地方銀行員が丸3年で退職する話
報告
3年勤めた銀行を辞めます。
なぜ辞めるのか?
今回銀行を退職する理由は大きく分けて3つあります。
1、自分のスキルアップが見えずらく、会社としての成長も見えない。
「日本の中小企業を金融面から支えたい。」とか「融資業務を通して、日本の社会を明るくしたい。」とか色々考えて銀行員になりましたが、実際日々の業務の中で求められるものは
「目先の収益、営業目標をいかに早く終わらせるか」ということ。
内部で任された業務はリテール営業(個人営業)でした。
退職金や滞留している預金をどのように運用していくか、をアドバイスする仕事でした。
もちろん、その中で楽しみはありました。「あなたがいてくれて儲か理ました。」「あなたのおかげで家族と仲良くなりました。」とか。
ただ、日々の業務を行う上で、自分のスキルや能力が上がっていく感覚が全くありませんでした。
自分の目標や立ち位置が見えなくなり、モチベーションが失せ、日々をただ消化する。そんな感覚でした。
さらに、追い討ちをかけるように業界を取り巻く環境も日に日に悪くなっていくばかり。
2、世の中に直接、サービスや製品を提供したい。
わたしが扱っていた金融商品は目に見えません。
本来、お客様の未来をよくしていこうという商品のはずが、いつの日か、個人のノルマ、営業店の成果目標を叶えるツールに変わっていました。
本来Aという商品を売るべきなのに、目先の利益を追求するあまりBという商品を売ってしまう。
こんなギャップにもどかしさ、歯がゆさを感じていました。
そこで感じたのは、「自社でサービスや製品持っていたら、お客さんのニーズに本当にぴったりのモノ、売れるんじゃないか」ということでした。
3、未来をより良いものにしたい。
今回、退職する一番大きな要因です。
正直銀行という組織にいると、担当する地域の方とのコミュニティは築くことはできますが、世の中に直接何かを提供する、あるいは、世の中に何かを発信する、ということが全くと言って皆無でした。
動かないのか、動けないのか。
これからは、ビジネスパーソンとしてもそうだし、1人の人間としても、もっと世の中に自分の考えを発信したいと思って、次の会社を選びました。
新しい会社について
今回新たにチャレンジする会社は「ソフトウェア」を世の中に提供している、今よりも新しい会社。
もともと高校・大学とソフトウェアや広義のITについて学んでいたこともあり、4年前の就活の時も「行けたらいいなあ」ぐらいに見ていた業界。
ソフトウェアを通して働く人たちのサポートをする一方、自社メディアを用いて「チームワークをより良くするには」、「男性の育児参加を増やすには」というようなアカデミックな領域をときに真剣に、ときにユーモラスに発信している会社です。
単なるソフト屋になりたくなくて、熟考する中で選んだ会社です。
これからのキャリアについて
正直周りからは「若すぎるだろ」とか「まだ何もわからないくせに」というようなお言葉をいただきました。
しかし、日々の中で感じていた「モヤモヤ感」を腹のなかに閉じ込めたまま仕事をするのは無理ゲーでした。
今回たまたまこういうチャンスをいただいたので、判断軸としては「10年後、20年後に後悔しない方を選ぶ」ただそれだけでした。
最後に
とはいえ、今の会社には本当に色々な面で勉強になることばかりでした。
ただただ、感謝しかありません。
これからは、今以上に厳しい壁が待ち受けているとは思いますが、それらを一つ一つ乗り越えていきます。
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