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そして俺はタピオカミルクティーをカリブで売ることにした

いろいろ効率的に1発でどーん!!みたいことをやらないといけない先入観があるなーと気づいた。

なにかイベントなりキャンペーンんを行うにしても、視覚障害者の人たちでもできること、だからこそできること、彼らだけになっても継続的にできること、PR効果の高いもの…とどんどん制約条件を増やしているなと気づいた。

例えば、ぼくはセントビンセントは人口10万人程度の小さい島国なわけで、視覚障害者の存在を知らないわけはないと思っているし、協会の知名度もある程度あるだろうから、単なるPublicityのために何かキャンペーンをやるのは、ぼくのポイント稼ぎにはなっても、協会にはあまり意味がないから、その次の段階の、視覚障害者に対しての考えを変えるレベルの施策が必要だし、求められているんだろうなと思っていた。

だから、以前、くず餅売りたいけど…という記事を書いたけど、実際つくるのは健常者ということになるから、それってわざわざ視覚障害者協会としてやることか、目的は何や?意味あるんかそれ?という疑問にもにょることしかできないでボツという名の保留になったわけだ。

というわけで、うーん、うーんと悩みに悩んで、良いアイデアもでず、そうこうしているうちに、協会の人たちのキャンペーンに対するモチベーションがないということが発覚して、つまりは新たな制約条件も加わってますますキャンペーンを行うハードルが上がってしまった。

こうなってしまっては仕方ないので、原点に立ち返り、できること、できそうなことをピックアップして、その中から、何か他にづけできそうなことを、比較的安価にできること、話題になりそうなこと…とどんどんフィルターを通して残ったのがタピオカミルクティーだった。

ぼろ儲けしてるというネット記事を読んだのも影響してる。

実はこっちにもタピオカ粉は売ってる(カリブはキャッサバの産地でもあるから)し、イギリス植民地時代の影響か紅茶の取り扱いも多い。カップとかストローが結構コスト高そうだけれど、それをひっくるめても1杯2ドル(約80円)では出せそう。タンブラーとか自分のコップ持ちには1ドルでだしても良いと思う。

利益が欲しくないわけではないけれど、これは視覚障害者と一般の人との交流の接点の場として、PR効果と、障害者の人たちの交友関係といえば大げさだけれど、社会との接点と増やすことを狙いとしたい。

その交流を通して、障害者の人たちも目が見えないだけで、それは足が人より遅いとか太いとかいう程度の差で、自分たちと何も変わらない普通の人たちだということを知ってもらいたい。

交流の機会を増やしたいから安い価格で提供しているというもあるし、この国ってすぐ儲けが出そうなことには競合がでてくるから、低価格で出すことで参入障壁を上げたい。それによって、多くの人が視覚障害者と、1杯のタピオカミルクティーの購入のやり取りを通して交流の機会をつくりたい。

タピオカミルクティーを選んだのにはもう一つ理由があって、それは、dぽうやらこの国の人はドリンクの中になにか入っているということが信じられない、受け入れられないというマインドでいるらしいから。

要は絶対うまくいかないよという話なんだけれど、一方で台湾に研修に行く人なんかはそれがどんなものか試すのが楽しみだという声もある。

これって賛否両論あるということは盛り上がるということ。話題性があるということだ。

間接的に視覚障害者協会の知名度も上がる。

というようなことを考えていると、やらない理由はめんどくさい(なぜならぼくがレシピをマスターしないといけないから)しかなくて、つまりはやらざるを得ないという雰囲気になってきた。ぼくの中で。

とりあえず、栄養士隊員のAさんに協力を仰ごうと思う。

そして、おそらくカーニバル期間中はカーニバルに話題を全部持って行かれてしまうから、カーニバル明けに週1回か2回程度で販売を開始したいと思う。

根回しもなにもしてないから、そういう協会内のコンセンサスを得ることも含めて全部これからだけど。

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