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世界が終わる日も愛の種を撒き散らかして死にてぇよ【バーチャルマーケット2】

バーチャルマーケット2に行ってきました。仮想空間で行われる展示即売会です。VRゴーグルをかぶって3Dのアバターを纏って会場にログインすると、目の前に現れたのはアパートの一室。そこに天井から降ってきた謎の球体が。触れると広大なバーチャルマーケットの会場にテレポートしました。
自分と同じようにリアルタイムでログインしている3Dアバターの人間たちが、互いの出店している3Dモデルの販売ブースを訪れ、そのデータを買っていく光景が見えます。

それはそうと僕は「人間の生きた証」が好きです。最近の趣味は特に意味もなくたまごクラブを買っては読者投稿ページの誰かの息子の写真でオーオー泣くことです。そのくらい人間の生命の証が好きです。
人間の生きた証、具体的に言うとそれはTikTokで、15秒の動画で切り取られているのはそこらへんの一般人がスマホ一台で撮った人間の一番輝いていた一瞬なんですよ。TikTok永遠に見たい。今を生きる人間たちが何もかも輝いていた一瞬を永遠にザッピングしたい。

つまり何が言いたいかと言うとバーチャルマーケット2でバーチャル一般人の方たちのキラキラ輝いた一瞬をたくさん摂取して大好きが溢れています。

アバターかぶった人間たちが自分は鳥だよAIだよ魔法使いだよと笑って、自分の作った自慢の3Dのお洋服やアバターや魔法の杖をどうぞ御覧くださいと売り買いして、お洋服を試着してきゃらきゃら笑って、僕たちは互いのことなんてIDとTwitterのアカウントくらいしか知らないけどでもその人が大好きな物をきっと家族や友達よりもたくさん眺めることが出来て、しかもそれが永遠に残るんだと思うととても嬉しかったな。

バーチャルマーケット2の会場はきっと何十年後に見返しても嬉しくなれるね。皆が自分の大好きな姿で大好きを持ち寄ったフリマなんだから当たり前だけどさ。そこにいるお前はゲームの3Dモデルじゃなくて確かに君が選び取って君が宿ってる君の身体だよ。


これは盛れに盛れた僕の自作アバターの自撮りです(月面ワールドにて)

バーチャルアバターはつまり「バチクソ盛れるSNOW」なんですよね。SNOWのありえんデカい目も3Dモデルも全部同じで、たとえそれはひどく不気味や不格好に見えても「その子が他人に見せたい自分」ってそれは本質なのではと思います。愛する人が僕に見せたい一番可愛い自分だなんてそれはもう虚構じゃなくて真実ですよね。愛するお前の虚構すら愛せないならもう俺の人生おしまいだよ。インスタ映えやデカ目フィルターを馬鹿にしてたら大切なお前の一番かわいい姿を見落としてしまうなんてそんなのあんまりだ。だからお前の虚構も愛してるよ。

盛れに盛れた僕の自撮り(2枚目)

つまりこれはバーチャルマーケット2の感想に見せかけたTikTokやインスタグラムやその他諸々含めたSNSに散りばめられた全部のお前の断片ひとつひとつを愛しているよという記事なんですよ。全部逃したくねえしお前の可愛くないとこも人間らしいとこも全部全部蒐集したいよ。頭大丈夫なんでしょうかね。大丈夫じゃないです。
この先一生かけて読書しても世界中の本を読むことは出来ない事に絶対生涯泣き続けてえよ。誰かの生きた証を愛し続けることを諦めたくないし大好きな人達のキラキラ輝いてた一瞬や何でも無い幸福を全部抱きかかえて棺桶にブチこんで斎場で焼かれたい。
つまり何が言いたいかと言うと愛の種を撒き散らかして死にてぇよ。

おわりに

ちなみに僕の本職は突如noteイカレポエム投稿野郎ではなくバーチャルYouTuberです。1年前勢いで3Dモデル作ってデビューしたらミライアカリちゃんと同じ事務所に所属することになり、頑張ってモデルや動画やら全部一人で作ってたら夏頃に過労で体壊して、懲りて引退しようと思ったけど上手く出来なくて、今はのんびり毎週日曜の生放送と不定期の動画投稿でゆったり活動してます。

基本何か書くか描くか3Dモデリングするかばかりしていたのですが最近おうたの練習をはじめました。ファンの方からは「涙が出るほど完璧な音痴」「音程が来い」「聴く老人ホーム」様々な罵倒をいただいております。いつもありがとうございます。時が経ってすがたかたちが変わってお前がすっかり大人になっても、僕のあげた物でおまえが少しでも素敵な人間になれてたら嬉しいよ。

届木ウカ

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