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新人団員・久米、初舞台を終えました。

入団挨拶ぶりのブログ更新が終演挨拶になるとは思っていませんでした、久米です。


去る7月29日
todokeru,座興公演『ショートアソート』、無事終演いたしました。

4月末に入団して、7月末には初舞台を踏んで……ものすごいスピード感で参加させていただいたなあと、今になって思います。



若手メンバー7名にフィーチャーしたオムニバス公演となった今作。
私が原案・出演を務めた『私ならこう描く』はほぼ一人芝居。
声楽科出身なので舞台上での独唱は慣れたものなのですが、芝居となるとどうにもこうにも。


ほぼ一人芝居。”ほぼ”、ね。

私が入団したときには既に企画が走り出していたので、ほかの6名がどんな風に原案を考えたのかはわかりませんが、代表の大木さんに送りつけた原案(のような散文的なメモ書き)を改めて見ると、初対面でよくこんなテーマを送ったものよ…と思います。

現代の情報社会における違和感と
他人に、そして自分にも抱く嫌悪感が私のテーマでした。
自分の嫌なところ、蓋をして取り繕ってきたところも無意識の加害性も、稽古期間中にたくさん露わになりました。


”カワイイ”と”ヲタク”をプロから学ぶ図。お二人ともカワヲタです。


舞台上で観てもらったものがすべてだと思うので詳しいストーリーなんかは省きますが、久米自身は「私」という役に決して共感できません。支持もできない。

でも、こういう風に息を吸う人がいるのは知っているから、そしてそれが気持ちいいことなのも潜在的にだけど少なからず理解はできるから、舞台上に立てたと思っています。

今まで数少ない演劇経験のなかで、自身にものすごく性質が近い役を演じたことも、反対にハナから共感など求められてないぶっ飛んだ役を演じたこともありますが、今回の「私」という役は…なんというんでしょう……「分かりたかないけど分かる」とか「無駄なプライドを自覚させられる」とか、そういった感じでしょうか?うまく言えないですが、役者として、人間として成長させてもらった気がしています。

todokeru,での初めての作品が『私ならこう描く』だったこと、
幸せに思います。


届いてたら、いいな。



そして、そんな作品と同じぐらい愛している仲間たち。
新参者のくせに生意気な私を受け入れ(てくれてると信じているんだが…)、共に走ってくれた先輩方!そして客演の西松璃玖くん(劇団あまおと)!

全員愛おしいところだらけなのですよ。これからも長く良き仲間でいたいので、おいおいブログでも団員のエピソードとか書きます。


F4?というかwith B。



また今回はスタッフワークとして、鳥乃ふみさん(唯一の同い年!)とともに衣装を担当させてもらいました。お洋服も舞台衣装も見るのは好きなのですがクリエイトはむずかしい!ものですね。


お気に入りの写真。ふみさんがいたからこんなにも素敵に仕上がりました。


製作過程のシートも、舞台美術になってたり。嬉しかったです。


衣装を担当するのは初めてでしたが、そんなことはどうでもよかったです。個人的には“未経験”とか“無知”とか言い訳したところで作品には関係ないと思っていますし加えて、自分自身の成長・挑戦なんてのは勝手にプライベートでやるもので、“至らなくて申し訳ない”と思うくらいなら一秒でも早く至る努力をすべきだと思うのです(とはいえ、経験というのは何にも代えがたいものだとも知っていますが)。

冷たい言い方と捉えられたら悲しいけれど、それが私なりの誠実さなのです。

だから、持っている舞台作品のDVDを衣装に注目して観直したり、街を歩いても雑誌を見ても衣装のことを考えたりしている時期がありましたし、色々と悩みながらふみさんと語らった夜もありました。エクセルとにらめっこしたりね。必ず形にするために、できることはやったと思っています。

あまり、裏側を語りすぎる(しかも苦労話みたいな)のって好きではないのですが、そういうことではなく、こうして当事者として公演を創る過程をピヨピヨの若手に任せてくれたtodokeru,という劇団の懐の深さに感謝しています。

結果良いものになっていたかどうかはお客様の答えがすべてです。
ぜひ、印象に残っているものなどあれば聞かせてください。




長くなりましたが、
そろそろ締めると思わせてもうひとつだけ!!


劇団グッズ!新作が登場しておりますよ!ご覧ください!!


トートバッグはほわさんデザイン!初めてデザイン案を見たとき、感動しました。役者もやり、小道具もつくり、グッズまで……さすがです。
キャンパス地にネイビーの線画。洒落てる。
A4サイズはもちろん、容量も結構たくさん入ります。

久米の肉親もトートバッグ買ってました。(誰得情報)

続いてボールペン!絶妙な色味、モーヴピンクがお気に入り(写真はグレー)。todokeru,の垢抜けた雰囲気にぴったりです。

誰が垢抜けてるって?

前回公演、『スクラップ』の台本も!久米ももちろんゲットしました。コンプリーーート!!私たちと!オソロ(死語)にしましょう!!

美容系YouTuber持ちのタシロンロン…もとい、田代さん。

こうやってグッズを作ることができるのも、公演を行えるのも、たくさんの方のお力あってこそですね。感謝してもしきれません。



改めまして、
todokeru,座興公演『ショートアソート』にご来場くださったみなさま、
お力を貸してくださったみなさま、心を寄せてくださったみなさま、
日頃から支えてくださっているみなさまへ

本当に本当にありがとうございました。

今後のtodokeru,にもご期待くださいませ。

久米 春花


ここまで読んでくれたあなたに、愛をこめて。ありがとうございました!


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