刀鍛冶になりたかった息子が注文した包丁や肥後守など世界に誇る日本の職人技の品々!
私たちは水池さんのところに若いお弟子さんがいらっしゃるので、次世代の鋏は大丈夫とホッとしていたのですが、後継者問題の現状がとても厳しいことをこのクラウドファンデイングを通じて

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デジタル版御埼灯台フォトコンテストの締め切りは8月末です。

デジタル版御埼灯台フォトコンテストの締め切りは8月末です。

追記:締め切りを9月中旬に延長しました!
詳細→ https://note.mu/todaigaoka/n/n5d1781ddf5e8

この暑いさなかに写真を撮っていただくのは恐縮ですが、締め切りは8月末なので、ぜひとも応募お願いいたします!
フォトコンテストの詳細はこちら→

赤穂緞通工房ひぐらし特別賞は現在御崎345に展示しているアンティークガラスに緞通のかけらを貼り付けたものです。(額縁や

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色褪せた緞通

色褪せた緞通

とても色褪せた緞通とシミだらけだった緞通がお客さまのもとに旅立ちました。この2枚を買い取った張本人ですが、これらが商品になるとは予想していませんでした。でも100年近く経ってボロボロでも赤穂緞通です、買い取らなければ粗大ごみとして捨てられてしまうかもしれない。。
というわけで長く在庫として眠っていましたが、世の中にはいろんな好みの方がいらして、色褪せて模様も定かではない緞通を選んでくださった方がお

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明治の丸牡丹

明治の丸牡丹

この私たちにとって大変思い入れのある緞通が本日ギャラリーから去っていくので、記念に写真をアップしておきます。いつ誰が作ったかはっきりわかる緞通はこれが初めてだったのです。詳しいウンチクは下記のページをご覧くださいね。

この緞通はたしか四国で見つかったと記憶しています。100年以上の時をどこでどうして過ごしてきたかはわかりませんが、今からゆかりの地である祇園後祭真っ最中の京都へ向かいます。

赤穂

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亜熱帯の毎日

亜熱帯の毎日

暑さで洗った古緞通があっという間に乾きます。
早く乾きすぎるので日影で干そうかしら?って勢いです。
じつは機のある作業場にはエアコンがありません。自宅は山際の納屋を改造した機場でけっこう涼しいし、御崎345も古民家の一階で海風がよく通るので、無しで過ごそうと思ってました。作業中はすごい埃と振動なので、閉め切った室内で作業する気になれないのです。
でも、もう日本は亜熱帯になってしまったので(スコール

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糸もらってちょうDAY

糸もらってちょうDAY

大阪の泉大津にある水野撚糸工場が閉鎖されることを知り、昨日急行しました。
ご高齢の社長様に丁寧に応対していただき、たくさんの糸を引き取らせていただきました。ありがとうございます!大切に使わせていただきます。

平日にもかかわらずたくさんの人が次から次へと駆けつけ、みるみる糸は少なくなっていきました。母方がメリヤス工場をやっていたので幼い記憶に残っていた、糸くずや機械の匂い、工場のあちこちに散らばっ

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