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レポ12:門司西海岸5号防波堤灯台(2018/7/18)

福岡県北九州市の大正ロマン漂うレトロな街、門司港(もじこう)。関門海峡のお膝元で長年海上交通の要衝として栄えてきました。お向かいの山口県下関市とも往復船が出ており、今回は港のシンボルである灯台を巡ります…

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年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台病の記者が灯台訪問の魅力などをお伝えする『全国の灯台巡礼レポ』。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う地元の方々にも参考にして頂ければ幸いです。

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◼️レポ12:門司西海岸5号防波堤灯台(2018/7/18) 

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関門海峡を眼前に控えたJR門司港駅(JR門司駅ではないのでご注意ください)。元々、海上交通では瀬戸内海と日本海を結ぶ要衝として外国貿易を中心に発展してきました。

その発展の背景には、陸路での後方支援がありました。博多駅にやや開業が遅れるものの、九州電鉄が門司駅(現 門司港駅)を開業すると、石炭輸送などの貨物輸送が旅客輸送を上回り、九州北部地方の輸出産業を牽引しました。

門司西海岸5号防波堤灯台は平成になってから建てられた若い灯台ではありますが、周辺の街並みに合わせて、レトロ風の見た目になっております。これは「デザイン灯台」というジャンルにも登録されている、まさに門司港のシンボル的存在です。([参考]デザイン灯台一覧

「門司レトロ灯台」という、そのまんまの愛称も付いています。

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門司港にある九州鉄道記念館は、当時の面影を残すレンガ造り(元  九州鉄道本社)で、敷地内には当時の駅名標と旧0哩(マイル)標が展示されています。

1日500隻の船が往来すると言われている関門海峡。陸路で下関に渡るには、車で関門橋を渡るか、JR門司駅(JR門司港駅ではないのでご注意を!)から一駅で下関に着きます。また門司港駅から更に北へ行ったところに、関門トンネル人道もあります。いずれも、対岸からはほど近い距離感です。

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海路では、門司港には関門汽船の渡船場があり、対岸の下関まで片道たった5分で渡れ、お手軽に二県をまたがる観光が出来ます。([参考]関門連絡船ダイヤ

ちなみに、この渡船場からは、武蔵と小次郎の決闘で有名な巌流島(舟島)行きの便も出ています。([参考]巌流島連絡船ダイヤ

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対岸の唐戸市場にある下関外浜防波堤灯台(赤灯)もデザイン灯台です。

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下関側に着いたら、ふく(フグ)や新鮮な魚で有名な唐戸市場、ペンギンやイルカのいる海響館、関門海峡銀が一望できる大観覧車などがあります。

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夜の門司港の海は少し暗くて怖い気がしますが、防波堤灯台はそんな中でも明々と点灯しており、夜の門司港を彩っています。

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そんな朝から晩まで楽しめる門司港レトロ巡りのルートに、是非門司西海岸5号防波堤灯台に会いにいく、というのも加えてはいかがでしょうか。

村上 記

年々その数を減らしている灯台を護るため、灯台を訪れる魅力などをお伝えするプロジェクト。灯台マニアの方のみならず、灯台のある風景を通じて地域の魅力を再発掘したり、地元の原風景を護りたいと願う方々の想いを大事にしていきたいです。