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恩は石に刻み、恨みは水に流すよう


刻石流水(こくせきりゅうすい)とは、「受けた恩義はどんな小さくても心の石に刻み、施したことは水に流す」ことを言いますね。

人から受けた恩は、その人に返すのみならず、より多くのひとに施すこと。そして自分が施したことは、その瞬間に忘れる事。

もともとは、仏教経典にあった『懸情流水 受恩刻石(情を懸けしは、水に流し、恩を受けしは、石に刻むべし)』から来ている言葉ですが奥深いですね。

この言葉を知る前に、別の言葉を知っていた。今は亡き伯母から妹が教わった言葉だ。それが、

恩は石に刻み恨みは水に流すよう

です。叔母は、博識の方で、とても優しい人だった。伯母は、若い頃、美人で有名だったという。しかし、ボクの記憶の中の伯母の腰はかなり曲がっていた。

これは、妹から聞いた話だが、伯母が若い頃嫁いだ先で、姑たちから酷い虐めに遭い、それが原因で若くして腰が曲がってしまったという。そして、離婚。2番目の旦那さんは伯母に輪をかけて優しい方で、語り口も表情もピースフルだった。ボクはそのことを、妹から先週聞いて、とても驚いた。同時に納得もした。

その実体験から「恩は石に刻み、恨みは水に流すよう」という言葉に思い至ったんだと思った。その言葉を胸に刻んで生きてきたからこその優しい表情と優しい存在感なんだな、と納得した。

サムネイルの写真は、先日、孫の結婚式で上京した両親と一緒に、川越の小江戸にいった時の一枚だ。ボクや、妹たちにとって、大切な時間だった。

この言葉を胸に刻んで、ボクも叔母さんみたいに優しい人間になりたいな、と思います。

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