見出し画像

牡蠣シーズンが終わります

神戸市在住自称赤穂親善大使ムツです。

私が初めて赤穂を訪れたのは、6年前。2013年の3月2日。当時私は奈良に住んでいました。SNSでお友達になった赤穂在住の方に、赤穂で美味しい牡蠣を食べ放題できるお店があると聞き、牡蠣好きの友人と訪れたのです。

そこで出会った牡蠣ときたら…

まずはそのビジュアルに目を奪われました。

お友達の牡蠣店の方は、よく「べっぴんさんの牡蠣」と言いますが、正にその通り。色白でぷっくりして、そして瑞々しさがありました。

口にいれると、弾力のある歯ごたえ。大きすぎて一口で頬張るのは難しく、大口の私も2回に分けて食べました。

第一の感想は「フレッシュ!」でした。日本海の岩牡蠣はよく「クリーミー」「海のミルク」と表されますが、坂越の牡蠣は濃厚と言うよりは澄んだ味わい。初めての美味しさに止まらなくなり、30個以上食べたと思います。

牡蠣は好き嫌いが極端に分かれます。牡蠣が好きな人はとことん好き。アレルギーは別として、牡蠣の味が嫌いな人はとことん嫌い。

それは、牡蠣には独特のクセがあるからではないでしょうか?例えば、パクチー、くさや、このわた等。独特のクセのあるものは、好き嫌いが極端に分かれます。

しかし、牡蠣が嫌いだったと言う方が、坂越の牡蠣は食べられた…と言う話をよく聞きます。

坂越の海には、千種川が運ぶ山の湧き水により、良質のプランクトンが多く発生しやすく、他地方の牡蠣は育つのにおおよそ2〜3年を要するのに対し、坂越の牡蠣は一年で満足して食べられる大きさに達するのだとか。

その分クセのない、フレッシュな牡蠣が産まれるのですね。逆に言えば、牡蠣の独特なクセが大好きと言う方には、物足りなく感じるのかもしれません。

坂越の牡蠣シーズンはおよそ11月〜4月半ば。夏牡蠣や、2年ものの牡蠣もあり、通年牡蠣が食べられるお店もありますが、真牡蠣の絶頂期はいよいよ終わりを迎えます。

自然のものですから、この6年の間にも、小さかったり、収穫量が少なかったりと不作の年もありました。ただ、そんな時は逆に一つ一つに味が凝縮されて、ちょっと違った味わいで楽しめました。

来シーズンはどんな牡蠣が出来るのでしょう。千種川の上流の山々を祈りを込めて見上げます。

この初赤穂をきっかけに、私は赤穂での交友関係が広がり、奈良から神戸からこの6年間に少なくとも70回は赤穂を訪れることになるのですが、そのお話はまたいずれ。

#自称赤穂親善大使 #坂越の牡蠣 #牡蠣は飲み物です #千種川




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?