「人生を変える」をマーケティングしたい
昨日のnoteの続きです。
ニート・引きこもりの人たちを支援するにあたって、やるからには良い効果を上げたいと思っています。実際に彼らと活動する機会というのはかなり限られていて、残り3回です。最後の1回は、まとめとか振り返りがメインになるので、あと2回で何か大きなきっかけになるようなことを提供したいと考えています。
とは言うものの、次回交流時はぼくたち青年海外協力隊員のプレゼンメインで、次々回はクラフト等のものづくりとなっています。
なので、そのプレゼンの内容を、ただこれまでの経歴を紹介するだけでなくて、なにかしらメッセージ性のあるものにできればと漠然と考えています。
それで、昨日から「人生を変えるきっかけ」について考えています。
いわゆる Life Change Experience というやつです。
インド行ったら人生変わった、カフェで偶然〇〇さんと知り合って人生変わった、すごく評判のレストランに行って人生変わった、1冊の本で人生変わった、〇〇の一言で人生変わった…、と山ほど出てくると思います。
が、共通点を上げるとすると、どこかしらに必ず人間が介在しています。インド行って人生変わったのも現地の人たちの暮らしぶりや考え方に触れてのことでしょうし、「インドおもしろいよ」と言った誰かがいたはずです。ある料理を食べてそれにハマるのも、それを紹介した誰か、もしくは作った誰かがいるわけです。
つまり、誰かを通して入ってきた情報をきっかけとして、その人の人生は変わっていくわけです。
・人間が変わる方法は3つしかない
そもそも論ですが、人間が変わる方法(≒人生を変える方法)は3つしかないと言われています。それが以下の3つです。
時間配分を変えること
住む場所を変えること
付き合う人を変えること
これを言ったのは大前研一というスゴ腕の経営コンサルの人です。経営コンサルらしく、そこには意思だとかあいまいなものは出てきません。変わりたいという意思や決意は長続きしないという身も蓋もないことを言っていた気がします。が、それは真実だと思いますし、合理的です。
しかし、今回はこのトピックは扱いません。
ぼくたちのミッションは継続性どうこうというよりも、その前段階、挑戦するきっかけを提供することだからです。
となってくるとマーケティング的な要素がちらほらでてきます。正確にはPRですかね。
PRの基本の考え方は3段階!
PRとはパブリック・リレーションズ。いろんな手段を使って人びとに訴え、クライアントの求める世論を作っていくことが目的。(マーケティングは物が売れるようにするとかそんな感じ…かな)
その目的を達成するために3つの段階があります。
1.Publicity (知れ渡ること)
2.Perception Change (考え方が変わる)
3.Behavior Change (行動が変わる)
この3段階です。
まずその考え方が知れ渡らないといけません。そして、それによって考え方が変わり、具体的に行動が変わっていくという順ですね。
例えば、
鯨がビニール袋を食べて死んでしまった → 環境保護団体が悲劇のニュースとしてメディアに提供 → センセーショナルなので世論も注目 → 事件のメディアでの露出が増える → 実は以前から問題になっていてウミガメもそれが原因で死んでいるということが誰しも知ることになる → ビニール袋不使用運動が起こる → プラスチックが悪者になる → プラスチックつながりからマイクロプラスチックという問題も注目を集めるようになる → 政府及びプラスチック会社は対応を迫られることになる
というような流れで物事が起こります。これ以上今回のnoteでは突っ込みませんが、上記のようにある事象の背後で適切なタイミングで然るべき人に情報を渡し、世論を動かさんとするのがPRです。
Life Change Experience!
前置きが長くなりましたが、次回のぼくたちのプレゼンで、Behavior changeまで狙ったプレゼンを行いたいと思っています。ただ、漫然とこなすのではなく、メッセージを込めて行いたいと思っているのですが、どんな風な形でメッセージ性を持たせるのが効果的なのか、そのためにはどんな演出が必要なのかということを考えていかないといけないわけです。
大抵の人は理屈ではなく、心で動くわけですよね。
なので心を動かさないといけない。
そして、彼らニート・引きこもりの人でも、何かに挑戦できる、したいと思えるような共感性のあるもの。心にどーんとくるもの。 Life Change Experience ですね。
いきなり、どん!と大きなことに挑戦するにはハードルが高いと思うので、なにか小さな成功体験を積み重ねることができるような術もさり気に盛り込みたいなと思っています。
そうすれば、それを実行することで小さいことの積み重ねが自信になって、いつか彼らにとって大きなことをやる下地になるんじゃないか、そうなってほしいなと思います。
具体的には来週以降チームのみなさんで練っていきたいと思います。
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