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少しずつですが、続々と青年海外協力隊の再派遣が進んでますね:セントビンセント最新情報を添えて

先月に自分のJICAとの2年間の契約が終わったのもあって、ぜんぜんニュースを追ってなかったんだけど、協力隊の再派遣情報が1/29に更新されていて公開されました。

詳しくは上記リンク先の公式情報を参照してほしいんだけど、カンボジア、ケニア、セルビア、タイ、中国、ベトナム、ラオスが既に再渡航済みでなにも問題がなければ新しい隊員も現地入りする、というのは知っていたんだけど、新たに以下の国で再渡航が決まったようです。

●ジンバブエ:2021年2月中旬以降(予定)
●セントルシア:2021年2月中旬以降(予定)
●ナミビア:2021年2月中旬以降(予定)
●ルワンダ:2021年2月中旬以降(予定)
●マダガスカル:2021年2月下旬以降(予定)
●ウガンダ:2021年3月上旬以降(予定)
●ガボン:2021年3月上旬以降(予定)
●マレーシア:2021年4月下旬以降(予定)

また、5月20日から約1カ月、新規隊員の募集を再開するようです。ワクチンが行き渡るであろう、秋から22年頃には大半の国で派遣が再開されるのかもしれません。今年も(あるいは来年も)個人で海外旅行はできないでしょうから、ひょっとしたら倍率上がるかもしれないですね。

以上、協力隊ニュース終わり。

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個人的には、セントルシアも再渡航決定かーという驚きがあります。セントルシアは我がセントビンセントを管轄するJICA事務所があって、総会の度にセントビンセントから飛行機に乗って向かってました。

だから、親しみもあるし、多少発展してるにせよ、セントビンセントとセントルシアは同じカテゴリーだろうと思ってたんですね。つまりは、再渡航はもっと先だろうと思っていたから結構驚いたんです。

けど、確かに医療事情はセントルシアはセントビンセントよりはるかに良いからさもありなんという気もします。

今、感染状況チェックしたら、1/22からの2週間で新規感染者840人くらいでてるじゃないか。人口18万人の国で、トータルの感染者数1550人とかだから…再渡航延期もあるかもしれない。

それでいうと、セントビンセントも同時期の新規感染者は380人くらいいます。たぶん、クリスマスホリデーでアメリカ、カナダ、イギリスなどから帰国した人が広めてしまったかたちだろうなと思います。とすると、たぶん、変異株も入ってきてますね、感染拡大がこれまでの比ではないので。

ただ、死者数がセントルシアは18人、セントビンセントは3人と控えめではあるのが救いかなと思います。

で、ちょっとセントビンセントニュースでいうと、年末からデング熱が流行っていまして、8人ほどの方がなくなってます。死者数が多いからかこちらの方が現地では結構重く受け取られている雰囲気があります。

デング熱って、ぼくの記憶が正しければ、JICAの安全管理でも説明があったんですが、そこまで重篤な病気ではないんですよ。蚊が感染源になるんですが、高熱が出ます、くらいだった気がします。(マラリアの説明に時間が多く割かれていただけかもしれないが…)

先進国はもちろん、ある程度整った医療環境があれば基本的には死ぬような病気ではないんですが、それほど整ってないし、適切な医療へのアクセスも良くないという国の事情が悲しいかな、反映されているなという印象を受けます。

加えて、今、セントビンセント本島の火山 La Soufriereが噴火してるんですよね。溶岩流れる大噴火、というわけではないですが、煙でてるし、火口に溶岩が盛り上がってきてます。周辺地域には硫黄臭が漂ってるみたいです。

この火山、1979年に噴火してます。1902年、1971年、1979年、そして今年2021年です。過去50年はそれほど大きな噴火ではなかったようですね、死傷者もいません。

トリニダード・トバゴから専門チームが派遣されてモニタリングしているようです。巷の噂では、4月に大きな噴火があるんじゃないかーと言われていたりしますが、どうなんでしょうか。

近くに住む友人たちは、火山から離れた地域の親戚の家に大事な荷物を移して、いつでも避難できるようにしているようです。農業が主な産業だし、動物の世話もあるし、多くの人はそうやすやすと土地を離れることはできないんですね。ぼくも田舎出身なので、その気持ちはよくわかります。

そういえば、ですが、セントビンセントやセントルシアなど近隣のカリブ諸国は火山島が多いんですが、地熱発電を取り入れようとしてるんですね。ぼくの滞在中も、同じく火山島で地熱発電の知見のあるアイスランド主導のプロジェクトが立ち上がっていましたし、セントルシアでホームステイしていたとき、ホストファミリーの姪っ子がNZの大学に地熱発電だかなんだかの修士を取りに出発してました。

トリニダード・トバゴから火山をモニタリングするためにやってきた専門家チームも火山研究所の人たちだと言っていたので、東カリブ域内の人材交流もあるだろうし、知見は多いのかもしれません。

だからなんだ、という話ではあるけれど。

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