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第7回 転職ノススメ「砂漠はどこにある?(2)自職の周辺」

おい~っす。

前回は、自社の周辺で転職を考えてみたやろ。案外、この自社をとりまく環境の中に砂漠(=水(自分)が高く売れる場所)ケースはよくあんねんな。業界も、職種も変えることだって出来ひんこともないんやけど、転職で価値を出すのがより簡単なのは、この自がある社と取引関係があるようなところ、あるいは自社と同業と取引関係があるところやねん。

でやな、「砂漠の見つけ方」第2回の今回は、自分の仕事、自職の周りに砂漠探してみよかー、ゆう話やねん。主に「狭い意味での『転職』(=職種を変える)」の話やね。

「転職」するときは、「転業(=業種/業界を変える)」、「転社(=会社を変える)」、「(狭義の)転職(=職種を変える)」を分けて考えなアカンやんか。(第6回転職ノススメ「砂漠の見つけ方(1)」より)

職種の俯瞰

まずは、職種を俯瞰してみよか。またもや、例によってポーターはんのモデルを参考にさせてもらうで。

これ、近代経営理論で「バリュー・チェーン」とかってゆわれとるものの走りや。「バリューチェーンくらい、知っとるわ!」やって?
しやったら聞かせてもらうけど「バリューチェーン」と「サプライチェーン」の違いってなんや?ゆうてみい!笑

案外、「バリューチェーン」と「サプライチェーン」の違いって理解されてへんやんか。戦略コンサルとかビジネスコンサルやっとるやつでも分かってへんことが多いんやで。

「バリューチェーン」ちゅうのは、「原材料が最終製品となって顧客に届くまでに発生する『価値』付与の流れ」
「サプライチェーン」ちゅうのは、「原材料が最終製品となって顧客に届くまでの『モノ・サービス』の流れ(移動)」

なんやで。これ、同じようで、実は全然ちゃうんやけど、そんな解説しとったら、別の連載になってまうから割愛や笑

ポーター知らへんやつは、ハリー・ポッターの親戚やと思っとけば間違いないわww

図中の用語はまあ、会社によっても業界によってもちゃうから、あんまし気にしいひんくてええし、そもそもこの図の構造かて、業種業界で当てはまらんところもあるやろ。しやから、要するに仕事の全体像を考えるときの参考程度に捉えておいてくれたらOKや。

こうやって見ると、当たり前やけど、会社って色々な仕事が合わさってできとるやんか。ここから、砂漠をみつけてくで。

職種における砂漠

この図で、黒い領域にある職種(支援系業務)は、あんまり職種間の移動が出来ひん。どっちかというと、その道を究めていく方向になる。しやけど、逆に、この領域の奴は、どこの会社、どこの業種にいくのでもハードルが相当低いってゆわれとるから、あんまり不利なことはない。

赤い領域の仕事(事業系業務)の場合は、やっぱり左右の職種が砂漠になっとることが多い。要するに、左右に移動すると価値が出るゆうことやね。発想は前回の「取引関係のある会社に砂漠を見出す」ちゅうのと全く同じ。

「(バリューチェーン上で)やり取りのある職種の中に砂漠を見出す」ちゅうことや。

もう一つ、赤い領域からみると、黒い領域ちゅうのは砂漠になっとることが多い。やっぱり黒い領域(支援系業務)は、事業に対する理解とか、「事業系業務」の理解が相対的には浅くなる傾向にあるから、事業系業務の経験者は、それだけで価値になることが多いんや。もちろん、その後、黒い領域の業務ならではの専門性を磨いていかなどうにもならへんのやけど、それでも事業系業務の経験はバカに出来ひんのや。

しやったら、「黒い領域」から「赤い領域」かて同じちゃうんか、って思うやんか。理屈から言えばそうかもしれへんけど、その移動は、現実にはほとんどみかけへん。ワイが知っとる例であったのは、経理におって、RPAの導入で頑張ったやつが、その後RPA会社の営業に転職ちゅうパターンがあった。

時分が実際にユーザとして苦労したところ、工夫したところ、落とし穴なんかを当事者、経験者として話せるから、もうむっちゃ説得力ある営業できるやろ。まさに、水(自分)を砂漠で売った例やな。

まあ、なかなかないことやけど、前回紹介した「自社の周り」で砂漠を見つけるゆう発想と組み合わせた、なかなかうまい転職やったんやないかと思うで。

ちゅうわけで、次回は、業界を横断した砂漠の見つけ方、紹介するで!

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