見出し画像

毎勤のベンチマーク問題、ようやく国会で取り上げられた

 本日、衆議院予算委員会で厚生労働省による毎月勤労統計の不正調査問題に関する集中審議が行われています。午後に仕事に出るまでの間、テレビ中継を見ておりました。

 当初、相変わらず「参考値(共通事業所)」の実質賃金上昇率を出せという野党の要求が続いて、「かみあってないな~」と思ってました。しかし、お昼近くに登場した、立憲民主党の長妻昭議員が「ベンチマーク修正に伴う断層修正をなぜしなかったのか」と発言し、我が意を得ています。

 これまで、幾度となくnoteで書かせていただきましたが、2018年の賃金上昇率が高めになっている一因は、ベンチマークを最新のものに変えたことなのです。ベンチマークとは、調査結果から日本全体を推計する際のデータのことです。統計不正問題によるサンプルの問題を修正して1月下旬に公表された再集計値においてもなお、ベンチマーク入れ替えによる断層は調整されていないのです。新しいベンチマークで推計した2018年の賃金と、古いベンチマークで推計した2017年の賃金を比較するのは意味がないのは、誰が見ても明らかですよね。

 途中で中継が終わってしまいましたが、この問題について政府側は十分に認識されていなかったように思われます。ベンチマーク入れ替えの影響を調整すべきとずっと主張してきた私としては、長妻議員が取り上げたことで、正しい方向に物事が進むことを希望しております。

 これまで書いた、毎勤問題の私のレポートは、下記のリンクでご覧いただければ幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?